満月の夜の神社の「姫子」〈9〉 「魔性」の女

ヴァギナph1

町のおとなたちに拾われた「姫子」は、美しい少女に育った。
おとなたちはそんな「姫子」をかわいがった。しかし、亀吉の母は、
「あれは魔性の女」だと言う。その理由を純平は知りたくなった―― 


 妄想力ドリル〈R18版〉   第31講  満月の夜の神社の「姫子」〈9〉

 R18  このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方は、ご退出ください。

 本シリーズは、筆者が「妄想力」を駆使して書き起こすフィクションです。登場する人物・団体などは、すべて架空のもの。実在する人物・団体・地名などとは、いっさい関係がありません。

 リンク・キーワード   恋愛小説 エッチ 官能小説 不倫 おひとり様 エロ


この話は、連載9回目です。最初から読みたい方は、こちらから、前回分から読みたい方は、こちらからどうぞ。

 ここまでのあらすじ  満月の夜になると、神社の裏の楠の木の陰から女が男を手招きするという。町の男たちが「姫子」と呼ぶその女は、かつてこの町で生まれ、両親に捨てられた女だという。純平は、亀吉に誘われて、その「姫子」を見に行くことにした。純平たちが灌木の陰に身を潜めていると、男がひとりやって来た。漁協の古田さんだった。古田さんが、楠のところまで来ると、木の陰から二本の白い腕が差し出されて、その体を抱き寄せ、古田さんは月夜に浮かぶ尻をその陰に向かってヒョコヒョコと突き出した。古田さんが帰っていくと、「姫子」は純平たちの目の前に座り込んで、何かをほとばしらせた。鬼姫の放尿だった。食い入るように見つめていた純平たちだったが、亀吉が枯れ枝を踏みつけて、「姫子」に気づかれた。「ワッ!」と逃げ出した純平たちが、神社の社まで来ると、石段をまた、だれかが上ってくる気配がした。酒屋「サカエ」のオヤジだった。楠のほうへ歩いて行くオヤジの後を、純平と亀吉が尾けていくと、オヤジは手にしたレジ袋を木の陰に差し出した。「姫子」は、その袋の中から取り出したものを夢中で口に頬張った。それは稲荷ずしのように見えた。その稲荷をむさぼり食った「姫子」は、片足を道標に載せて、スカートの裾をめくり上げた。そのスカートの中に、オヤジの頭が潜り込んでいく。「姫子」は苦悶の表情を浮かべながら、「入れて!」と叫ぶ。立ちあがったオヤジは、ズボンのチャックを下して、アレをめくり上げたスカートの中央に押しつけた。その夜、目にする二度目の男と女の出来事だった。あれは、何だったのだろう? 純平は、次の夜、ひとりで、神社の裏へ上ってみた。楠のところまで来てキョロキョロしていると、「だれか探してるの?」と声をかけられた。「姫子」だった。恐怖で動けない純平の体を、「姫子」は手でまさぐり、変化を起こした純平を探り当てると、それを口に含んだ。「姫子」の舌にくすぐられて、あっという間に、純平はその口の中で果て、姫子は純平が放出したものをゴクリと呑み込んだ。そんな「姫子」を「美しい」と思いながらも、「怖い」と感じる純平。「姫子」は、次の満月のときに「またおいで」と言う。翌朝いちばんの電車でどこかの街へ帰っていく「姫子」の姿を、亀吉は目にしたと言う。次の日、「サカエ」に買い物に行った純平は、植村のオヤジに「姫子」の話を訊いてみた。オヤジによると、「姫子」は捨て子だった。満月の夜、神社の裏の楠の根元に捨てられていたのを、この町のおとなたちが拾って育てた。「姫子」は満月の夜になると、その恩を返しに、この町にやって来るのだという――。


 「姫子」は、かわいい子どもに育っていった――という。
 大きな目は、日に日に輝きを増し、スラリと伸びた手足は、「まるで鶴の子のようだ」と評判になり、おとなたちは「かわいいね」「かわいいね」と、まるで競い合うように、彼女をかわいがった。
 おばさんたちは、何かと言うと、「姫子」におやつや着るものを与え、おやじたちは、「姫子」と一緒にフロに入りたがったり、一緒に寝たりしたがった。
 「町の子」は、町中みんなのアイドルと言ってもいい存在になっていった。

 「ヘェ、姫子、そんなかわいい子だったんだぁ」
 植村のオヤジから聞いた話をすると、亀吉は、目を輝かせた。
 「オレよぉ、神社で姫子を見た――つったらよ、母ちゃんにものすごく叱られた」
 「おまえ、あれ、親にしゃべったの?」
 「古田さんとか、植村のオヤジのことは言ってないよ。ただ、姫子を見た――って言っただけなんだけど、ハンパなく叱られた」
 「おまえの母ちゃん、なんで怒ったんだろうなぁ?」
 「あれは魔性の女だって言ってた」
 「魔性……?」
 「かわいい子だったから、みんなでかわいがってあげたのに、あの子は、おとなをたぶらかすようになった――って」
 「たぶらかす? 何やったんだろ?」
 「何やったの――って訊いたらよ、子どもは知らなくてもいいって言われた」
 植村のオヤジの話とちょっと違う。
 純平にも、亀吉にも、そこから先は、想像するしかなかった。
 しかし、いくら想像してもわからなかった。

