話が3分続かないカップルの秘密。原因は「デジタル話法」

何を聞かれても、返事は「YES」と「NO」だけ。
これでは話は続きません。必要なのは、
エピソードを聞き出す技術と聞かせる技術
愛の会話力レッスン 第36回(改訂版)
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筆者は、よく、他人の会話を「盗み聞き」します。
別に「盗聴」しているわけではありませんよ。ただ、「どんな話をしてるんだろう?」と聞き耳を立てるわけです。
特に、カップルや仲のよさそうな友人同士が、たとえば「ドトール」や「スタバ」で話をしていたりすると、つい、聞き入ってしまいます。
しかし、この会話がどうも……というか、なんだか、あんまり話がはずんでいるようには見えないケースが多いんですね。
簡単に言うと、話がブツ切れ。どうも、深い関係にあると思われるカップルほど、その傾向が強いようなのです。
たとえば、「ドトール」でコーヒーを飲んでいて、たまたま耳にしたカップル2組の会話は、こんな具合でした。
聞くとはなしに聞いていたのですが、話が続かないんです、こいつら(失礼)。
二言、三言、言葉を交わしただけで、プツリ。
また、二言、三言でプツリ。
全然、会話になってない。
わたし、不肖・長住は、こういう会話を「デジタル会話」と呼んでいます。
デジタル信号というのは、「0か1か」の2進法なんですが、彼らの会話も「0か1か」つまり「YES」と「NO」だけで成り立っているんですね。
こういう会話は、続きません。
なぜか?
「YES」とか「NO」と答えた時点で、会話が完結してしまうからです。「別に……」で物議をかもしたあの方も、こういう会話の達人(?)でしたよね。
さて、こんな会話になってしまうのは、だれがわるいのか?
実は、どっちも……なんです。
別に「盗聴」しているわけではありませんよ。ただ、「どんな話をしてるんだろう?」と聞き耳を立てるわけです。
特に、カップルや仲のよさそうな友人同士が、たとえば「ドトール」や「スタバ」で話をしていたりすると、つい、聞き入ってしまいます。
しかし、この会話がどうも……というか、なんだか、あんまり話がはずんでいるようには見えないケースが多いんですね。
簡単に言うと、話がブツ切れ。どうも、深い関係にあると思われるカップルほど、その傾向が強いようなのです。
たとえば、「ドトール」でコーヒーを飲んでいて、たまたま耳にしたカップル2組の会話は、こんな具合でした。
会話例1
彼女 きのう、忙しかったの?
カレ ウン、まぁ……。
彼女 ご飯とかちゃんと食べてる?
カレ ああ……。
会話例2
カレ きのう、合コンだったんでしょ? 楽しかった?
彼女 あんまり……。
カレ いい男、いなかったの?
彼女 ゼンゼン……。
彼女 きのう、忙しかったの?
カレ ウン、まぁ……。
彼女 ご飯とかちゃんと食べてる?
カレ ああ……。
会話例2
カレ きのう、合コンだったんでしょ? 楽しかった?
彼女 あんまり……。
カレ いい男、いなかったの?
彼女 ゼンゼン……。
聞くとはなしに聞いていたのですが、話が続かないんです、こいつら(失礼)。
二言、三言、言葉を交わしただけで、プツリ。
また、二言、三言でプツリ。
全然、会話になってない。
わたし、不肖・長住は、こういう会話を「デジタル会話」と呼んでいます。
デジタル信号というのは、「0か1か」の2進法なんですが、彼らの会話も「0か1か」つまり「YES」と「NO」だけで成り立っているんですね。
こういう会話は、続きません。
なぜか?
「YES」とか「NO」と答えた時点で、会話が完結してしまうからです。「別に……」で物議をかもしたあの方も、こういう会話の達人(?)でしたよね。
さて、こんな会話になってしまうのは、だれがわるいのか?
実は、どっちも……なんです。

「どっちも」と言うと、「そんなぁ」と思う人もいるかもしません。
どう考えても、「ウン」とか「ああ」とか、「ゼンゼンとか」「別に」という返事しか返さないほうがおかしいでしょ――と。
ハイ、それはおっしゃるとおり。こういう返事しか返さないカレや彼女には、会話のセンスのかけらも感じられません。
こういう人と話を続けるには、相手は、まるで取り調べの刑事みたいに、次々に質問を投げ続けるしかありません。
やってられませんよね。だから、会話はブツ切れになってしまいます。
しかし、私に言わせると、これは、質問の仕方にも問題ありなのです。
「YES」か「NO」ですむような質問しかしてない。だから、答えるほうも、「ああ」ですませてしまう。つまり、どっちもどっちだと思うわけです。
簡単な例でご説明しましょう。
たとえば、同じ職場で机を並べているAさんが、お昼の弁当をコンビニで買ってきたとしましょう。
そのときの会話――
あなた お弁当、買ってきたんですか?
Aさん ウン。
Aさん ウン。
これだと、デジタル会話になってしまいます。
発展していく会話は、こうです。
あなた お弁当、何、買ってきたの?
Aさん みそカツ弁当だよ。
あなた ウソーッ!? そんな弁当、出たの? いつから?
Aさん いや、もうだいぶ前から売ってるけど……。
あなた どォ、どォ? ソースと比べてどっちがおいしい?
Aさん 好みだろうけど、オレは、みそのほうがうまいと思うよ。
あなた フーン、私も、それ、買ってみようかな。
Aさん みそカツ弁当だよ。
あなた ウソーッ!? そんな弁当、出たの? いつから?
Aさん いや、もうだいぶ前から売ってるけど……。
あなた どォ、どォ? ソースと比べてどっちがおいしい?
Aさん 好みだろうけど、オレは、みそのほうがうまいと思うよ。
あなた フーン、私も、それ、買ってみようかな。
たかが「買い弁」ひとつで、これだけ話ができました。
違いがおわかりいただけたでしょうか?
「弁当を買ってきたのか?」という質問の中に、たったひと言、「何」を付け加えただけで、話が広がりました。

