だれでも「本」が出せる時代。「Kindle」出版に挑戦してみた

そんな夢が現実のものになりました。「アマゾン」の
「KDP=Kindleダイレクト・パブリッシング」を使えば、
出版社を通さずに、自分の本が出せるというシステム。
管理人も、早速、挑戦! 以下は、そのレポートです。
「虹BOOKS」~information・1
【リンク・キーワード】 エロ エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
本ブログのトップページでもご紹介しましたが、管理人、このほど、自分の本を「Kindle」から出版いたしました。
「Kindle」というのは、「アマゾン」が運営している「ダイレクト・パブリッシング」のシステムです。
「ダイレクト・パブリッシング」というのは、個人であっても、出版社を経由せずに、自分が書いた本を出版できるシステム。紙の本だと、「自費出版」するという手もあるのですが、紙で刷るとなると、たとえDTP(デスク・トップ・プリンティング)の知識を完璧に持っていても、印刷代、用紙代、製本代などの実費が発生してしまいます。これが、バカにならないくらい高い。「Kindle」は電子出版ですから、そういう費用がいっさいかかりません。
つまり、出そうと思えば、ただで「自分の本」が作れて、出版できてしまうわけです。
「Kindle」のダイレクト出版が日本でも利用できることになったときには、私は、これぞ「夢の出版システム」と小躍りしたものでした。


「Kidle本」を読むには、Kindle専用端末があれば、ベスト。TVCMでもおなじみの「Kindle Paperwhite」などは、まるで、紙の本を読むような感覚で、手軽に読書が楽しめますが、専用端末がなくても、スマホやタブレットやPCでダウンロードして読むこともできます。
←Kindle Paperwhite
もちろん、私自身は、長年、出版界に身を置いた人間でもありますから、どこかに、「本は書店で購入して、手にとって読むべきもの」という観念を、強く抱いてもいます。
しかし、近頃の出版界事情には、なかなか厳しいものがあります。私も、何冊か、いわゆる「実用エッセイ」と呼ばれるジャンルの本を、複数の出版社から刊行してきましたが、たいていは、初版で止まってしまいます。しかも、その初版部数が、ここ20年ほどはどんどん下がり続け、かつては1万~2万部は刷ったものが、近頃では、4000~5000部が精いっぱい、という状態になっています。
しかも、せっかく書いた本も、初版で止まったままだと、あっという間に書店から消え、そのうち「絶版」という死刑宣告を受けてしまいます。
その点、電子出版であれば――と思ったわけです。電子であれば、絶版という心配はない。しかし、問題点もあります。
「Kindle」というのは、「アマゾン」が運営している「ダイレクト・パブリッシング」のシステムです。
「ダイレクト・パブリッシング」というのは、個人であっても、出版社を経由せずに、自分が書いた本を出版できるシステム。紙の本だと、「自費出版」するという手もあるのですが、紙で刷るとなると、たとえDTP(デスク・トップ・プリンティング)の知識を完璧に持っていても、印刷代、用紙代、製本代などの実費が発生してしまいます。これが、バカにならないくらい高い。「Kindle」は電子出版ですから、そういう費用がいっさいかかりません。
つまり、出そうと思えば、ただで「自分の本」が作れて、出版できてしまうわけです。
「Kindle」のダイレクト出版が日本でも利用できることになったときには、私は、これぞ「夢の出版システム」と小躍りしたものでした。
「Kidle本」を読むには、Kindle専用端末があれば、ベスト。TVCMでもおなじみの「Kindle Paperwhite」などは、まるで、紙の本を読むような感覚で、手軽に読書が楽しめますが、専用端末がなくても、スマホやタブレットやPCでダウンロードして読むこともできます。
←Kindle Paperwhite
もちろん、私自身は、長年、出版界に身を置いた人間でもありますから、どこかに、「本は書店で購入して、手にとって読むべきもの」という観念を、強く抱いてもいます。
しかし、近頃の出版界事情には、なかなか厳しいものがあります。私も、何冊か、いわゆる「実用エッセイ」と呼ばれるジャンルの本を、複数の出版社から刊行してきましたが、たいていは、初版で止まってしまいます。しかも、その初版部数が、ここ20年ほどはどんどん下がり続け、かつては1万~2万部は刷ったものが、近頃では、4000~5000部が精いっぱい、という状態になっています。
しかも、せっかく書いた本も、初版で止まったままだと、あっという間に書店から消え、そのうち「絶版」という死刑宣告を受けてしまいます。
その点、電子出版であれば――と思ったわけです。電子であれば、絶版という心配はない。しかし、問題点もあります。

Kindleに限らず、電子書籍の難点は、自分の本の存在に気づいてもらうのが大変である――ということにあります。
なにしろ、どのストアにも、20万点とか30万点とかの書籍が登録されています。その中から自分の書籍を見つけてもらうのは、これはもう、浜の真砂の中から、ビーズ玉1個を探し出すようなもの。
さぁ、出版しましたよ、読んでくださいね!

