男が「草食化」していく、ほんとうの理由

男子が「草食化」しているのだそうです。実際、
この半世紀で男性の精子数は半減。その原因は…?
性とエッチの《雑学》file.133 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
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「草食系男子」という言葉が、初めて社会に登場したのは、いまから8年前の2006年。コラムニストの深澤真紀さんが、『日経ビジネス』のオンライン版で「草食男子」という言葉を使ったのが、最初とされています。
以後、この言葉は、従来の「男らしさ」に縛られず、恋愛に消極的で、性的にもガツガツしない男たちを指す言葉として定着しました。
男性自身も、その言葉をある程度受け入れているフシが見られます。「自分は草食男子」と思っている男性が75%に上る――という調査結果も、報告されています。
「男らしい」は、もう、時代遅れな概念なのでしょうか?
実際、男性ホルモン=テストステロンの濃度は低下しているらしい
「男らしさ」の喪失には、いろんな原因が指摘されています。
ひとつには、ホルモン・バランスの変化が挙げられています。
「男らしい」は、「闘争的」とか「競争的」である性質を指す言葉でもあるのですが、そういう性質を導き出すのは、男性ホルモン=テストステロンの働きです。
ところが、そのテストステロンの血中濃度が、このところ低下しているらしいのです。
以後、この言葉は、従来の「男らしさ」に縛られず、恋愛に消極的で、性的にもガツガツしない男たちを指す言葉として定着しました。
男性自身も、その言葉をある程度受け入れているフシが見られます。「自分は草食男子」と思っている男性が75%に上る――という調査結果も、報告されています。
「男らしい」は、もう、時代遅れな概念なのでしょうか?

「男らしさ」の喪失には、いろんな原因が指摘されています。
ひとつには、ホルモン・バランスの変化が挙げられています。
「男らしい」は、「闘争的」とか「競争的」である性質を指す言葉でもあるのですが、そういう性質を導き出すのは、男性ホルモン=テストステロンの働きです。
ところが、そのテストステロンの血中濃度が、このところ低下しているらしいのです。
テストステロンの分泌低下を招く原因のひとつに、「環境ホルモン」の影響が挙げられています。
「環境ホルモン」というのは、環境に放出されて、ホルモンと同様の影響を生物に及ぼす化学物質の総称。その発生源としては、ダイオキシンやPCBなどが有名ですが、私たちが日常的に使用するプラスチック容器などにも、それを発生させるものがあります。
特に問題視されているのは、カップ麺などに使われる発泡スチロール容器や、プラスチック製の保存容器や哺乳瓶。これらの容器に熱を加えたり、電子レンジで温めたりすると、環境ホルモンとされている「フタル酸エステル」や「ビスフェノール-A」などが放出されます。
これら「環境ホルモン」の中には、「女性ホルモン」である「エストロゲン」と同様の働きをするものがあり、その照射を受けると、体内での「テストステロン」の血中濃度が低下します。
テストステロン濃度が低下すると、精子の産生能力も低下します。
実は、その影響は、母の胎内にいるときから受けていて、胎児が、母体由来の「環境ホルモン」にさらされると、将来、精子の産生に大きく関係する「セルトリ細胞」の増殖が抑制されてしまいます。
恐ろしいのは、いったん人間の体内に取り込まれた「環境ホルモン」は、消え去ることがない――ということです。それどころか、親から子へ、子からその子へと、濃縮されつつ受け継がれていきます。
その結果、人類の精子数は、この半世紀ほどで激減してしまいました。
1992年にデンマーク大学病院のスカケベックという教授が発表したレポートは、衝撃的でした。20か国1万5000人の男性を対象に調査した結果、なんと、50年間で、成人男性の精液1ml中に含まれる精子数が、1億1300万から6600万へと、58%に激減していた――というのです。
以後、フランスでも、日本でも、同様のレポートが相次ぎました。
男子の「草食化」という現象は、ひとつには、「環境ホルモン」などに影響された「内分泌系」の現象でもある――と言えるわけです。
「労働」の変化が「草食化」をもたらした…?
男性の「草食化」は、社会的な役割変化の結果である――という指摘もあります。
もっとも大きいのは、「労働」及び「労働環境」の変化です。
人間が、社会的にどんなパーソナリティを身に着けていくか――は、社会が個人にどんな役割を求めるかによって決まっていきます。
狩猟時代には、男は、その脚力を使って遠くまで狩りに出かけ、発達した腕力で獲物を仕留めて、正確に自分の位置を確かめ、居住地まで戻って来る能力が求められました。
獲物を追いかける脚力、その獲物を仕留める腕力と闘争力、居住地を見失わない方向感覚――これらは、男性が特に発達させてきた能力で、それらは近代にいたるまで、「男らしさ」を構成する要素として重視されてきました。
一方、狩猟をしない社会、もっぱら木の実や野草などを採取して暮らしていた採集民族の社会では、「労働」は家族総出で行うことが多く、そこでは、「男らしさ」よりも「成員相互の和」を重んじる性質が重視されました。どちらかと言うと、母系社会的であった――とも言えると思います。
男と女の社会的な「メンタリティ」の違いは、こうした「労働」の形態の違い、その機能の違いから生み出されたと言って間違いない――と、私は思っています。
では、現代ではどうか?
ご存じのとおり、現代の先進諸国では、「男女の差別をなくす」が基本的なコンセプトとなっています。
「労働」に関しても、「男女雇用機会の均等」が叫ばれて、男と女の間での労働の差異は、ほとんどなくなりました。女は、従来、男の仕事とされていた体力を要する仕事にもどんどん進出し、男は、従来、女の仕事とされていたこまやかな気配りを求められる仕事も手がけるようになりました。
「性差」が「仕事」を決める――は、先進国ではほとんどなくなりました。
女は男に近づき、男は女に近づいて、少なくとも仕事の世界では「ユニセックス化」が進んでいるように見えます。
つまり、「男らしさ」は、社会的には「無用の長物」。これも、「草食化」の大きな原因だろうと思われます。
AVなどが、「セックス」を「手コキ化」した…?
ホルモン的にも、社会的にも「草食化」した男性は、「性欲」も減退させてしまったのでしょうか?
答えは「YES」でもあり、「NO」でもあります。
「性欲」を「ペニスを気持ちよくすること」だと定義するなら、「性欲」そのものは、そこそこ健在です。
しかし、生身の女性を相手にその充足を図るか――となると、かなり「?」が付きます。
生身の女性を口説いて、デートを重ねて、ベッドにもつれ込んで――という手順を、「草食化」した男たちは、「面倒くさい」と感じるようになったようです。
それだったら、AVでも見ながら「手コキ」したほうが簡単でいい。だいいち、お金もかからない。
昔だったら、ちょっと恥ずかしい思いをしながら、レンタルしなければならなかったアダルト動画を、ネットが普及した現在では、簡単に見ることができます。しかも、多くのコンテンツが無料で配信されたりしています。
「OK」してもらえるかどうかわからない女たちを相手にするより、自室に引きこもって「手コキ」したほうがラク。
そう考える男たちが増えたとしても、不思議ではありません。
これも、「草食化」を招いた一因なのか?
それとも、「草食化」が招いた結果なのか?
おそらく、どちらもだろう――と、筆者は思っています。
「環境ホルモン」というのは、環境に放出されて、ホルモンと同様の影響を生物に及ぼす化学物質の総称。その発生源としては、ダイオキシンやPCBなどが有名ですが、私たちが日常的に使用するプラスチック容器などにも、それを発生させるものがあります。
特に問題視されているのは、カップ麺などに使われる発泡スチロール容器や、プラスチック製の保存容器や哺乳瓶。これらの容器に熱を加えたり、電子レンジで温めたりすると、環境ホルモンとされている「フタル酸エステル」や「ビスフェノール-A」などが放出されます。
これら「環境ホルモン」の中には、「女性ホルモン」である「エストロゲン」と同様の働きをするものがあり、その照射を受けると、体内での「テストステロン」の血中濃度が低下します。
テストステロン濃度が低下すると、精子の産生能力も低下します。
実は、その影響は、母の胎内にいるときから受けていて、胎児が、母体由来の「環境ホルモン」にさらされると、将来、精子の産生に大きく関係する「セルトリ細胞」の増殖が抑制されてしまいます。
恐ろしいのは、いったん人間の体内に取り込まれた「環境ホルモン」は、消え去ることがない――ということです。それどころか、親から子へ、子からその子へと、濃縮されつつ受け継がれていきます。
その結果、人類の精子数は、この半世紀ほどで激減してしまいました。
1992年にデンマーク大学病院のスカケベックという教授が発表したレポートは、衝撃的でした。20か国1万5000人の男性を対象に調査した結果、なんと、50年間で、成人男性の精液1ml中に含まれる精子数が、1億1300万から6600万へと、58%に激減していた――というのです。
以後、フランスでも、日本でも、同様のレポートが相次ぎました。
男子の「草食化」という現象は、ひとつには、「環境ホルモン」などに影響された「内分泌系」の現象でもある――と言えるわけです。

