第47夜☆エッチあり・なしで変わる「見つめ合う時間」
第47夜
「愛とは何か?」をめぐって、管理人・哲雄がパートナー・AKIを相手に展開する、オヤジ・ギャグ風+ちょっぴりアカデミックおしゃべり。前回は、合コンのイス取りを例に、対人関係での位置の重要さについて話をしました。今回は、その位置関係で重要な意味を持つ視線の問題に踏み込んでいきます――。
哲雄 きょう、電車に乗ってたら、正面にものすごくかわいい女の子が座ってて……。
AKI また、何かやったんですか?
哲雄 実は、靴に仕込んだ隠しカメラで……って、そんなことやるわけないでしょう。ただ、見とれてしまっただけ。
AKI 断りもなく?
哲雄 ふつう、断らないでしょ。「あの……まことに突然ですが、あなたに見とれてもよろしいでしょうか?」なんて訊くわけ? それ、ただの頭のおかしいおじさんとしか思われないよ。
AKI もう思われてるからいいんです。それで? どうなったんです、そのあと?
哲雄 しばらく見とれてたら、フッと顔を上げた彼女と目が合った。
AKI アイ・コンタクトですね?
哲雄 ほォ、ハイカラな言葉を知ってるねェ。
AKI ハ、ハイカラ……? まだ、そんな言葉を使う人間がこの世に生息してたんだ。で、どうなりました?
哲雄 バッ、と目をそらした。シャイな人なんだね、きっと。
AKI それ、ゼッタイ、違うと思います。
哲雄 このこの……なんて思いながら、なおも見つめていると、またも目が合った。また、目をそらすんだね。そして、3度目に目が合った。そのときだよ、キミ、予想もしないことが起こったのは……。
AKI 席を立って、どっか行っちゃったんでしょ?
哲雄 エッ!! なんでわかるの?
AKI 私だってそうするもん。気持ちのわるいオヤジにジーッと見つめられたりしたら。
哲雄 気持ちわるいだけ余計だけど、実は、これが本日のテーマ。
AKI エッ、エッ!? どうしたら、知らない女を長時間見つめられるか?
哲雄 じゃなくて、キミが口にした「アイ・コンタクト」。はたして、どんなアイ・コンタクトからなら、愛が生まれるか? きょうは、これを徹底的に問題にしたいわけです。
AKI つまり、どうすれば、電車の彼女に逃げられずにすんだか――でしょ。
哲雄 あれは、わるい例として出しただけです。ちょっと前々回の話(第44夜~ふたりの間を隔てる「4種類の距離」の意味)を思い出してほしいんだけど、電車の中でのボクとその彼女の距離は、2メートル強。これは、どんな距離?
AKI エーッと、「社会距離の遠方相」かな?
哲雄 そう。この距離はまた、他人の影響や干渉を排除できる、または無視できる距離なんだよね。もちろん、ボディ・タッチもできない距離。ところが、目なら届く。
AKI 見る見る300円、さわるさわる500円……♪。
哲雄 上になって、下になって、千と500円……って、変な歌、歌わせないでよ。でさ、実は、「アイ・コンタクト」も、広い意味では「ボディ・コンタクト」の一種なんだよね。
AKI そう言えば、「ガン飛ばす」とか言うもんなぁ。
哲雄 特に、私がやった「じっと見つめる」という行為は、「ボディ・コンタクト」としての意味合いが強い。
AKI つまり、彼女は、さわられたのと同じ、と感じちゃったわけですね。だから、耐えられずに席を立った?
哲雄 では、人間は、どれくらい見つめられると「不快」と感じるようになるか?
AKI 1分ぐらい……?
哲雄 トンデモ8分、歩いて5分。
AKI それ、私のネタです。じゃ、30秒ぐらい。
哲雄 ノン、ノン。各種の心理実験によれば、せいぜい5秒、短いと3秒。
AKI エッ、そんなに短いんですか?
哲雄 ただ~し、私の数百年、もとい、数十年に及ぶ経験と観察によれば、この臨界点(=それ以上見つめられるとガマンできなくなって目をそらす限界)は、相手との関係性および相手との距離によって、ビミョーどころか大いに変わる。
AKI やっと、学問っぽくなってきた。
哲雄 たとえば、前出の電車の中のような「社会距離《遠方相》」で、相手が面識のない異性――なんていう条件だと、1秒見つめられただけでも不快になる。
AKI それがメタボ系薄毛オヤジだと、1秒ももたない。
哲雄 言ってろよォ~。ところがです。この相手が、自分と面識のある相手で、その距離1メートル以内、つまり「個体距離《遠方相》」以内になると、とたんに5秒の壁に近づき、さらにその相手に好感を抱いている場合になると、一気にこの壁を突き破ってしまう。
AKI もっと近づくと……?