これだけじゃあ、たぶん、1冊も売れないまま、埋もれてしまうことになります。
大手出版社のように、膨大な宣伝費をかけた宣伝ができない個人出版者にとっては、ここがネックになります。
この壁を越えるためには、とにかく、発信し続けるしかありません。ブログ、ツイッター、自分が参加しているコミュニティ……あらゆる手段を使って、「こんな本、出したよ」とメッセージを発信し続ける、ということです。
それは、せいぜい「口コミ」レベルでしかありませんが、それでも、やり続ける。それが大事、と私は思っています。
もうひとつ、大事なのは、書き続けることだと思います。書き続け、発行し続けること。本を一冊しか出してない著者よりも、何冊も出している著者のほうが、読者の目に留まる可能性も高く、信頼性も高くなります。
たとえ、最初の一冊がまったく売れなくても、あきらめずに。
私・長住も、自らにそう言い聞かせて、これからも、自らの著作の電子化を進めていこう――と、覚悟を決めています。

というわけで、「Kindle」の話に戻りましょう。
電子書籍を配本しているプラットフォーム事業者は、大手から中小まで、無数に……と言っていいほど乱立しています。その多くは、《既刊の書籍(紙媒体)を電子化して販売する》という事業が中心で、個人の作品をいきなり電子出版などという事業は、手がけていません。
個人の著作物を扱う業者もなくはないのですが、「電子化」と「配信」に費用がかかったり、無料ではあっても運営している無料サイトへの「投稿」を求めるサイトであったり、特殊なファイル形式が必要になったり、販売の仕組みが整っていなかったり――で、いまひとつ、自分の大事な著作物を託そうという気にはなれませんでした。
「Kindle」は、どこが違ったか?
主には、以下の3点です。
〈1〉 電子書籍の登録に当たって、費用がかからない。
〈2〉 「Word」のファイルから直接、電子書籍用のファイルに変換できる。
〈3〉 「アマゾン」のマーケット・プレイスで、いつでも検索、購入ができる。
よし、これだ! と早速トライ!
そして、出来上がったのが、自作電子本の第1号。
それが、左の『マリアたちへ――〈1〉 チャボのラブレター』でした。
写真をクリックすると、本が「アマゾン」のマーケットプレイスで、どう表示されているか—――を、確認することができます。
オーッ! 自分の本が「アマゾン」の書棚に並んでいる。
これは、ちょっとした感動です。
もちろん、それだけで本が売れるわけではありませんから、ほんとうに苦労するのは、それから先なんですけどね――。

