「破滅」するおひとり様と「孤立」するおひとり様


まったく自己管理ができないタイプと、逆に管理しすぎるタイプ。
前者には破滅の危険、後者には孤立の危険が。それを避けるためには――?
ノート〈9〉 「破滅」するおひとり様と「孤立」するおひとり様
【リンク・キーワード】
エッチ エロ 官能小説 オーガズム 性生活
事情はさまざまですが、「おひとり様」を貫いている人間のライフ・スタイルは、大きく2タイプに分かれる――と、筆者は思っています。
簡単に言うと、「自堕落&破滅型」と「自己管理型」です。
「自堕落&破滅型」は、自分の生活を自分で管理できないタイプです。
ハラが減ったら、何でもいいからハラに詰め込む。自分で作ろうという気はないので、たいていは勤め帰りの駅そばで何か食べて帰るか、コンビニかスーパーか弁当屋で「買いメシ」を仕入れて帰る。「栄養のバランス」なんていうコンセプトも、ほとんど頭の中にないので、慢性的に便秘と下痢を繰り返し、肌にはしょっちゅうトラブルを抱え、進行する肥満に、腹部はなす術なく垂れ下がる。
部屋の中を整理しようという気もないので、床にはホコリがたまり、浴室にもトイレにもカビがはびこり、分別しきれないプラスチック系ゴミや、古紙や、缶やビンが、部屋中に散乱して、しまいには、足の踏み場もなくなる。
最後には、部屋の中はゴミ屋敷状態。
これじゃダメだなぁ――と思ったときには、もはや手がつけられない状態になっている。
一方の「自己管理型」は、自分の生活を完璧に管理しようとするタイプです。
食事も、体調を考え、栄養のバランスに配慮して、何を食べるか、何を食べないかを決め、外食で摂れない栄養を補うために、自分で食事を作ったりもする。排便は規則的で、肌トラブルもほとんどなし。やむを得ない事情で、不規則な食生活が続いたりすると、それだけで、体調が狂うような気がして、サプリメントを愛用したりもする。
基本的には、掃除や片づけが好きなので、部屋の中は、いつも、チリひとつない状態に保たれ、備品や調度などは、常時、あるべき場所に収められている。
「おひとり様」のライフ・スタイルとして、どちらが好ましいか――と言うと、当然、後者の「自己管理型」ということになります。
というか、後者でないと、「おひとり様」は続けられないだろうと思います。
「自堕落&破滅型」でも、ひとり暮らし自体はできることはできるのですが、それはただの「独居」。その行き着く先は、「破滅」しかありません。
と言って、完璧な「自己管理型」が理想的か――と言うと、これにも、実は問題あり――と、筆者は感じています。
簡単に言うと、「自堕落&破滅型」と「自己管理型」です。

ハラが減ったら、何でもいいからハラに詰め込む。自分で作ろうという気はないので、たいていは勤め帰りの駅そばで何か食べて帰るか、コンビニかスーパーか弁当屋で「買いメシ」を仕入れて帰る。「栄養のバランス」なんていうコンセプトも、ほとんど頭の中にないので、慢性的に便秘と下痢を繰り返し、肌にはしょっちゅうトラブルを抱え、進行する肥満に、腹部はなす術なく垂れ下がる。
部屋の中を整理しようという気もないので、床にはホコリがたまり、浴室にもトイレにもカビがはびこり、分別しきれないプラスチック系ゴミや、古紙や、缶やビンが、部屋中に散乱して、しまいには、足の踏み場もなくなる。
最後には、部屋の中はゴミ屋敷状態。
これじゃダメだなぁ――と思ったときには、もはや手がつけられない状態になっている。

食事も、体調を考え、栄養のバランスに配慮して、何を食べるか、何を食べないかを決め、外食で摂れない栄養を補うために、自分で食事を作ったりもする。排便は規則的で、肌トラブルもほとんどなし。やむを得ない事情で、不規則な食生活が続いたりすると、それだけで、体調が狂うような気がして、サプリメントを愛用したりもする。
基本的には、掃除や片づけが好きなので、部屋の中は、いつも、チリひとつない状態に保たれ、備品や調度などは、常時、あるべき場所に収められている。
「おひとり様」のライフ・スタイルとして、どちらが好ましいか――と言うと、当然、後者の「自己管理型」ということになります。
というか、後者でないと、「おひとり様」は続けられないだろうと思います。
「自堕落&破滅型」でも、ひとり暮らし自体はできることはできるのですが、それはただの「独居」。その行き着く先は、「破滅」しかありません。
と言って、完璧な「自己管理型」が理想的か――と言うと、これにも、実は問題あり――と、筆者は感じています。