疑問文には、答えを「YES」か「NO」で返さなければならない「諾否疑問文」と、問われていることの「内容」を返さなくてはならない、「疑問詞疑問文」があります。
疑問詞というのは、「5W1H」と言われる「いつ」「どこで」「だれが(と、を)」「何を(が)」「なぜ」「どう」などの言葉のことです。
こういう疑問詞のついた質問を投げかけられると、相手は、「具体的な答え」を返さなくてはならなくなります。
返ってきた答えに、さらに「5W1H」の質問をぶつける。
そうすると、会話はどんどんつながっていくことになります。
冒頭の《会話例2》を、もし、そんな疑問詞つきの疑問文から始めたらどうなるでしょう?
ちょっとシミュレートしてみましょう。
会話例3
カレ きのう、合コンだったんでしょ? どこでやったの?
彼女 渋谷の「×××」っていうパーティ・スペースなんだけどさ。
カレ ずいぶん大きなところでやったんだね。全部で何人集まったの?
彼女 30人ちょっと……かな。
カレ ウワッ! 多すぎ。それじゃ、名前と顔をおぼえるだけで大変だね。それで? キミが目をつけたのは、どんなタイプだったの?
彼女 目なんかつけないって。いい男、いないんだもん。
カレ きのう、合コンだったんでしょ? どこでやったの?
彼女 渋谷の「×××」っていうパーティ・スペースなんだけどさ。
カレ ずいぶん大きなところでやったんだね。全部で何人集まったの?
彼女 30人ちょっと……かな。
カレ ウワッ! 多すぎ。それじゃ、名前と顔をおぼえるだけで大変だね。それで? キミが目をつけたのは、どんなタイプだったの?
彼女 目なんかつけないって。いい男、いないんだもん。
この話、まだまだ続きそうです。
もうおわかりでしょうか?
これだけの会話の中に、「どこで」「何人」「どんな」と、3つも疑問詞が登場しました。
疑問詞は、会話をつなげていくための必需品。それを覚えておくだけで、会話の滞空時間は、飛躍的に長くなるはずです。

さて、もうひとつは、質問に答える側の答え方です。
たとえそれが、「ウン」とか「ああ」ですませる質問だったとしても、この答え方はまずいですよね。まるで、それ以上の会話を拒んでいるように見えます。
必要なのは、「エピソード」。つまり、ちょっとした物語です。
「きのう、忙しかったの?」と訊かれた《会話例1》の男性の答え方を、ちょっと、エピソード入りの答えに変えてみましょう。
会話例4
彼女 きのう、忙しかったの?
カレ メチャクチャ忙しかったよ。企画書をまとめてたんだけどさ、何度書いても、「書き直し」「書き直し」でさ。やっとOKになったの、夜中の1時だよ。
彼女 エーッ!? じゃ、会社に泊まり?
カレ いや。ダッシュで終電には何とか間に合ったけどさ……。
彼女 そうか。1時12分発っていうのがあったわね。でも、あれ、混んでたでしょ?
カレ そう。なんで、あんな時間の電車が混んでるんだか、ワケわかんないよ。
彼女 きのう、忙しかったの?
カレ メチャクチャ忙しかったよ。企画書をまとめてたんだけどさ、何度書いても、「書き直し」「書き直し」でさ。やっとOKになったの、夜中の1時だよ。
彼女 エーッ!? じゃ、会社に泊まり?
カレ いや。ダッシュで終電には何とか間に合ったけどさ……。
彼女 そうか。1時12分発っていうのがあったわね。でも、あれ、混んでたでしょ?
カレ そう。なんで、あんな時間の電車が混んでるんだか、ワケわかんないよ。
「エピソード」というのは、何も面白い話である必要はありません。
「ああ」とか「ウン」を説明する、ちょっとした補足。そして、そこにほんのちょっぴりでもいいので、あなた自身を登場させる。それだけでいいのです。
そんな「エピソード」があれば、相手が「それで…?」と突っ込んでくるヒントが生まれます。つまり、話のとっかかりを相手に投げ返すことができるわけです。
上の例でも、「夜中の1時まで」というエピソードが加わっただけで、話がさらにつながりました。
「疑問詞」付きの質問で相手の具体的な話を引き出し、それに「エピソード」付きの答えを返す。
こうした話し方ができれば、ふたりの会話は、30分でも1時間でも、楽しく続けることができます。
いつも、会話がブツ切れになって続かないという方、一度、試してみることをおすすめです。


2012年11月リリース
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