人の一生は、「定期券」ではなく「回数券」!

人の一生の長さは、何によって決まるのでしょう?
それは、定期券なのか? 回数券なのか?
今回は、人間に限らず、動物の「一生のサイズ」を
決めているある法則について、ご紹介します。
これを知ったら、あなたの生き方が変わるかもしれません。
それは、定期券なのか? 回数券なのか?
今回は、人間に限らず、動物の「一生のサイズ」を
決めているある法則について、ご紹介します。
これを知ったら、あなたの生き方が変わるかもしれません。
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人の一生の長さは、何によって決められるのでしょう?
たとえば、人は、「20xx年Y月Z日まで」と書かれた定期券を持っているようなものなのでしょうか?
それとも、「残り○○枚」と表示される回数券を持っているようなものなのでしょうか?
どうも、それは「回数券」らしい――というのが、生物学や分子生物学、細胞遺伝学、栄養学などの立場からの結論のようです。
人生は50-70枚綴りの回数券である……?
「回数券説」のもっとも大きな根拠となっているのは、「細胞分裂の回数には限界がある」とする説明です。
人をはじめとする生物の組織は、細胞によって構成されています。この細胞が分裂=増殖を繰り返すことで、生物はその細胞をリフレッシュし、正常な状態に保つのですが、その分裂は、何度でも無限に繰り返されるわけではありません。
無限に分裂する細胞もあるのですが、それは「ガン細胞」だけです。
なぜ、分裂回数に限界があるのかというと、生物の染色体端末についている「テロメア」と呼ばれるパーツが、分裂のたびに短くなっていくからです。
ご存じのように、細胞が分裂するときには、染色体上のDNAが複製されます。この複製の際にコピー・ミスが起こらないようにするために、DNA端末には、言ってみれば「ノリシロ」のような部分がついています。そのノリシロが「テロメア」です。「テロメア」は、DNAが複製されるたびに、その長さが半分近くに短縮されてしまいます。
分裂を繰り返すたびに、半分そのまた半分と短くなっていき、最後には、「もうこれ以上、短くなれない」という限界点に達します。そうなると、細胞は分裂を停止します。分裂を停止しても、細胞はそのまま生き続けられるのですが、ただ、この細胞は「老化した細胞」です。あとは、この「老化した細胞」を大事に大事に使って生きていくしかないのですが、当然のことながら、それにも限界があります。
たとえば、人は、「20xx年Y月Z日まで」と書かれた定期券を持っているようなものなのでしょうか?
それとも、「残り○○枚」と表示される回数券を持っているようなものなのでしょうか?
どうも、それは「回数券」らしい――というのが、生物学や分子生物学、細胞遺伝学、栄養学などの立場からの結論のようです。