       

 学校帰りに漁協のそばを通ると、古田さんが、市場で使った魚箱を洗って干しているところだった。
 純平と亀吉は、何の気なしにその様子を見ていた。
 不自由な足を引きずりながら、古田さんは、いくつもある魚箱を手際よく洗っては、それを次々に、積み上げていく。船に乗れなくなった古田さんは、ああして、一生、魚箱を洗い続けるんだろうか――と、純平は思った。
 純平たちが見ていることに気づいた古田さんは、「オウ」と手を挙げ、「もう、学校、終わりかい?」と声をかけてきた。
 純平と亀吉が「ハイ」と答えると、古田さんは、仕事の手を休めて、ふたりのほうに歩いてきた。
 「どうしたい? 市場の仕事に興味があんのか?」
 「ちょっと……」と亀吉が答えると、古田さんは「オウ、そうか」と目を細めて、胸ポケットから取り出したタバコに火を点けた。
 「大変ですか、市場の仕事って?」
 「そうでもないな。そりゃ、船に乗ってるほうがきついさ」
 「もう、乗らないんですか、古田さんは?」
 「そりゃあ、乗りてェさ、しかし、この足じゃよ……」
 言いながら、古田さんは、いまいましげに自分の右足をこぶしでパチンと叩いた。
 悔しいんだろうな――と純平は思ったが、それは言わないほうがいいような気がした。
 「坊主たちは、何年生になった?」
 「いま、2年です」
 「2年生か? じゃ、16か17だな?」
 「まだ16です」
 純平が答えると、古田さんは、「16かぁ……」と言いながら、ニヤッと笑って、ふたりの顔を交互に見比べた。
 「もう、おまえたちは、あれか? 女の子とはやったか?」
 純平と亀吉は、顔を見合わせて首を振った。
 それを見て、古田さんが「なんだよ」と声に出した。

       

 「オレなんか、坊主たちの歳には、もうやりまくってたけどなぁ」
 「エーッ!?」と、ふたり揃えて声を挙げ、「どこで?」と亀吉が訊いた。
 「オレがガキの頃は、赤線とかあったからなぁ」
 「赤線……?」
 「ま、簡単に言うとよ、きれいなおねェちゃんたちがいて、エッチをやらせてくれる場所さ。昔は、おとなのおじさんたちが、オレたちをそういうところに連れてって、女の扱い方とかを教えてくれたもんだよ。いまは、そういうの、なくなっちまったからなぁ……」
 「ね、古田さん」と、純平は思いきって口を切った。
 「姫子も……そういうところのひとなの?」
 「姫子だって?」
 古田さんが大きな声を挙げたので、純平も、亀吉も、後ずさった。
 古田さんは、「いいから来い」というふうに手招きして、ふたりの肩を抱き寄せた。
 「おまえたち、なんで、姫子を知ってるんだ?」
 古田さんはふたりの顔を交互にのぞき込んで、つかんだ肩を揺すりながら、低く抑えた声で言った。純平は、「姫子」の名を口にしたことを後悔したが、いまさら引っ込めるわけにはいかなかった。
 「みんながウワサしてるんで……。満月になると、姫子が神社の裏の楠のところに現れる――って」
 「なんだ、ウワサか。そんなウワサは忘れな」
 「でも……」と、亀吉が言った。
 「オレら、見ちゃったんです」
 「見たって、何を?」
 「楠の陰に、姫子がいるのを……」
 「何だと?」
 古田さんの声の調子が変わった。

       

 「な、なんで、おまえたち、そんなとこにいたんだ?」
 古田さんは、今度は亀吉の肩をつかんで、その体を揺すった。
 「確かめようって思って。ほんとに、みんなの言う姫子が現れるのかどうか、確かめようってことになって……」
 「それで? 何を見た?」
 「そ、そしたら……男がひとりやって来て……それで……木の陰にいた女の人と……ちょっとエッチなこと始めちゃって……」
 「それを見てたのか、おまえたち?」
 純平と亀吉がうなずくと、古田さんは、ポンと亀吉の肩を離して、ポリポリと頭を掻き始めた。
 「あのときいたの、ふ、古田さん……ですよね?」
 今度は、純平が訊いた。
 「あのよ……」と古田さんは、また声を潜めた。
 「おまえら、それをだれかにしゃべったか?」
 ふたりが首を振ると、古田さんはちょっと、ホッとした顔をした。
 「おまえらが見てたとはなぁ……。いいか、このことは、だれにも言うなよ。その代わりな、今度の満月の夜……」
 そう言って、古田さんは、「ちょっとこっちへ来い」と、ふたりを市場の倉庫の裏に手招きした。(続く)

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