近親姦の真実〈1〉 娘を虐待する父親

6~8人に1人が経験している、と言われる近親姦。
もっとも多いとされるのは、「父と娘」の関係です。
性とエッチの《雑学》file.96 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
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前回は、強大な富や権力を手にした一族の間では、その権力や富の分散を避けるために、近親間で婚姻を繰り返す傾向がある――という話をしました。
では、婚姻ではなく、性行為そのものはどうなのか? つまり、「近親姦」についてはどうなのか?
この問題は、とても複雑でデリケートな問題なので、何回かに分けてお話しようと思うのですが、最初に、筆者が懸念していることをひとつだけ、申し上げておきます。
親子の間で、確実に増えていると思われる「虐待」の問題です。
虐待によって親が子を死なせてしまう。あるいは、逆に子が親を殺傷してしまう。そんな陰惨な事件が、最近、多発しています。
そういう事件の背景には、何かしら性的な問題が潜んでいるケースもあるのではないか?――筆者は、そう思っています。
そういう事実は、通常、警察発表などでは伏せられてしまうのですが、報道などによって明らかにされたケースもあります。
たとえば、1980年11月に神奈川県で起こった金属バットによる両親殺害事件。犯人として検挙されたのは、息子である予備校生だったのですが、実は、この息子と母親の間には、近親姦があったのではないか――ということが、一部のワイドショーなどで指摘されました。
2000年7月に奈良県で起こった長女薬殺未遂事件では、法廷に立った被告女性が、父親に近親姦を強要されていたことを証言して、情状を酌量されています。
2001年に起こった池田小児童殺傷事件でも、犯人とその母親の間に近親姦があったようだ、と報道されました。
海外でも、近親姦が絡んでいると思われる事件は、いくつも報じられています。
こういう事件の背景となる近親姦は、いずれも強要されたもので、それゆえに、被害者の人格に重大な障害を引き起こしていたことが指摘されています。
こういう問題は、事件になって初めて世間の注目を集めることになるのですが、その根っこはもっと広がっているような気がします。
では、婚姻ではなく、性行為そのものはどうなのか? つまり、「近親姦」についてはどうなのか?
この問題は、とても複雑でデリケートな問題なので、何回かに分けてお話しようと思うのですが、最初に、筆者が懸念していることをひとつだけ、申し上げておきます。
親子の間で、確実に増えていると思われる「虐待」の問題です。
虐待によって親が子を死なせてしまう。あるいは、逆に子が親を殺傷してしまう。そんな陰惨な事件が、最近、多発しています。
そういう事件の背景には、何かしら性的な問題が潜んでいるケースもあるのではないか?――筆者は、そう思っています。
そういう事実は、通常、警察発表などでは伏せられてしまうのですが、報道などによって明らかにされたケースもあります。



海外でも、近親姦が絡んでいると思われる事件は、いくつも報じられています。
こういう事件の背景となる近親姦は、いずれも強要されたもので、それゆえに、被害者の人格に重大な障害を引き起こしていたことが指摘されています。
こういう問題は、事件になって初めて世間の注目を集めることになるのですが、その根っこはもっと広がっているような気がします。

近親姦は、多くは、父と娘、母と子の間で起こっているのですが、実際は、きょうだいの間でも起こっているはず――と、筆者は推測しています。
しかし、姉と弟、兄と妹の間での性的関係は、それが虐待や強要によるものでない限り、大して問題ではない、とも筆者は思っています。歴史的には、姉と弟の結婚、兄と妹の結婚さえも、さして珍しいことではありません。何か問題あるの?――というのが、筆者の正直な感じ方です。
こうした近親姦、実際は、どの程度、行われているのでしょう?
残念ながら、こういう問題についての公的なデータは存在しません。調査したところで、正直な回答が得られるとも思えません。しかし、心理学者やカウンセラーなどが行った調査データは、散発的には発表されています。

ラッセルは、性的虐待の程度を最重度(膣挿入、性器接吻、肛門挿入)、重度(膣への指挿入、裸の胸への愛撫)、軽度(強制的なキス、衣服を着たままの意図的タッチング)に分けていますが、「近親姦」経験者の内訳は、最重度23%、重度41%、軽度36%でした。

