頭を撫でられて喜ぶ女、怒る女

「頭を撫でられる」は、はたして、女性にとって
気持ちのいい行為なのでしょうか?
答えは、まっ二つに分かれるようです。
性とエッチの《雑学》file.128 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 優劣関係 テストステロン

【リンク・キーワード】 エロ エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
かつて筆者・長住は、交際した女性から、よくこういうふうに言われたものです。
あなたの髪の撫で方、好きだわぁ~。
面と向かってそう言われると、ちょっと照れたりもするのですが、「髪を撫でる」に関しちゃあ、だれにも負けない――という自信がありました。
なので、心通わせたご婦人には、極力、頭を撫でて差し上げる。
添い寝なんぞした日には、彼女が安らかな寝息を立て始めるまで、その頭を撫で続ける。
それを、自らの「LOVEスタイル」として確立してもおりました。
ところが――です。
これを「イヤだ!」という女性がいるんです。
頭触られるの、イヤなの!
とおっしゃるわけです。
中には、
髪に触らないで!
と、怒り出す方もいらっしゃいました。
これは、あくまで筆者の観察によれば――なんですが、「頭、撫でるな!」タイプの女性が多くなったなぁ……と感じるようになったのは、1980年代に入ってからのような気がします。
これには、いくつか、理由が考えられます。その前に――。
そもそも、「頭」や「髪」は、「触ってほしい場所」なのか?
これについては、姉妹サイト『投票! デート&Hの常識』でアンケートを実施したことがあります。
参考 「もっとさわってほしいと感じる体の場所はどこ?」 ←現在も投票受付中。よろしければぜひ、投票してみてください。
その結果は、次のようになっています(2014年2月20日現在)。
あなたの髪の撫で方、好きだわぁ~。

面と向かってそう言われると、ちょっと照れたりもするのですが、「髪を撫でる」に関しちゃあ、だれにも負けない――という自信がありました。
なので、心通わせたご婦人には、極力、頭を撫でて差し上げる。
添い寝なんぞした日には、彼女が安らかな寝息を立て始めるまで、その頭を撫で続ける。
それを、自らの「LOVEスタイル」として確立してもおりました。
ところが――です。
これを「イヤだ!」という女性がいるんです。
頭触られるの、イヤなの!

とおっしゃるわけです。
中には、
髪に触らないで!

と、怒り出す方もいらっしゃいました。
これは、あくまで筆者の観察によれば――なんですが、「頭、撫でるな!」タイプの女性が多くなったなぁ……と感じるようになったのは、1980年代に入ってからのような気がします。
これには、いくつか、理由が考えられます。その前に――。

これについては、姉妹サイト『投票! デート&Hの常識』でアンケートを実施したことがあります。

その結果は、次のようになっています(2014年2月20日現在)。

――『投票! デート&Hの常識』投票結果
1位 胸、乳首 ………………39.1%
2位 髪、頭 …………………21.7%
3位 耳、首筋、うなじ………19.6%
4位 背中…………………… 4.3%
4位 お尻…………………… 4.3%
4位 アナル、会陰部 ……… 4.3%
「触ってほしい」と感じるということは、つまり、そこが「気持ちいいから」だろうと思うのですが、なんと、「髪、頭」は、「胸、乳首」に次いで2位。
「もっと触って」ということは、「触ってほしいのに、触ってくれる男性が少ない」ということを物語ってもいます。
やっぱりね――と思う結果ではあるのですが、にもかかわらず、「触らないで」と言う女性も増えている。
今回は、その理由を考えてみたいと思うのです。

「頭や髪を撫でられるのはイヤ」と言う女性たちが、第一に挙げる理由は、こちら。
バカにされてる気がする

です。
確かに、この言い分には一理ある気もします。
「頭を撫でる」という行為では、「撫でる」側に《優位性》がある――というふうに考えられます。《優位》に立つ側が《劣位》に位置する人間を、「よくやった」とホメたり、「よしよし」とかわいがったりするときに、この「頭を撫でる」という行動をとるわけです。
ということは――です。
撫でられる側にしてみれば、「自分は劣位に立たされている」ということになるわけで、これが、ある種の女性には「不快」なんですね。「女だと思ってバカにしている」と思うわけでしょう。
こういう感じ方をする女性が増えたのは、1980年代のバブル期以降、特に、「男女雇用機会均等法」が成立してから――だと思うのですが、それはそれで「いいことだ」と、筆者は感じています。
もし、「頭を撫でる」が、「男による女性蔑視」の現れだとするなら、大いに怒るがよろしい――と思うわけです。
しかし、「頭を撫でる」で表現される「優⇔劣」の関係は、必ずしも「社会的地位の優劣」や「能力の優劣」を表しているだけではありません。
中には、「父が娘の頭を撫でるように、彼女の頭を撫でたい」「兄が妹の頭を撫でるように、彼女の頭を撫でたい」という衝動が働いている場合もあるかと思います。そこにも「優劣関係」は存在しますが、ここで働く「優⇔劣」の関係は、「保護したい」「庇護したい」という父性的な「優位性」であり、「甘えたい」「守られたい」という娘的な「劣位性」です。
女性の中には、この「優劣関係」を好む人も、約半数近くは存在しているだろう――と想像できます。
つまり、男性に「父性愛」を求め、自分は「娘のようでいたい」と望むタイプ。このタイプにとっては、「頭を撫でてもらう」は、男女としての愛を深めていく上で必須のアイテムと言っていいかと思います。

一方、男のほうはと言うと、「頭を撫でられるのが好き」という人は、あまりいません。
たいていの男は、人から頭を撫でられたりすると、「何すんだよ!」とハラを立ててしまいます。
これは、ホルモン的違い。
男性の中で優位な「テストステロン(男性ホルモン)」は、人を競争や闘争に駆り立て、優劣を競わせる方向へ導く性質を持っています。
優劣を重視する男性は、頭を撫でられたりすると、「劣位に立たされた」と感じて、闘争本能が怒り出すわけです。
しかし、この性質にも、最近は、変化が現れつつあります。
いわゆる《草食系》と呼ばれる男子の中では、テストステロンに対する「エストロゲン(女性ホルモン)」の比率が上昇する傾向にあり、そうなると、「頭を撫でられる」が「苦」ではなくなります。中には、「頭を撫でて」と自分から求める男性もいる――と、報告されています。
ホルモン環境の変化は、女性にも現れています。
俗に《肉食系》と呼ばれる女子の中では、男性ホルモンである「テストステロン」の比率が比較的高くなっている――とされます。
そうなると、「頭を撫でられる」は、男性の場合同様、「不快」と感じる行為になるわけです。
女だからと言って、頭を撫でられると喜ぶ人たちばかりではない。
男の中にも、頭を撫でられたいと思う人はいる。
かつては想像できなかったことが、男と女の世界では起こりつつある――と言っていいようです。
この人は、頭を撫でられると喜ぶか、それとも怒るか?
彼女の頭(まれにカレの頭)を撫でる前に、その人の性質をよく見きわめたほうがよさそうです。


2012年11月リリース
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