「マリブル」な彼女の心に忍び寄る「魔法の言葉」

女性の心がいちばん揺れるのは、結婚直前と言われています。
俗に「マリッジブルー」と呼ばれるこの時期は、男から見れば、
口説きのチャンス! そんなとき、効果的な言葉とは……?
愛の会話力レッスン レッスン39(改訂版)
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女性の気持ちがもっとも不安定になるのは、結婚直前だと言われています。
「わたし、ほんとにこの男と結婚していいんだろうか?」と、気持ちが揺れているからです。
いわゆる「マリッジ・ブルー」という状態。
抜け目のない男たちは、そんな彼女の「心のスキ」に忍び込もう――と、あの手・この手を繰り出します。
まずは、そんなアプローチのサンプルを見てみましょう。
場所は、高層ホテルのラウンジ。翌春の結婚が決まったK子を、職場の先輩が飲みに誘って、カクテルを飲んでいる――という場面です。
しかし、幸せ絶頂のはずのK子の顔は、どこか冴えません。そこで、男は――
会話例に登場したK子は、いわゆるマリッジ・ブルー状態。
俗に、この状態の女性は、男から見て、もっとも「落としやすい」と言われています。
そこへアプローチをかけるY輔とT次。
一見、Y輔は、K子の心のスキに力ワザで侵入を試み、一方のT次は、迷うK子を励まし、勇気づけようとしているように見えます。
Y輔はワルいやつで、T次はいい人――みなさんの目にもそう映ると思いますが、実は、違うんですね。
「わたし、ほんとにこの男と結婚していいんだろうか?」と、気持ちが揺れているからです。
いわゆる「マリッジ・ブルー」という状態。
抜け目のない男たちは、そんな彼女の「心のスキ」に忍び込もう――と、あの手・この手を繰り出します。
まずは、そんなアプローチのサンプルを見てみましょう。
場所は、高層ホテルのラウンジ。翌春の結婚が決まったK子を、職場の先輩が飲みに誘って、カクテルを飲んでいる――という場面です。
しかし、幸せ絶頂のはずのK子の顔は、どこか冴えません。そこで、男は――
会話例1
Y輔 いよいよだよな。あと3ヶ月か……。おまえ、後悔してんじゃないの?
K子 エーッ!? してませんよ、後悔なんて。
Y輔 ほんとにR雄でよかったのか……なんて、今頃になって思ってんじゃないの?
K子 思ってませんって。もう、決めたんだから……。
Y輔 しっかしなぁ、なんでR雄なのよ。
K子 なんで……って、好きになったからじゃないですかぁ。
Y輔 そうか? ほんとは、もっと好きな男がいたんじゃないの? こういう言い方するとあれだけどさ、R雄って、なんか、おまえに合ってないような気がすんだよな。
K子 バ、バカなこと、言わないでくださいよ。
会話例2
T次 あと3ヶ月か……。いよいよだね。どう? 幸せになる覚悟はできた?
K子 エーッ、覚悟って……幸せになるのに、覚悟が要るんですか?
T次 そりゃ、そうだよ。結婚の幸せなんて、もしかしたら、ものすごく退屈で平凡な日常かもしれないんだから、「よし、それでいい。幸せになるんだ!」って、覚悟を決めないと。
K子 ウーン、覚悟かぁ……。
T次 大丈夫。R雄を愛してるんだろ? R雄がそこにいる。そう思うだけで、幸せなんていくらでも感じられるじゃないか。愛って、そんなもんだよ。
K子 そ、そうですよね。そう思わなくちゃ……。
T次 なんだ。そのわりには、K子、あんまり幸せそうに見えないなぁ。いまからそんなで、どうするんだ?
K子 わたし、わたし……ほんとは……。
Y輔 いよいよだよな。あと3ヶ月か……。おまえ、後悔してんじゃないの?
K子 エーッ!? してませんよ、後悔なんて。
Y輔 ほんとにR雄でよかったのか……なんて、今頃になって思ってんじゃないの?
K子 思ってませんって。もう、決めたんだから……。
Y輔 しっかしなぁ、なんでR雄なのよ。
K子 なんで……って、好きになったからじゃないですかぁ。
Y輔 そうか? ほんとは、もっと好きな男がいたんじゃないの? こういう言い方するとあれだけどさ、R雄って、なんか、おまえに合ってないような気がすんだよな。
K子 バ、バカなこと、言わないでくださいよ。
会話例2
T次 あと3ヶ月か……。いよいよだね。どう? 幸せになる覚悟はできた?
K子 エーッ、覚悟って……幸せになるのに、覚悟が要るんですか?
T次 そりゃ、そうだよ。結婚の幸せなんて、もしかしたら、ものすごく退屈で平凡な日常かもしれないんだから、「よし、それでいい。幸せになるんだ!」って、覚悟を決めないと。
K子 ウーン、覚悟かぁ……。
T次 大丈夫。R雄を愛してるんだろ? R雄がそこにいる。そう思うだけで、幸せなんていくらでも感じられるじゃないか。愛って、そんなもんだよ。
K子 そ、そうですよね。そう思わなくちゃ……。
T次 なんだ。そのわりには、K子、あんまり幸せそうに見えないなぁ。いまからそんなで、どうするんだ?
K子 わたし、わたし……ほんとは……。
会話例に登場したK子は、いわゆるマリッジ・ブルー状態。
俗に、この状態の女性は、男から見て、もっとも「落としやすい」と言われています。
そこへアプローチをかけるY輔とT次。
一見、Y輔は、K子の心のスキに力ワザで侵入を試み、一方のT次は、迷うK子を励まし、勇気づけようとしているように見えます。
Y輔はワルいやつで、T次はいい人――みなさんの目にもそう映ると思いますが、実は、違うんですね。

