SEXに「愛」は必要か? いまさらながらの疑問への回答

SEXするのに「愛を示せ!」と求めるのは、
どちらかと言うと女性。その理由、実は……。
性とエッチの《雑学》file.11 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 遺伝子 一夫一妻制

【リンク・キーワード】 エロ エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
SEXするのに、はたして、愛は必要か?
この問いに対する答えは、たぶん、十人十色だろうと思います。
そもそも「愛」って何?――という問題もあるのですが、それを言い出すと、答えの出ない迷路に踏み込んでしまいますので、ここでは仮に、こう「定義」しておきたいと思います。
「愛」とは、
特定の異性を一定期間「他のどの異性よりも好き」と思い続ける
心の占有状態、またはそういう状態を保とうとする心のありよう。
ほんとうは、そんなもの「愛」とは呼べない――と、筆者・長住は思っているのですが、ま、この際、うるさいことは言わないでおきましょう。
とりあえず、「愛」をそういうものであると定義して、「愛とSEX」の関係を探ってみようと思います。
で、最初の問いですが、この答えは、男と女でも、違っているだろうと思います。
一般的に言うと、
SEXすることに対して厳しいハードルを設けるのは、
どちらかと言うと、女性のほうだ
と思われています。
男だと、「おっ、いい女!」と思うと、すぐ、「抱きたい!」になるのですが、女性の場合は、そうはならない。「このひと、ちょっといい」が「抱かれてもいい」になるまでには、かなり時間がかかる。「ちょっと」程度で抱かれるわけにはいかない――というブレーキもかかる、と言われています。
「愛の確証」も、そんな「ハードル」のひとつとして、人間の女性たちが設けたもの――と言っていいかと思います。
この違いは、どこから生まれるのか?
ひとつは、遺伝子的な問題である――と、考えられています。
この問いに対する答えは、たぶん、十人十色だろうと思います。
そもそも「愛」って何?――という問題もあるのですが、それを言い出すと、答えの出ない迷路に踏み込んでしまいますので、ここでは仮に、こう「定義」しておきたいと思います。

特定の異性を一定期間「他のどの異性よりも好き」と思い続ける
心の占有状態、またはそういう状態を保とうとする心のありよう。
ほんとうは、そんなもの「愛」とは呼べない――と、筆者・長住は思っているのですが、ま、この際、うるさいことは言わないでおきましょう。
とりあえず、「愛」をそういうものであると定義して、「愛とSEX」の関係を探ってみようと思います。
で、最初の問いですが、この答えは、男と女でも、違っているだろうと思います。
一般的に言うと、
SEXすることに対して厳しいハードルを設けるのは、
どちらかと言うと、女性のほうだ
と思われています。
男だと、「おっ、いい女!」と思うと、すぐ、「抱きたい!」になるのですが、女性の場合は、そうはならない。「このひと、ちょっといい」が「抱かれてもいい」になるまでには、かなり時間がかかる。「ちょっと」程度で抱かれるわけにはいかない――というブレーキもかかる、と言われています。
「愛の確証」も、そんな「ハードル」のひとつとして、人間の女性たちが設けたもの――と言っていいかと思います。
この違いは、どこから生まれるのか?
ひとつは、遺伝子的な問題である――と、考えられています。

人間に限らず、生物の遺伝子を構成するDNAが発する、唯一で最高の指令は、
汝自身をコピーせよ!
です。
「SEX」は、そのコピーの方法として生物が進化させてきたシステムです。
動物の場合、DNAは、コピーをより効率的に残すために、オスとメスの遺伝子上に、まったく異なる指令を書き込みました。
オスの遺伝子に書き込まれた指令は、

遺伝子が絶えることのなきよう、万全を期せ!
です。
一方、メスの遺伝子に書き込まれた指令は、

後世に優秀な遺伝子を残せ!
です。
DNAの指令は、オスとメスでは、まるっきり「逆」のことを言っているようにさえ見えます。
しかし、よく考えてみれば、これは当然と言えば当然です。

SEXの結果、できるのは子孫です。哺乳類などは、その子孫をメスの体内で育てます。妊娠の期間は、種によって違いますが、人間の場合だと、ほぼ10カ月強の間、子どもを子宮内で育て、出産してからも、3年近くは育児に専念しなければなりません。
この妊娠⇒出産は、母体にかなりの負担をかけますから、一生に何度もそれを繰り返すというわけにはいきません。
数少ない妊娠&出産のチャンスを有効に生かして、優秀な遺伝子を後世に残すために、メスはオスを厳選しようとします。これは、生物的宿命と言ってもいい行動。
優秀な遺伝子を選ぶために、交尾しようと迫るオスに必死の抵抗を試み、それでも自分を組み伏せたオスの精子だけを受け入れようとする種もいます。
オス同士を闘わせて、勝ったオスとのみ交尾するメスもいます。
人間のメスも、似たようなことをします。かぐや姫のように、男性たちに無理難題を押し付けて、クリアした男を婿に選ぼうとしたりもします。
一方のオスはというと、「質より量」とばかりに、精子を撒き散らそうとします。
というのも、自分の精子が、無事、メスの卵子に届くかどうか、不安だからです。それに、自分が放出した精子が、あとからやってきた他のオスによって掻き出されてしまうかもしれない(ペニスのカリは、そのためについていると言われています)し、他のオスの精子との精子戦争に負けてしまう恐れもあります。
仮に、運よくメスを懐妊させることができたとしても、生まれてきた子どもが無事、生き延びられるかどうかは、保証の限りではありません。病気に侵されるかもしれないし、天敵に襲われて捕食されてしまうかもしれない。同種の他のオスたちだって油断はできません。自分以外のオスの子どもだとわかると、殺してしまう場合もあるからです。
というわけなので、動物界のオスたちは、保険をかけようとします。
ヘタな鉄砲も数撃っておけば当たるだろう。

という保険です。
オスはばら撒き、メスは厳選する――は、子孫を安全に、確実に残すための、生きる知恵として、動物たちが身に着けたものと言っていいかと思います。

そこで、問題の「愛」です。
SEXするのに「愛しているかどうか?」を問うのは、人間の女性だけ。それも、一部の人間たちの女性だけです。
「一部の」というのは、「一夫一妻制をとっている」と言ってもいいかと思います。
「乱婚制」や「一妻多夫制」「一夫多妻制」をとっている社会では、SEXするのに、いちいち「愛しているか?」なんて訊かないだろう――と思われるからです。
なぜ、「一夫一妻」社会の女性たちは、「まず、愛を示せ!」と求めるのか?
通常、動物界のメスたちがオスたちに求めるのは、「体力を示せ」だったり、「捕食能力(エサを確保する能力)を示せ」だったりします。
人間のメスが、「体育系の男子」に惹かれたり、「いい会社」に勤めるオスを求めたり、「収入がいい」を婚活の条件に挙げたりするのも、似たようなもの――と思っていいのですが、そこに「愛を示せ!」が加わるのはなぜなのか?
そこには、遺伝子が命じる「伴侶選びの条件」以外の、別の動機が潜んでいると考えられます。
その「動機」とは、ズバリ、《経済的動機》です。
「一夫一妻制」の女性たちが求める「愛を示せ!」に隠された《経済的動機》とは何なのか?
どうしてそれは、「一夫一妻制」の社会だけで求められるようになったのか?
そして、そもそもなぜ、「一夫一妻制」という婚姻形態が誕生したのか?
実は、それは、人類が農業を開始したことと関係しているのですが、そのことを話し始めると長くなってしまいますので、次回、詳しく解説したいと思います。
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