哲雄 問題はそこです。ややこしくなるので、ことを異性同士という場合に限定して話そうね。そうすると今度は、「不快」ではなくて「恥ずかしい」という感情が介入してくることになる。
AKI あっ、それ、わかる。「そんなに見つめられると恥ずかしい」という気持ちよね。
哲雄 特に、一方が相手に想いを寄せているだけ――という関係の場合には、じっと見つめられると恥ずかしくなって、目を伏せてしまったりする。ま、それが「かわいい」と思えたりもするんだけど……。
AKI あ、言っときますけど、そういうの、私に期待されてもムリですから……。
哲雄 わかってますよ。キミはそんなナイーブなタマじゃない。しか~し!!
AKI ど、どうしたんですか、いきなり大きな声出して……?
哲雄 私は、ついに発見したのである。重大なる宇宙的真実を!
AKI ハイハイ、お聞きしますよ。
哲雄 エッチをすませたふたりの「見つめ合う時間」は、フォーエバーとなる!
AKI オーッ、そう言えばそうかもしれない。
哲雄 つまり、こういうことです。「密接距離《近接相》=肌を合わせられる距離、15センチ以内」にまで侵入を許した相手には、この凝視の法則が通用しない。
AKI 不快にも感じないし、恥ずかしいとも感じなくなる?
哲雄 さらに、あと24時間以内にエッチするであろうな……と思われるふたりが「見つめ合う時間」も、限りなくフォーエバーに近くなる。
AKI てことは、ふたりが見つめ合う時間を計れば、デキてるかどうかも判別できるわけだ。
哲雄 AKIクン、キミってあれだね。美しい真理を下世話な下ネタに落とすの、得意だね。前から思ってたんだけど……。
AKI ハイ、リアリストですから。
哲雄 ならば、ついでに教えておこう。ここまでは「見つめ合う」というケースについて話したんだけど、一方が他方を一方的に凝視する、という場合には、意味がまったく違ってくる。
AKI 「電車男」と化した哲ジイのように?
哲雄 それは、単なる観賞です。そうじゃなくて、凝視。
AKI 「観賞」が「凝視」になっちゃう人もいますけどね。
哲雄 とにかく、そうやって人が人を一方的に凝視するケースというのは、かなり限られてる。被疑者を取り調べる刑事か、亭主の浮気を問い詰めるカミさんか、土俵上で仕切る力士同士か、そうでなければ変質者。
AKI じゃ、哲ジイのは最後のやつだ。
哲雄 いいえ、これは観賞です、というより「観察」です。
AKI 300円いただきます!
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AKI アイ・コンタクトですね?
哲雄 ほォ、ハイカラな言葉を知ってるねェ。
AKI ハ、ハイカラ……? まだ、そんな言葉を使う人間がこの世に生息してたんだ。で、どうなりました?
哲雄 バッ、と目をそらした。シャイな人なんだね、きっと。
AKI それ、ゼッタイ、違うと思います。
哲雄 このこの……なんて思いながら、なおも見つめていると、またも目が合った。また、目をそらすんだね。そして、3度目に目が合った。そのときだよ、キミ、予想もしないことが起こったのは……。
AKI 席を立って、どっか行っちゃったんでしょ?
哲雄 エッ!! なんでわかるの?
AKI 私だってそうするもん。気持ちのわるいオヤジにジーッと見つめられたりしたら。
哲雄 気持ちわるいだけ余計だけど、実は、これが本日のテーマ。
AKI エッ、エッ!? どうしたら、知らない女を長時間見つめられるか?
哲雄 じゃなくて、キミが口にした「アイ・コンタクト」。はたして、どんなアイ・コンタクトからなら、愛が生まれるか? きょうは、これを徹底的に問題にしたいわけです。
AKI つまり、どうすれば、電車の彼女に逃げられずにすんだか――でしょ。
哲雄 あれは、わるい例として出しただけです。ちょっと前々回の話(第44夜~ふたりの間を隔てる「4種類の距離」の意味)を思い出してほしいんだけど、電車の中でのボクとその彼女の距離は、2メートル強。これは、どんな距離?
AKI エーッと、「社会距離の遠方相」かな?