Y輔もT次も、K子の心の迷いに気づいています。
その「迷い」とは、「わたし、このままR雄と結婚してしまっていいんだろうか?」「ほんとにR雄でよかったんだろうか?」という迷いです。
その「迷い」を「心のスキ」と感じたY輔は、ここぞとばかりに、そのスキにつけ込む作戦をとりました。
まず、ストレートに、K子の「迷い」の核心を突きにかかります。

K子は、あまりにもストレートに核心を突かれて動揺しますが、動揺すると、人は、「自分を守ろう」とする防御スイッチを「ON」にしてしまいます。
ダメ、ダメ。こんなところで、スキを見せちゃいけない――と、ガードを固めてしまうのです。
しかも、そこへ、Y輔は、言わずもがなのひと言を発してしまいます。

致命的です、この発言。
たとえどんなに難ありでも、R雄は、K子が「結婚しよう」と思った相手です。それを「合ってない」と言われては、K子にしてみれば、「おまえの男選びは、間違ってる」と指摘されたも同然です。
前にも何度か触れましたが、ライバルの欠点をあげつらうキャンペーンのことを「ネガティブ・キャンペーン」と言います。

『「辛い恋」をしている彼女に、効く言葉』
『「カレあり女」「彼女あり男」の心に忍び込む略奪話法』
こういうキャンペーンは、そのキャンペーンを張る当人の人格性を疑わせる結果しか生みません。特に、周囲との「同調性」を重視する女性には、嫌われます。
Y輔のアプローチは、「反・R雄キャンペーン」を口にした時点で、失敗なんですね。

一方のT次は、「心の迷い」を感じているK子に、実に絶妙の問いかけをしています。

K子の心に生じている「迷い」の正体――「このまま、R雄と一緒になって、そりゃ、平凡な幸せは手にできるかもしれないけど、私、それでいいの?」という「迷い」に、「覚悟はできた?」と問いかけているのです。
K子の「迷い」は、「覚悟は?」と問われて、一気に増幅されてしまいます。
そこへ、追い討ちをかけるような、このひと言。

R雄がそこにいる。そう思うだけで、幸せなんていくらでも感じられるじゃないか。
ほんとに迷いなく、その幸せを確信しているなら、おまえさんはいま、幸せでたまらないはずだ――と、「迷いのない状態」の本来の姿を示すことによって、K子の中の「私、もしかして迷ってる?」を「確信」に導いています。
知能犯です、T次は。
一見、応援メッセージと思われる言葉をたたみかけながら、K子の「迷い」をどんどん増幅し、K子が「そ、そうですよね。そう思わなくちゃ」と、心の淵をのぞかせたタイミングを見計らって、最後の決めゼリフを口にします。

K子は、心の中で思うはずです。



「わたし、わたし……ほんとは……」のあとに、K子がどんな言葉を口にするのかは、みなさんの想像におまかせします。
そして、そのあと、K子とT次の間に何が起こるのかも、みなさんの想像におまかせします。
しかし、これだけは覚えておいてください。
「幸せそうに見えない」
この言葉は、女性のハートに衝撃を与えます。
男は、どんなに幸せでも、その「幸せぶり」を人に見せようとはしません。むしろ、隠そうとします。
しかし、女性は逆。女性は、人の目にそう映るように、幸せになりたい――と願う生きものだからです。


2012年11月リリース
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