1993年に社会学者・石川義之氏が、大学・専門学校生を対象に行った調査によると、近親姦被害に遭った女性は、非接触も含めて12・3%。その半数近く5・7%が、父親によるものでした。
他にもいくつかあるのですが、どれも似たような数字。女性に関して言うと、全体の6~8人に1人が、なんらかの近親姦被害に遭っている――ということになります。
そして、その最大の加害者は父親。
今回は、この父-娘関係に的を絞ってみたいと思います。

父と娘の近親姦には、大きく分けると、「虐待型」と「溺愛型」。2つのタイプが見られます。
「溺愛型」の場合は、単なる「かわいがり」なのか、それとも「性的溺愛」なのか、その境界がきわめてあいまいです。この問題については、次回、詳しく見てみるとして、今回は、社会的にも問題となる「虐待型」の場合を見てみたいと思います。

その「傾向」とは、ひと言で言うと「支配欲」。家族は自分の「所有物」であり、妻も含めた家族の成員は、家父長である自分の支配下に従属すべきである、と考えるタイプの父親に多いとされています。
このタイプの父親は、家庭内では「暴君」としてふるまうことが多く、アルコール依存と重なると、家族に暴力を振るうようにもなります。外部的には、自分は威厳のある立派な父親であることを示そうとするのですが、社会的な能力はあまり高く評価されていない場合が多く、そのストレスを家族への威圧という形で示そうとするケースが多い、と言われています。
そういう暴君的な父親は、母親を「無能者」扱いすることも多く、娘はしばしば、母親に代わって、父親の機嫌をとりもつ役割を担わされることになります。その「ご機嫌とり」の中には、性的役割が含まれる場合もあります。
母親は、それに気づいても、夫婦関係を維持するために(主に経済的理由などから)、父親の行為を黙認し、ときには、自らの地位を守るために娘を差し出す場合もある――と、報告されています。
その逆のケースも、報告されています。母親があまりに強く、頭の上がらない父親がそのはけ口を娘に求める――というケースです。
いずれの場合も、犠牲になるのは、娘です。

こうして娘に性的虐待を加える父親には、「目隠し」と呼ばれる行動をとる特徴があることが、指摘されています。
その「目隠し」行動には、次の5つの要素のどれかまたは複数が、含まれます。
[1]洗脳……「こういうことは、家族では当たり前のこと」とか「こういうことは秘密にしなくちゃいけないんだよ」などと子どもを洗脳する行動。
[2]喪失……「秘密を守らないと、家族が壊れるゾ」とか「友だちがいなくなるゾ」と子どもを脅して、口を閉ざさせる行動。
[3]分離……「人に話すと、友だちから信用されなくなる」と吹き込んで、子どもが真実の情報を得ることを妨げる行動。
[4]未覚醒……子どもが眠っているときや、病気のときなど、意識や判断能力が低下しているときに、虐待行動を行うこと。
[5]死の恐怖……「人に話せば殺す」というメッセージを送ること。
[2]喪失……「秘密を守らないと、家族が壊れるゾ」とか「友だちがいなくなるゾ」と子どもを脅して、口を閉ざさせる行動。
[3]分離……「人に話すと、友だちから信用されなくなる」と吹き込んで、子どもが真実の情報を得ることを妨げる行動。
[4]未覚醒……子どもが眠っているときや、病気のときなど、意識や判断能力が低下しているときに、虐待行動を行うこと。
[5]死の恐怖……「人に話せば殺す」というメッセージを送ること。

中には、「自分は、母親から父親を奪った」という罪悪感を抱え込んだまま、母親に対抗しようとしたり、ときには、母親に敵意をいだくようになるケースもあります。
もっと、ひどい後遺症もあります。
父親に利用された自分の「女としての性」を憎悪し、否定しようとするケース。さらには、そんな自分の価値を否定して、自らを傷つける行動をとるケース……などです。
こういう傷は、けっして浅くはありません。
特にそれが、まだ「性の意味」さえわからない幼い時期に行われた場合、その傷は、彼女を一生にわたって苦しめることになるかもしれません。
こうした虐待のいちばんの問題は、それが、親にすがって生きるしかない「逃げ場のない状況」で行われるということです。
少女の精神は、親への愛着と憎悪の間をさまようしかなくなり、出口のない袋小路へと追いつめられていきます。
虐待は、ひとりの人間の人格を破壊しかねない卑劣な行為。筆者は、どんな理由があれ、こうした行為を許すことはできません。
では、父&娘の近親姦のもうひとつの形、「溺愛型」の場合はどうか?
こちらについては、次回、詳しく触れてみたいと思います。


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