「回数券説」のもっとも大きな根拠となっているのは、「細胞分裂の回数には限界がある」とする説明です。
人をはじめとする生物の組織は、細胞によって構成されています。この細胞が分裂=増殖を繰り返すことで、生物はその細胞をリフレッシュし、正常な状態に保つのですが、その分裂は、何度でも無限に繰り返されるわけではありません。
無限に分裂する細胞もあるのですが、それは「ガン細胞」だけです。
なぜ、分裂回数に限界があるのかというと、生物の染色体端末についている「テロメア」と呼ばれるパーツが、分裂のたびに短くなっていくからです。
ご存じのように、細胞が分裂するときには、染色体上のDNAが複製されます。この複製の際にコピー・ミスが起こらないようにするために、DNA端末には、言ってみれば「ノリシロ」のような部分がついています。そのノリシロが「テロメア」です。「テロメア」は、DNAが複製されるたびに、その長さが半分近くに短縮されてしまいます。
分裂を繰り返すたびに、半分そのまた半分と短くなっていき、最後には、「もうこれ以上、短くなれない」という限界点に達します。そうなると、細胞は分裂を停止します。分裂を停止しても、細胞はそのまま生き続けられるのですが、ただ、この細胞は「老化した細胞」です。あとは、この「老化した細胞」を大事に大事に使って生きていくしかないのですが、当然のことながら、それにも限界があります。
では、この分裂回数はどれくらいか――というと、だいたい「50-70回」ぐらい。
問題は、この分裂の頻度です。細胞は、その組織にダメージを受けたりすると、そのダメージを修復するために分裂します。また、栄養が過剰であると分裂の速度は速くなりますし、活性酸素などで傷を受けても、分裂の速度は上がります。
ごく大雑把に言うと、
激しく体を使ってダメージを受けるほど、
人は、この回数券を早く使い切ってしまう。
という法則が成り立つわけです。
激しいスポーツをやる人が意外と短命であったりするのも、この理屈。過酷な労働に従事する人が短命なのも、同じ理屈です。
つまり、体にあまり負荷をかけすぎず、大事に大事に使ったほうが長生きできる、ということになるわけですね。
一生の呼吸回数は、どんな動物でも一定
かつてベストセラーとなった本に『ゾウの時間 ネズミの時間~サイズの生物学』という本がありました。書いたのは、動物生理学を専門とする、本川達雄という人です。
この本に書かれていたことは、ちょっとショッキングでした。
動物のあらゆる生命活動に要する時間は、その体重の1/4乗に比例する
というのです。
この「時間」には、いろんな時間が含まれます。寿命も、1回の呼吸に要する時間も、心臓が脈打つ時間も、成熟するのに要する時間も、すべて、この1/4乗法則にのっとっている――というのです。
たとえば、寿命の長さについて言うと、体重16倍の動物は、その1/16しか体重がない動物の2倍、長生きします。
1回の呼吸に要する時間も、体重が重い動物ほどゆっくりしていて、体重16倍の動物は、体重1/16の動物の2倍の時間をかけて呼吸します。たとえば、ハツカネズミの28万倍の体重を持つゾウの呼吸時間は、ハツカネズミの23倍。ハツカネズミが23回呼吸する間に、ゾウは1回呼吸するだけ――ということになるわけです。
面白いことに、この寿命を1回の呼吸時間で割った数値は、どんな動物もほぼ一定しています。つまり、動物が一生のうちに呼吸する回数は、決まっている、ということになるわけですね。その回数は、約5億回と言われています。
参考までに――と、計算してみました。
1回の呼吸に5秒使うとすると、5億回呼吸するのに、いったい何年かかるのか?
答えは、79.27年。ほぼ、人間の平均寿命に近い数字になります。
ヒトの実際の呼吸はもう少し速くて、ほぼ所要時間4秒弱。これで計算すると、64年ぐらいになります。自然な寿命は、そのあたりということになるのでしょうか。
ゆっくり生きたほうが長生きできる……?
細胞の分裂寿命ということから言っても、体重から導き出される1/4乗法則から言っても、人間の体は、ゆっくり大事に使ったほうが、長生きできる。
私は、そう断言してもいいのではないか――と思っています。
おそらくこれは、体だけではない、精神的にも同じなのではないかと思うのです。何かにあせったり、イライラしたり、怒ったり、激しく悲しんだり――という精神状態にあると、呼吸は荒くなり、脈拍数は上がり、細胞が受けるダメージも多くなり、結果、人に与えられた「命の回数券」を早く使い切ってしまうことになるのではないか――と思うわけです。
残念ながら、この回数券は、追加購入はできません。
さっさと使い切ってしまおうぜ――という人生観も、それはそれでありかとは思いますが、私は、少しずつ、ゆっくり使っていこうと思っています。
ええ、残り少ないもので――。
問題は、この分裂の頻度です。細胞は、その組織にダメージを受けたりすると、そのダメージを修復するために分裂します。また、栄養が過剰であると分裂の速度は速くなりますし、活性酸素などで傷を受けても、分裂の速度は上がります。
ごく大雑把に言うと、
激しく体を使ってダメージを受けるほど、
人は、この回数券を早く使い切ってしまう。
という法則が成り立つわけです。
激しいスポーツをやる人が意外と短命であったりするのも、この理屈。過酷な労働に従事する人が短命なのも、同じ理屈です。
つまり、体にあまり負荷をかけすぎず、大事に大事に使ったほうが長生きできる、ということになるわけですね。

かつてベストセラーとなった本に『ゾウの時間 ネズミの時間~サイズの生物学』という本がありました。書いたのは、動物生理学を専門とする、本川達雄という人です。
この本に書かれていたことは、ちょっとショッキングでした。
動物のあらゆる生命活動に要する時間は、その体重の1/4乗に比例する
というのです。
この「時間」には、いろんな時間が含まれます。寿命も、1回の呼吸に要する時間も、心臓が脈打つ時間も、成熟するのに要する時間も、すべて、この1/4乗法則にのっとっている――というのです。
たとえば、寿命の長さについて言うと、体重16倍の動物は、その1/16しか体重がない動物の2倍、長生きします。
1回の呼吸に要する時間も、体重が重い動物ほどゆっくりしていて、体重16倍の動物は、体重1/16の動物の2倍の時間をかけて呼吸します。たとえば、ハツカネズミの28万倍の体重を持つゾウの呼吸時間は、ハツカネズミの23倍。ハツカネズミが23回呼吸する間に、ゾウは1回呼吸するだけ――ということになるわけです。
面白いことに、この寿命を1回の呼吸時間で割った数値は、どんな動物もほぼ一定しています。つまり、動物が一生のうちに呼吸する回数は、決まっている、ということになるわけですね。その回数は、約5億回と言われています。
参考までに――と、計算してみました。
1回の呼吸に5秒使うとすると、5億回呼吸するのに、いったい何年かかるのか?
答えは、79.27年。ほぼ、人間の平均寿命に近い数字になります。
ヒトの実際の呼吸はもう少し速くて、ほぼ所要時間4秒弱。これで計算すると、64年ぐらいになります。自然な寿命は、そのあたりということになるのでしょうか。

細胞の分裂寿命ということから言っても、体重から導き出される1/4乗法則から言っても、人間の体は、ゆっくり大事に使ったほうが、長生きできる。
私は、そう断言してもいいのではないか――と思っています。
おそらくこれは、体だけではない、精神的にも同じなのではないかと思うのです。何かにあせったり、イライラしたり、怒ったり、激しく悲しんだり――という精神状態にあると、呼吸は荒くなり、脈拍数は上がり、細胞が受けるダメージも多くなり、結果、人に与えられた「命の回数券」を早く使い切ってしまうことになるのではないか――と思うわけです。
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ええ、残り少ないもので――。


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