Xマス。その「小さな愛」で世界を愛せたら…

みなさんは、クリスマスにどんなことを祈りますか?
世界の平和? それとも、そんな大きなことじゃなくて、
家族の幸せとか、愛する人のこと?
実は、祈りは、大きいか小さいか――ではない。
本日は、そんな話をしてみたいと思います。
世界の平和? それとも、そんな大きなことじゃなくて、
家族の幸せとか、愛する人のこと?
実は、祈りは、大きいか小さいか――ではない。
本日は、そんな話をしてみたいと思います。
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きょうはクリスマス・イヴ。
筆者・長住哲雄は、いつも、特別の思いで、この日を迎えます。
この日、長住が思いを馳せるのは、心を寄せる女性や家族、会おうと思えば会うことのできる友人や知人のことだけではありません。
会うことはできないけど、この地上で受けるさまざまな苦しみや悲しみを、その身に背負っているであろう人たち。そんな人たちのことを思い浮かべたりします。
思いを馳せても、私には、何もすることができません。
何もできないけれど、祈ることはできます。
その人たちにのしかかる苦しみが取り払われますように。
背負っている悲しみが癒されますように。
地上に存在する憎しみが、「愛」によって少しでも薄められますように。
輝いている「愛」が、憎悪ゆえに曇ってしまうことがありませんように。
私が祈る祈りは、いつも、そんな感じです。
そんな祈りを、おまえはいったい、だれのために捧げるのだ?――と、おっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
あえて言うなら、世界中の人々のために――です。
しかし、どんなに祈ろうとも、この世の片隅でやっとこさ生きている、齢60を超えたジジイ、このちっぽけな存在に、世界中の人々のために何かができるはずもありません。いや、住んでいる町の3軒隣の腰のわるそうな老婦人のためにさえ、何かができるわけではありません。
だから、祈るしかないのです。
もし、この世界に神が存在するのなら(仏でもいいのですが)、どうか、そうした苦しみや悲しみのうちにある人たちを救っていただきたい、と祈るのです。「このジジイは、ちょっと後回しでもいいので」とお願いするわけです。
筆者・長住哲雄は、いつも、特別の思いで、この日を迎えます。
この日、長住が思いを馳せるのは、心を寄せる女性や家族、会おうと思えば会うことのできる友人や知人のことだけではありません。
会うことはできないけど、この地上で受けるさまざまな苦しみや悲しみを、その身に背負っているであろう人たち。そんな人たちのことを思い浮かべたりします。
思いを馳せても、私には、何もすることができません。
何もできないけれど、祈ることはできます。

背負っている悲しみが癒されますように。
地上に存在する憎しみが、「愛」によって少しでも薄められますように。
輝いている「愛」が、憎悪ゆえに曇ってしまうことがありませんように。
私が祈る祈りは、いつも、そんな感じです。
そんな祈りを、おまえはいったい、だれのために捧げるのだ?――と、おっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
あえて言うなら、世界中の人々のために――です。
しかし、どんなに祈ろうとも、この世の片隅でやっとこさ生きている、齢60を超えたジジイ、このちっぽけな存在に、世界中の人々のために何かができるはずもありません。いや、住んでいる町の3軒隣の腰のわるそうな老婦人のためにさえ、何かができるわけではありません。
だから、祈るしかないのです。
もし、この世界に神が存在するのなら(仏でもいいのですが)、どうか、そうした苦しみや悲しみのうちにある人たちを救っていただきたい、と祈るのです。「このジジイは、ちょっと後回しでもいいので」とお願いするわけです。

「世界中の……」なんていう祈りは、私には大きすぎる――と感じる人もいらっしゃるかもしれません。
自分には、せいぜい、「うちのばあちゃんが長生きできますように」とか「ケンカばっかりしてるお父さんとお母さんが仲よくすごせますように」とか「大好きな○○クンの夢がかないますように」とか、その程度のことしか祈れないよ――という人もいるかもしれません。
それでいいのだ、と私は思います。
たったひとつだけ、その祈りの中に、この気持ちが込められていれば――。
私が祈るこの祈りのように、
すべての人たちの祈りがかなえられますように。
自分には、こんな「小さな祈り」しか捧げられないけど、世界のどこかで捧げられている同じように小さな祈りとこの「小さな祈り」とがつながって、世界中が救われたらいいのに――と願う気持ちです。