実は、私にも経験があるのですが、あまりにも完璧に「自己管理」されたライフ・スタイルを貫こうとすると、生活のある部分が、とても窮屈になります。
その「ある部分」というのは、「他者との関わり」です。
たとえば、完璧に管理された食生活を維持しようとしているのに、友人からお誘いがかかって、食事のペースを乱されてしまう。摂りたくない栄養だって、過剰に摂ってしまうことになる。
あるいは、せっかくきれいに片づけているのに、友人たちが押しかけて来ては、部屋の中をガチャガチャにかき回してしまう。
「あ~あ、こいつらはもう……」と、つい、悪態のひとつもつきたくなってしまう。
「自己管理」意識の強すぎる人間は、こうして自分の「管理」を乱されることがイヤなので、つい、他人との深い関わりを避けようとするようになるのですね。いくら「自己管理」ができたとしても、これじゃあ、人間としていかがなもの――という気がします。
じゃあ、管理を甘くするか――というわけで、「ま、いいか」「ま、いいか」とやっていると、断言してもいいのですが、この「ま、いいか」は、どんどんふくらんでいきます。「自己管理」の土台は、白アリのような「ま、いいか」に食い荒らされて、最後にはボロボロになってしまいます。
これじゃ、ダメ――なんですよね。
では、どうするか?
約半世紀に及ぶひとり暮らしの結果、長住が会得したのは、以下のような方法でした。

「ルーティン」とは、「きまりきった仕事」とか「ありふれた一連の手順」という意味の言葉です。その作業をこなすために、いちいち「よし、やるゾ!」などと意志の力を呼び起こさなくても、自然に体が動いてしまうような、そういう作業のことを言います。
朝、起きたら、顔を洗う――という程度の、無意識のうちに習慣化された行動と言ってもいいかもしれません。
管理を「義務」と感じてしまうと、精神に「やらなくちゃ」というストレスをかけてしまいます。その「義務」が果たせなかったときには、自分を責める気持ちを生み出してしまいます。その「義務」を他者に妨害されてしまうと、そういう他者を排除しようとしてしまいます。
これじゃアカン――と思ったので、私は、2つのことを試みました。
まず、「管理」する項目を減らしました。「あれも、これも、きちんとやらなくちゃ」ではなく、「最低限、これだけは」に絞って、後は、「気が向いたときでいいじゃないか」にしました。
その代わり、「最低限、これだけは」と決めた「管理項目」は、意識しなくてもできるように「ルーティン化」するわけです。
「ルーティン化」してしまうと、「やんなくちゃ」という「義務感」に追い立てられなくてすむようになります。他者の妨害が入っても、「チッ」などと思わなくてすむようになります。
では、数ある「自己管理項目」のうち、どのようなものを「ルーティン化」するか?
これは、もう、ひとりひとりの価値観による――としか言いようがありません。
しかし、それでは身も蓋もない、と思われる方もいらっしゃろうかと思いますので、参考までに、不肖・長住が「ルーティン化」していることを挙げておきましょう。それは、以下の15項目です。

〈1〉 月曜日の朝には、あろうがなかろうが、生ゴミを出す。
〈2〉 朝起きて顔を洗ったら、コーヒーを飲みながらバナナ一本を食し、脱糞する。
〈3〉 新聞に目を通し、メールなどをチェックしたあとで、食パン8枚切り2切れ+目玉焼き+ほうれん草または小松菜をソテーしたものを朝食としてとる。
〈4〉 朝食の後に歯を磨き、ラジオ体操を1セットこなす。
〈5〉 天気のいい土曜日または日曜日には、布団を干し、床に掃除機をかける。
〈6〉 午前中に、原稿を一本まとめる。
〈7〉 昼には散歩をかねて、スーパーに出かけ、夕食の材料などを仕入れる。
〈8〉 昼食に、うどんまたはそばを作って食す。
〈9〉 午後、原稿を一本まとめ、校正などの必要があるときには、それをこなす。
〈10〉 夕方6時を回ったら、夕食の支度を整え、7時~7時30分の間に、それを食べる。
〈11〉 夕食の片づけを行い、シンク回りをひと拭きする。
〈12〉 必要な資料に目を通し、翌日の仕事の準備をする。
〈13〉 2日に一度、入浴。入浴後、湯を抜きながら、バスタブなどをスポンジでひと拭きする。
〈14〉 メールなどをチェックし、仕事のデスク、食卓などをクロスで拭いて、その日、最後のニュースをTVで見る。
〈15〉 一発、大きな屁をこいて、就寝。
自宅を仕事場としている筆者の場合、これが毎日の「ルーティン」となっています。
不意の来客、外出などの用件が生じた場合には、〈6〉〈8〉〈9〉〈10〉〈11〉〈12〉などは、省略する場合もありますが、それは「想定内」として織り込んでいますので、仮にできないことがあっても、気にしないことにしています。
よろしければ、参考にしてみてください。


2012年12月リリース
セール価格 85円
スマホ用オリジナル書き下ろし! App Storeで好評販売中!
iPhone、iPad、アンドロイド端末でダウンロードできます。
★iPhone、iPadでご覧になりたい方は、こちら(iTuneダウンロードページ)から

2012年11月リリース
セール価格 85円
好評! App Storeで上位ランキング中!
iPhone、iPad、アンドロイド端末でダウンロードできます。
★iPhone、iPadでご覧になりたい方は、こちら(iTuneダウンロードページ)から

管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 「おひとり」なあなた、「焼肉店」にひとりで入れますか? (2014/10/15)
- 「破滅」するおひとり様と「孤立」するおひとり様 (2013/12/25)
- 「ひとり」を続けていると萎縮する「アレ」について (2012/07/11)