「汚部屋」の蜘蛛の巣女〈10〉 キミの名は…?

「入れて」――女の声に誘われて、諒一はその白い尻に、
分身を突き立てた。名前も知らないままの愛の交歓…。
余韻に浸る女の耳に、諒一は問いかけた。「キミの名は?」――
妄想力ドリル〈R18版〉 第32講 「汚部屋」の蜘蛛の巣女〈10〉
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方は、ご退出ください。

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ここまでのあらすじ 込み合う終電の中で、諒一はその女に出会った。途中駅から乗り込んできた女の腕が、電車が揺れるたびに諒一の腕に触れた。その腕に、諒一は女の「意思」を感じた。諒一が女の手に手を伸ばすと、女はその指に自分の指を絡ませてきた。やがて、電車は駅に滑り込んだ。「わたし、ここで降りるの」と、女が目で訴えてきた。諒一が降りるS駅はひとつ先だ。しかし、諒一と女は、手を繋ぎ合ったまま、改札を抜けた。どこへ行くか? 迷う諒一の手を引いて女が向かったのは、自分のマンションだった。しかし、そこは、足の踏み場もない「汚部屋」だった。女は諒一をベッドに誘うと、自ら服を脱ぎ捨て、諒一の服を剥ぎ取って、その体にまたがった。諒一のペニスを体の奥深くに迎え入れると、女は、ロデオマシンの女のように腰を動かした。果てた女は、肉の塊となって諒一の体に崩れ落ちた。その体からは、饐えた汗の臭いがした。いつ風呂に入ったのか、覚えてない…と女は言う。この女を何とかしたい。諒一は女の手を引いてバスルームへ向かい、頭からシャワーを浴びせた。ソープをまぶした手で女の全身を洗い、やがてその手を女の腿と腿の間に滑り込ませた。ていねいに、ていねいに、腿の奥を滑らせ、揉み込む諒一の手に、女はたまらず、体を痙攣させた。女をバスルームから出すと、諒一は、汚れた浴室をきれいに掃除してリビングに戻った。ベッドに横たわって手招きする女。諒一は、女が横たわるシーツも取り替えたくなった。シーツはどこ? 女が指差したクローゼットを開けると、そこは衣類の墓場だった。女には、物事を整理する能力も、その意思もないのだった。諒一は、無秩序に放り込まれたままの衣類を整理し、部屋に散らばったゴミを分別して片づけた。終わると、夜が白み始めていた。諒一は、不意に睡魔に襲われた。目を覚ますと、女はベッドの上で、白い尻をさらけ出したまま、寝息を立てていた。諒一は、その白い山に手を当て、2つの山をそっと押し開いた。絞った茶巾のように閉じられた穴があった。諒一は、そこに息を吹きかけ、舌をそこに押し当てた。女の腰が浮いた。浮いた腰の間から手を差しこんで、ヘアの先へと進めると、コリッと固まった陰核が指先に触れた。それを押し揉みながら、舌で菊の門をくすぐる。女は懇願の声をもらした。「入・れ・て」――。
逡巡がないわけではなかった。
名前も知らない女の部屋にのこのこついて来て、その体に重なり、昨夜は女の全身を洗って、部屋の片づけまでして、いつの間にか寝込んでしまった。
目覚めたと思ったら、また朝から、女の寝姿にそそられて、その体に手を伸ばしてしまった。
これじゃまるで、オレは、よく知らない女の部屋に転がり込んで、居ついてしまった間抜けな男のようではないか……。
ほんとうなら、朝、目覚めた段階で、そっと部屋を後にすべきだったのかもしれない。
しかし、無防備に尻をさらけ出して眠る女の姿を見て、またも愚かな心がうごめいてしまった。
その愚かな分身は、いま、女の尻の割れ目に食い込んで、深いクレバスの中に怒張を突き立てている。
女の陰唇は、赤い充血を花弁のように開いたまま、諒一のペニスを咥え込んでいる。その合わせ目から、白く泡立った愛液が溢れ出ている。
おたがいに名前も知らないオスとメスが、性器を結合させて分泌液を交し合い、粘膜は浅黒い怒張にまとわりつき、浅黒い怒張は粘膜の充血をこじ開けて、もう何年もそうしてきたもの同士のように、押すと引くとを繰り返している。
諒一は、硬度を増した女の陰核に指の腹を押し当てたまま、その腰を自分の体に引き寄せ、突き出された女の尻に向かって、あらん限りの力で分身を送り込んだ。
「ああ~ん、い、イクーッ!」
高く持ち上げられた女の尻が、ブルルン……と震え、次の瞬間、女のクレバスがクイと締まって、諒一を締め付けた。
諒一の腹の下から、熱いものが込み上げてきて、すごい勢いで尿道を駆け抜けた。
フーッと力が抜けて、諒一は、女の尻の上に崩れ落ちた。
そのまま萎えていこうとする諒一の分身を、それでも離さない――というふうに締め付けたまま、女の尻もヘタッとベッドの上に崩れた。
名前も知らない女の部屋にのこのこついて来て、その体に重なり、昨夜は女の全身を洗って、部屋の片づけまでして、いつの間にか寝込んでしまった。
目覚めたと思ったら、また朝から、女の寝姿にそそられて、その体に手を伸ばしてしまった。
これじゃまるで、オレは、よく知らない女の部屋に転がり込んで、居ついてしまった間抜けな男のようではないか……。
ほんとうなら、朝、目覚めた段階で、そっと部屋を後にすべきだったのかもしれない。
しかし、無防備に尻をさらけ出して眠る女の姿を見て、またも愚かな心がうごめいてしまった。
その愚かな分身は、いま、女の尻の割れ目に食い込んで、深いクレバスの中に怒張を突き立てている。
女の陰唇は、赤い充血を花弁のように開いたまま、諒一のペニスを咥え込んでいる。その合わせ目から、白く泡立った愛液が溢れ出ている。
おたがいに名前も知らないオスとメスが、性器を結合させて分泌液を交し合い、粘膜は浅黒い怒張にまとわりつき、浅黒い怒張は粘膜の充血をこじ開けて、もう何年もそうしてきたもの同士のように、押すと引くとを繰り返している。
諒一は、硬度を増した女の陰核に指の腹を押し当てたまま、その腰を自分の体に引き寄せ、突き出された女の尻に向かって、あらん限りの力で分身を送り込んだ。
「ああ~ん、い、イクーッ!」
高く持ち上げられた女の尻が、ブルルン……と震え、次の瞬間、女のクレバスがクイと締まって、諒一を締め付けた。
諒一の腹の下から、熱いものが込み上げてきて、すごい勢いで尿道を駆け抜けた。
フーッと力が抜けて、諒一は、女の尻の上に崩れ落ちた。
そのまま萎えていこうとする諒一の分身を、それでも離さない――というふうに締め付けたまま、女の尻もヘタッとベッドの上に崩れた。