長住は、16歳の頃、通っていた教会で洗礼を受けて、クリスチャンとなりました。
「神様がこの世界を創り出した」とか「人間の祖先がアダムとイヴである」といった創世神話を信じたからではありません。イエスという人物が説いたその思想を、生きる上でのもっとも重要な思想として受け入れたからです。
私のボロボロになった『聖書』には、いたるところ赤線や青線が引かれ、細かい字の書き込みが加えられて、元の活字が判読できないほどになっているのですが、その中に、有名な一節があります。

少々、解説が必要かと思います。
イエスが生まれた当時のイスラエルを支配していたのは、「ユダヤ教」の教えでした。「ユダヤ教」は「民族宗教」です。神に選ばれたイスラエルの民が栄えることを祈念し、そのために戒律を守れ、と説く教えでした。「隣人を愛しなさい」と説きながら「敵を憎め」と説くのは、その民族性ゆえの矛盾でした。
しかし、イエスは、その「ユダヤ教」が説く愛を、「そんなものは愛とは言えない」と糾弾したのです。
自分を愛する者を愛する「愛」なんて、しょせんは「エゴ」にすぎない。自分のエゴ、家族のエゴ、民族のエゴ。そんなエゴが導き出す「利己的な愛」は、神が示す「完全な愛」からはほど遠い。「愛」と言うなら、「敵をさえ愛せ」とイエスは求めたのです。
では、イエスは、自分の周りにいる家族や友人といった身近な人々のことを愛するちっぽけな愛なんて、ほうっておきなさい――と言ったのか?
いいえ、違います。
『聖書』のほかの箇所では、イエスは、こんなふうにも言っています。

似たような表現が、福音書の他の箇所にも出てきます。

どちらも、同じことを言っています。
愛は普遍的でなければならない――と私は説いたが、それは、何も、世界に向かって大声で愛を叫べ、ということではない。あなたの身近にいるもっとも小さな存在に「私の名のゆえ」に示した愛は、すなわち、私に(つまり、「世界に」ということです)愛を示したことになる、と言っているのです。
「私の名のゆえに」とは、聖書的には、「神の愛ゆえに」ということであろうと思いますが、もっと一般化するなら、「世界を愛する気持ちゆえに」と言い換えてもいいかと思います。

自分たちさえよければ……と思って祈る祈りは、単なる「エゴ」だが、たとえどんな小さな祈りであっても、その祈りの向こうに、この世界を世界たらしめている「普遍的な愛」を見つめつつ捧げる祈りであれば、その祈りは普遍的な祈りとして受け入れられるであろう。
イエスは、そう説いているように、私には思えます。
仏教にも、似たような思想が存在します。
一即多、多即一。
という考え方です。
これは、仏教のベースとなったバラモンの教えの中に登場する考え方ですが、簡単に言うと、こういうことではないかと思います。

そのひとつひとつの小さな事象を見れば、普遍的な宇宙の本質を見ることができる。
どんなに小さなことであっても、そこには、普遍的な真理が隠されているのだから、ただ、謙虚に、真摯に、ひとつひとつの事柄と向き合うべきだ。そう諭されているように、私は感じます。
祈りは、大きいか、小さいかではない。
これが、本日の長住の主張です。
「世界の平和を」と祈りながら、すぐそこにいる友人や家族の苦しみや悲しみを顧みようとしなければ、そんな祈りは、ただの偽善にすぎません。
自分の父母や恋人、友人のことを思って祈りを捧げながら、世界の片隅で苦しんでいる人たちがいることを忘れていたら、それは、ただの「利己的な願掛け」にすぎません。
「私には、これしかできないけれど」と小さな祈りを祈りながらも、その「小さな祈り」を通して、自分には手も届かない、声をかけることさえできない人たちのことを思う。
クリスマスをそんな「祈り」とともに過ごしていただけたら――と、長住は思います。
寒波襲来中のクリスマスですが、みなさんの元に届けばと願いつつ、長住も祈りたいと思います。

病の床に臥せっている人たちの苦痛と不安が、少しでも癒されますように。
貧困や差別や虐待に苦しむ人たちの苦痛の種が、少しでも取り除かれますように。
愛し合う人たちの愛が、いや増しますように。
憎しみ合い、争い合う人たちの心の棘が、いくらかでも取り除かれますように。
この世界が、そして、そこで生きる人たちの日々の暮らしが、
強欲で傲慢な者たちの犠牲になることなく、
平穏な微笑みに満たされますように。
最後に……
いつも私の身を案じてくれている友人や遠い家族たちの
朝がさわやかでありますように、
その夕べが心穏やかでありますように、
その夜が平和で、愛に満ちたものでありますように。
この愚かなジジイの祈りが聞き届けられ、
すべての人の上に、安穏な日々が訪れますように。
どうぞ、みなさま、よいクリスマスをお過ごしください。



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