しかし、発行までには、ちょっと苦労した部分もあります。
その一部始終をご報告しておきましょう。
電子本発行までには、次の2つの準備が必要になります。
KDPのアカウントを取得する
「KDP」とは、「キンドル・ダイレクト・パブリッシング」の略です。運営しているのは「アマゾン」で、その本社はアメリカにあります。
日本で執筆し、日本の「Amazon」マーケットで売る場合でも、米国の「アマゾン」を経由して、本を出版するという形をとります。何もしないでいると、出版者が本の販売で得る収入は、米国での収入ということになり、米国での徴税の対象となってしまいます。
それを避けるためには、「私は米国市民ではなく、米国に住居も営業所も所持していない」ということを米国の「内国歳入局」に申請して、「EIN」という「雇用者識別番号」を取得する必要があります。
これが、実を言うと、なかなかに大変。米国の「IRS(米国内国歳入局)」から申請書類を取り寄せ、必要事項を記入(もちろん、英語です)してFAXなどで送信し、折り返し送られてくる「EIN」番号の通知を待つのですが、この手続きがかなり面倒なのです。ある程度の英語力も必要になります。
個人でやろうとすると大変なので、代行業者に頼む人もいるのですが、これだけで数万円の費用がかかってしまいます。
日本での「KDP」登録サイトのヘルプなどには、その手順が解説してあるのですが、実は、そこに記載された「IRS」のFAX番号が、何度、アクセスしても「応答なし」だったりします。
仕方ないので、筆者は、自分で「IRS」のサイトを探して、書類を取り寄せ、申請して取得に成功しました。
「KDP」のアカウントを作成するには、この「EIN」の取得は必須。この手続きには、FAXを使った場合でも、4~5日はかかるので、まず、最初に準備しておく必要があります。
以下は、「EIN」の取得に成功した場合の、アカウント作成までの手順です。
〈1〉 まず、「Amazon.co.jp」のアカウントを取得。
「アマゾン」で買い物をしたり、アフィリエイトを行っている人なら、すでに持っていると思いますが、なければ、新規に作成します。これは、簡単に取得できます。
〈2〉 「EIN」を取得しておきます。
これについては、上記で解説したとおりです。
〈3〉 KDPの「アカウント登録情報」に必要事項を記入して申請する。
「登録情報」の中には、「税に関する情報」というのがありますから、ここに上記「EIN」番号などを記入して「フォームW-8BEN」を完成させ、送信しておきます。その他の必要事項(氏名、住所、メールアドレス、受取銀行口座など)も記入して「保存」し、アマゾン経理部からの返信を待ちます。
〈4〉 アマゾンの審査を待ちます。
アマゾン経理部が、「税に関する情報」などを確認すると、前出「アカウント登録情報」の「税に関する情報」の欄に「完了」と表示され、税率が「0%」と表示されます。これで登録は完了。あなたはいつでも、「キンドル」から本を出版できる状態になるわけです。
ここまで準備ができたら、いよいよ、あなたが出版するコンテンツの準備にかかります。
あなたが売る本を登録する
出版する本が、小説であろうと実用書であろうと、以下の手順は同じ。必要なのは、「Word」で文書を作成できる端末だけです。
HTMLなどを使いこなせる人で、より複雑な紙面を作りたければ、「EPUB」を使ったほうがベターなのですが、ここでは初心者でも簡単に作れる「Wordファイル」を使う方法を解説します。
〈1〉 出版したいコンテンツを「Wordファイル」で作成する。
筆者の場合は、すでにブログで書き続けてきた作品を出版するので、すでに、「Wordファイル」は、テキストとして存在しています。あとは、「Kindle」用に修正を加え、必要な画像などを挿入して、ファイルを「word文書」形式で保存しておきます。
〈2〉 カバー画像を準備する。
本文は、「Wordファイル」でOKですが、本を「アマゾン」のマーケットプレイスで表示するためには、カバーの画像が必要になります。書店で売られている本のカバーのようなものがないと、アマゾン上では「No Image」と表示されてしまいます。これでは、本は売れません。筆者の場合は、「イラストレーター」で作った画像を「Jpg」に落として、使用しました。
〈3〉 KDPサイトに新規タイトルを登録します。
著者名、タイトル、紹介文、価格……など、必要項目を書き込み、カバー画像を登録し、「Wordファイル」を本文として登録します。あとは、KDPが自動的にファイルを「mobiファイル」に変換してくれます。
〈4〉 アマゾンで審査後、本が、アマゾン上に登録されます。
アマゾンの審査では、ファイルが読者の目に触れるクオリティを満たしているか、わいせつ目的や暴力目的や商品販売目的ではないか――などを審査した上で、24~48時間ほどで、登録を完了します。
以上で、あなたの本は、アマゾン上に公開されます。
これで、見事、あなたも著者デビューというわけです。

以上の手順の中で、たぶん、ネックになるのは、「KDP」アカウントを取得する手順の〈2〉=「EIN」の取得と、本を登録する手順の〈2〉=カバー画像の準備でしょう。
書くのは得意。でも、そういう作業は苦手。
これでは、「Kindle」での個人出版はむずかしいかもしれません。
もし、それでも――という方がいらっしゃったら、及ばずながら、長住、お手伝いをさせていただきたいと思います。
今回の出版に際して、長住は、「虹BOOKS」という電子本出版社を立ち上げました。
テイストが合う方の本であれば、「虹BOOKS」発行という形で、「Kindle」に登録することも可能です。
原稿はあるけど、出版の仕方がわからない――という方は、ぜひ、下記の問い合わせ先からご相談ください。


管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
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