シランケンの不純愛講座

「乳房」には「円運動」が効くらしい

　乳房への愛撫は、私が話を聞いた女性たちの証言によれば、あくまで、本丸＝「乳首」への愛撫にいたる前の「じらし行為」。
　「じらし」であれば、本丸への距離は、「遠くから始めて近くへ」というふうに徐々に詰めていくのが、世の中の常識、宇宙の真理です。
　つまり、乳房のふくらみは、その外周から撫で始めて、徐々に中心部へと近づいていくのがよろしい――というわけです。
　であれば、その動きは同心円を描くように――ということになります。

　 どっち回りか……ですか？
　あなたも小さなことを気になさる。しかし、その小さなこだわり、長住は嫌いじゃない……というか、けっこう好きです。
　考えてみてください。
　遠くから近くへ、外から内へ――ですから、左胸（向かって右側）であれば「反時計回り（左回り）」、右胸（向かって左側）であれば「時計回り（右回り）」ということになりますよね。左右の胸を同時に撫でるのであれば、貴兄の両手は左右対称の動きを見せることになるわけです。

　 強度ですか？
　これは、感じ方に個人差があるようなので、一概には言えません。
　長住個人は、羽毛のようなタッチでフワーッ、ソワーッと撫でて差し上げるのが好きなのですが、それだと、中には「くすぐったいだけ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
　なので、そこは、あくまで相手の反応を見ながら手加減するセンスが必要。
　力を加えたとしても、風船が割れない程度の力加減――と思っておけばいいか、と思います。

　 手のどこを使うか、ですか？
　羽毛感覚を極限状態で楽しませたければ、指先一本で、触れるか触れないかのタッチ……なんていうのもありか――とは思いますが、これだとちょっと技巧に走りすぎている感じがします。
　胸を愛撫する際に大事なことは、何か？
　長住は、こう思っています。

　彼女の胸を愛撫するのにいちばん必要なことは、
　やさしく「包み込む」手の「心」ではないか。

　「つかむ」でも「握り締める」でもなく、「包み込む」です。
　てのひら全体と指のすべてを使って、彼女のふくらみを外側からやさしく包み込むようにしながら、外から内へ、円を描くように。
　これが、「乳房の愛撫」の基本だろう――数多の女性の声をまとめた長住の結論です。

　こういう愛撫を続けていると、女性は、体をモジモジさせ始めます。
　この「モジモジ」は、「早くあそこに触ってほしい」というモジモジ。「あそこ」というのは、「乳首」です。
　ここまでくれば、あなたの「じらし作戦」は、成功。
　いよいよ、本丸＝乳首に攻め入ることになります。

「乳首」には、口での愛撫がいい。その理由……

　貴兄の「じらし作戦」がうまくいっていれば、この段階の彼女の「乳首」は、すでにツンと立っているはずです。
　女性の中には、このツンと立った乳首を洗濯バサミなどでつまませて、悦楽の境地に浸る――なんて方もいらっしゃるようですが、あれは、特殊な性癖（ハードなＭ）をお持ちの方たち。長年の血の滲むような（？）修行の末に獲得した性感ですから、けっして、一般のノーマルな女性に試してはいけません。
　長住は、この「乳首」を刺激する際には、ぜひ、口をお使いになることをおすすめします。
　というのもですね、

　女性の乳首というのは、遺伝子的にも、
　口で吸われるときに快感がＭＡＸになるように、設計されている

　からです。
　なぜか？
　もちろん、授乳によって、乳首を吸う相手、つまり子どもへの愛情が高まるようにするためです。
　乳首を吸われただけで、女性の体内にはプロラクチンというホルモンが分泌され、同時にオキシトシンの分泌量も高まって、自分の乳首を吸う相手を「愛しい」と感じる感情が、強くなります。
　おそらくこれは、メスが「育児放棄」などしないように――という天の配慮であろうと思われます。
　そういうわけなので、「乳首」にはぜひ、舌と唇を――と申し上げたわけです。

　もちろん、この口による愛撫も、あくまで「やさしく」です。間違っても、咬んだり、食いちぎったり（？）してはいけません。
　まずは、立った乳首を舌先でペロンと舐めてみます。
　舐められた乳首は、一瞬、風になびくように横に倒れますが、もし硬度が十分であれば、すぐにプルン……と身を震わせて立ち直ります。立ち直ったら、またペロンと舐めます。倒れる⇒立ち直る⇒舐める⇒倒れる⇒立ち直る。これを、彼女が、「アヘアヘ」言い出すまで続けます。
　ここからあとは、彼女次第です。
　どういう愛撫に彼女の反応が高まるか、その様子を見ながら、嘗めたり、咥えたり……という愛撫を加えていきます。
　ここから先の感じ方には、個人差があるからです。

　ちなみに不肖・長住は、乳首の全体を口にふくみ、唇で軽く圧迫をくわえながら、その先端をペロペロと舌先で愛撫します。
　その間も、手では乳房を包み込み、やわらかく撫で続けます。
　これは長住の感じ方ですが、このときは、乳房を下から上にやさしく持ち上げるようにしたほうが、彼女の感じ方は高まるような気がします。
　おそらくこれも、個人によるかと思いますので、あとは、彼女の様子を見ながら――です。
　ええ、乳をもむときには、その「観察力」も重要なノウハウのひとつなんですよ。

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