うつ伏せのまま、オーガズムの余韻に浸っている女の髪を、諒一は撫でてみた。
昨夜、頭からシャワーをぶっかけてシャンプーした女の髪は、サラッとしている。汗臭い臭いも消え、ほんのりとフローラル系の香りがする。
その髪をかき分けて、耳たぶの後ろにかけると、形のいい耳が現れた。大きな耳朶は、俗に「福耳」と呼ばれる形だ。ピアスを開けた形跡もない。
フッ……と息を吹きかけると、女の背中がビクンと震えた。
「ね……」と、諒一はその耳に口をつけるようにして言った。
「名前、何ていうの?」
「ノリコ……」
「式典の典?」
「規則の則……」
「上の名前は?」
「上本……」
「オレは諒一。諒解の諒に数字の一」
「苗字は?」
「楠原……」
上本則子と楠原諒一。
オレたちはそんなふたりなんだ――と初めてわかった。
上本則子は、テレビ番組の制作会社でADの仕事をしているという。毎日、朝早く家を出て、夜遅く帰ってくる。ときには、帰って来られないこともある。
「AD」とはいうものの、結局は雑用係。番組制作に必要な仕事は何でもこなさなければならず、一日、ディレクターなどに怒鳴られっぱなしで仕事を終えて帰って来ると、そのまま、倒れ込むように眠ってしまうこともある。
なるほど、それじゃあ、部屋を片づけようという気にはならないかもしれないなぁ――と、少しは同情できる気もした。
同情するのと同時に、少しハラが減ってきた。
「ね、キミ、おなか空いてないか?」
訊くと、女はコクリとうなずいた。
「何か、食べるものある?」
ちょっと困った顔をして、女は冷蔵庫を指差した。

やれやれ……と、ベッドから起き出して、上本則子の冷蔵庫の扉を開けた。
目にしたのは、信じられない光景だった。
そこに山と積まれていたのは、カップ麺とレトルトパックの山だった。
この女、上本則子は、もしかして……これまで、料理なんか作ったことないんじゃないか?
いや、別に料理は作れなくてもいい。そういう女がいてもいいが、カップ麺とレトルトパックだけの食生活というのは、どうなのか?
健康のために、食生活をコントロールしようという意思が、その冷蔵庫からは何も感じられなかった。
いかんな、このままじゃ……という思いが、諒一の口を開かせた。
「あのさぁ、パンとかお米とか、置いてないの?」
女は、ベッドから起きてこようともせずに首を振る。
「卵を焼くとか、野菜を炒めるとかもしないの?」
とんでもない――というふうに、また、首を振る。
片づけができない、掃除ができない、風呂が嫌い、料理ができない。
この女には、生活する能力というものが欠けているらしい。
もしかしたら、それを身に着ける機会も、きっかけもないまま、おとなになったのかもしれない。
こりゃ、ダメだ――と、サジを投げるか?
それとも、こいつはほっとけない――と、面倒を見る気になるか?
諒一は足をズボンに通し、シャツを羽織った。
女が、「エッ!?」という顔で諒一を見ている。
帰っちゃうの……?
女の顔が、一瞬、悲しそうに、不安そうに曇った。
その顔を見て、諒一は手にした財布を振って見せた。
「何か、食うもの、買ってくる」
「ありがとう」という形に、おんなの口が動いた。
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2012年11月リリース
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