哲雄 そう。この距離はまた、他人の影響や干渉を排除できる、または無視できる距離なんだよね。もちろん、ボディ・タッチもできない距離。ところが、目なら届く。
AKI 見る見る300円、さわるさわる500円……♪。
哲雄 上になって、下になって、千と500円……って、変な歌、歌わせないでよ。でさ、実は、「アイ・コンタクト」も、広い意味では「ボディ・コンタクト」の一種なんだよね。
AKI そう言えば、「ガン飛ばす」とか言うもんなぁ。
哲雄 特に、私がやった「じっと見つめる」という行為は、「ボディ・コンタクト」としての意味合いが強い。
AKI つまり、彼女は、さわられたのと同じ、と感じちゃったわけですね。だから、耐えられずに席を立った?
哲雄 では、人間は、どれくらい見つめられると「不快」と感じるようになるか?
AKI 1分ぐらい……?
哲雄 トンデモ8分、歩いて5分。
AKI それ、私のネタです。じゃ、30秒ぐらい。
哲雄 ノン、ノン。各種の心理実験によれば、せいぜい5秒、短いと3秒。
AKI エッ、そんなに短いんですか?
哲雄 ただ~し、私の数百年、もとい、数十年に及ぶ経験と観察によれば、この臨界点(=それ以上見つめられるとガマンできなくなって目をそらす限界)は、相手との関係性および相手との距離によって、ビミョーどころか大いに変わる。
AKI やっと、学問っぽくなってきた。
哲雄 たとえば、前出の電車の中のような「社会距離《遠方相》」で、相手が面識のない異性――なんていう条件だと、1秒見つめられただけでも不快になる。
AKI それがメタボ系薄毛オヤジだと、1秒ももたない。
哲雄 言ってろよォ~。ところがです。この相手が、自分と面識のある相手で、その距離1メートル以内、つまり「個体距離《遠方相》」以内になると、とたんに5秒の壁に近づき、さらにその相手に好感を抱いている場合になると、一気にこの壁を突き破ってしまう。
AKI もっと近づくと……?
哲雄 問題はそこです。ややこしくなるので、ことを異性同士という場合に限定して話そうね。そうすると今度は、「不快」ではなくて「恥ずかしい」という感情が介入してくることになる。
AKI あっ、それ、わかる。「そんなに見つめられると恥ずかしい」という気持ちよね。
哲雄 特に、一方が相手に想いを寄せているだけ――という関係の場合には、じっと見つめられると恥ずかしくなって、目を伏せてしまったりする。ま、それが「かわいい」と思えたりもするんだけど……。
AKI あ、言っときますけど、そういうの、私に期待されてもムリですから……。
哲雄 わかってますよ。キミはそんなナイーブなタマじゃない。しか~し!!
AKI ど、どうしたんですか、いきなり大きな声出して……?
哲雄 私は、ついに発見したのである。重大なる宇宙的真実を!
AKI ハイハイ、お聞きしますよ。
哲雄 エッチをすませたふたりの「見つめ合う時間」は、フォーエバーとなる!
AKI オーッ、そう言えばそうかもしれない。
哲雄 つまり、こういうことです。「密接距離《近接相》=肌を合わせられる距離、15センチ以内」にまで侵入を許した相手には、この凝視の法則が通用しない。
AKI 不快にも感じないし、恥ずかしいとも感じなくなる?
哲雄 さらに、あと24時間以内にエッチするであろうな……と思われるふたりが「見つめ合う時間」も、限りなくフォーエバーに近くなる。
AKI てことは、ふたりが見つめ合う時間を計れば、デキてるかどうかも判別できるわけだ。
哲雄 AKIクン、キミってあれだね。美しい真理を下世話な下ネタに落とすの、得意だね。前から思ってたんだけど……。
AKI ハイ、リアリストですから。
哲雄 ならば、ついでに教えておこう。ここまでは「見つめ合う」というケースについて話したんだけど、一方が他方を一方的に凝視する、という場合には、意味がまったく違ってくる。
AKI 「電車男」と化した哲ジイのように?
哲雄 それは、単なる観賞です。そうじゃなくて、凝視。
AKI 「観賞」が「凝視」になっちゃう人もいますけどね。
哲雄 とにかく、そうやって人が人を一方的に凝視するケースというのは、かなり限られてる。被疑者を取り調べる刑事か、亭主の浮気を問い詰めるカミさんか、土俵上で仕切る力士同士か、そうでなければ変質者。
AKI じゃ、哲ジイのは最後のやつだ。
哲雄 いいえ、これは観賞です、というより「観察」です。
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