男性の「草食化」は、社会的な役割変化の結果である――という指摘もあります。
もっとも大きいのは、「労働」及び「労働環境」の変化です。
人間が、社会的にどんなパーソナリティを身に着けていくか――は、社会が個人にどんな役割を求めるかによって決まっていきます。
狩猟時代には、男は、その脚力を使って遠くまで狩りに出かけ、発達した腕力で獲物を仕留めて、正確に自分の位置を確かめ、居住地まで戻って来る能力が求められました。
獲物を追いかける脚力、その獲物を仕留める腕力と闘争力、居住地を見失わない方向感覚――これらは、男性が特に発達させてきた能力で、それらは近代にいたるまで、「男らしさ」を構成する要素として重視されてきました。
一方、狩猟をしない社会、もっぱら木の実や野草などを採取して暮らしていた採集民族の社会では、「労働」は家族総出で行うことが多く、そこでは、「男らしさ」よりも「成員相互の和」を重んじる性質が重視されました。どちらかと言うと、母系社会的であった――とも言えると思います。
男と女の社会的な「メンタリティ」の違いは、こうした「労働」の形態の違い、その機能の違いから生み出されたと言って間違いない――と、私は思っています。
では、現代ではどうか?
ご存じのとおり、現代の先進諸国では、「男女の差別をなくす」が基本的なコンセプトとなっています。
「労働」に関しても、「男女雇用機会の均等」が叫ばれて、男と女の間での労働の差異は、ほとんどなくなりました。女は、従来、男の仕事とされていた体力を要する仕事にもどんどん進出し、男は、従来、女の仕事とされていたこまやかな気配りを求められる仕事も手がけるようになりました。
「性差」が「仕事」を決める――は、先進国ではほとんどなくなりました。
女は男に近づき、男は女に近づいて、少なくとも仕事の世界では「ユニセックス化」が進んでいるように見えます。
つまり、「男らしさ」は、社会的には「無用の長物」。これも、「草食化」の大きな原因だろうと思われます。

ホルモン的にも、社会的にも「草食化」した男性は、「性欲」も減退させてしまったのでしょうか?
答えは「YES」でもあり、「NO」でもあります。
「性欲」を「ペニスを気持ちよくすること」だと定義するなら、「性欲」そのものは、そこそこ健在です。
しかし、生身の女性を相手にその充足を図るか――となると、かなり「?」が付きます。
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2012年11月リリース
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