「領土・領海を守り、国民の命を守る」というペテン

実際に起こった出来事を長住流に解説します。
選挙戦開始! 各党首は声高に、それぞれの党の主張を
叫んでいます。そんな中には、「ウソつけ!」と思うものも。
最たるものが、「領土・領海を守り、国民の命を守る」です。
これはひどい! そのペテンぶりをほじくってみました。
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衆院選がスタートしました。
なんと、11の政党が選挙戦に名乗り出る大乱戦。
各党がいろんなキャッフレーズを口走っていますが、筆者・長住、「これは聞き捨てならない!」と思っているものが、ひとつだけあります。
それがこれ!
領土・領海を守り、国民の命を守る!
だれが口走っているか、もうおわかりですよね。
自民党・総裁、安倍晋三氏です。
筆者はそのとき、病院の待合室にいたのですが、待合室に置かれたテレビでたまたまこのニュースを見ていた子どもが、隣のお母さんに訊いてるんですね。
「ねェ、お母さん。領土・領海ってナニ?」
「お家にも、お庭があるでしょ? お隣との間は塀で仕切ってあるでしょ? 領土・領海っていうのは、国のお庭なんだよ」
「そこにも塀があるの?」
「そんなものはないのよ」
「ねェ、ねェ。そしたら、そのお庭は、だれが決めるの?」
「さぁ、だれかしらねェ。先に取った人のものになるんじゃないの?」
「てことはぁ……ケンカの強い子が取っちゃうの?」
「そうだよ。強い子が取っちゃうのよ」
「じゃ、取られたくない子は、ケンカして取り返すしかないの?」
「そうだわねェ」
「じゃ、戦争になっちゃうの?」
「そういうこともあるんじゃない」
「そしたら、人、死ぬよね」
「戦争になったら、たくさん死ぬわねェ」
「でも、あのおじさん、命を守るって言ってるよ」
坊主、キミはえらいッ!
筆者は、思わず手を叩きたくなってしまいました。
なんと、11の政党が選挙戦に名乗り出る大乱戦。
各党がいろんなキャッフレーズを口走っていますが、筆者・長住、「これは聞き捨てならない!」と思っているものが、ひとつだけあります。
それがこれ!
領土・領海を守り、国民の命を守る!
だれが口走っているか、もうおわかりですよね。
自民党・総裁、安倍晋三氏です。
筆者はそのとき、病院の待合室にいたのですが、待合室に置かれたテレビでたまたまこのニュースを見ていた子どもが、隣のお母さんに訊いてるんですね。
「ねェ、お母さん。領土・領海ってナニ?」
「お家にも、お庭があるでしょ? お隣との間は塀で仕切ってあるでしょ? 領土・領海っていうのは、国のお庭なんだよ」
「そこにも塀があるの?」
「そんなものはないのよ」
「ねェ、ねェ。そしたら、そのお庭は、だれが決めるの?」
「さぁ、だれかしらねェ。先に取った人のものになるんじゃないの?」
「てことはぁ……ケンカの強い子が取っちゃうの?」
「そうだよ。強い子が取っちゃうのよ」
「じゃ、取られたくない子は、ケンカして取り返すしかないの?」
「そうだわねェ」
「じゃ、戦争になっちゃうの?」
「そういうこともあるんじゃない」
「そしたら、人、死ぬよね」
「戦争になったら、たくさん死ぬわねェ」
「でも、あのおじさん、命を守るって言ってるよ」
坊主、キミはえらいッ!
筆者は、思わず手を叩きたくなってしまいました。

そうなんです。
われらがお坊ちゃま、安倍晋三氏は、子どもでもわかる矛盾だらけの言説を、得々と披露しておられるのです。
少なくとも複数の国家が主権を主張している領土・領海を守ろうとしたら、最後は、血を流すしかなくなります。流されるのは、「国民の血」です。
つまり、このお坊ちゃまが声高に叫んでいることを、国語的に正確に言うと、こうなります。
領土・領海を守る。たとえ、国民の命を犠牲にしても!
これならわかります。
それを、「国民の命を守る」なんて言ったんじゃ、そりゃ、ペテンというものでしょう――と、筆者は思うわけです。
もちろん、ここで言う「領土・領海」が、現に、そこで生活を営んでいる国民がいる領土・領海なのであれば、「領土・領海を守る」が「国民の命を守る」ことになる、という理屈は成立します。
しかし、安倍氏がここで主張している「領土・領海」とは、尖閣や竹島のことです。長年、放置したままにしておいた無人の島。灯台ひとつ建てず、権利放棄していたに近い「捨てられた領土」です。
経済的には何の価値もない――と思われていた無人島がにわかに係争の対象となったのは、東シナ海に海底油田が存在することが、国連の調査によって明らかになったからです。
その途端に、中国が領有権を主張し始め、日本も「ジョーダンじゃない。この島には昔、わが国の鰹節工場があったんだ」などと、戦前の実績をふりかざして反撃に転じました。
目から鼻へ抜けるような、利に敏い中国の主張が「目クソ」なら、「ウンニャ、もともとあの女に男を教え込んだのはこのワシじゃ」と、捨てた妾の占有権を主張するがごとき日本の主張も「鼻クソ」。
こんな「目クソ」と「鼻クソ」の争いなど、おそらく、世界の良識の目には「お笑いのネタ」ぐらいにしか映らないだろう――と、筆者は思うのです。

以前にも、このシリーズで申し上げましたが、筆者は、「領土」に「固有」などなし――と思っています。
そのときどきの力関係で、取ったり取られたりするのが領土というもの。唯一、考慮されるべきは、現にそこで生活や生産活動を営む人たちの「生存の権利」だろうと思うのですが、残念ながら、いま問題となっているこれらの土地には、「守るべき生存の権利」は、存在しません。あるのは「利権」だけ。
安倍総裁の発言は、筆者の耳には、
尖閣の利権を守るためなら、国民の命は犠牲にしてもかまわない。
と言っているようにしか聞こえません。
筆者は、「表面的には美しく聞こえる言葉」というものを信用しません。
「家族の幸せのために」とハイリスクな金融商品を売りつけようとする金融会社。
「地球環境のために」と地球を汚染するだけの洗剤を売りつけようとする化学会社。
私たちの国は、そういう美辞麗句に衝き動かされて、破滅の道を突き進んだ苦い過去を持っています。
「一億火の玉」の号令に動かされて、決して、自身は「火の玉」にならなかった人たちの指令に従い、「諸君たちの後から、必ず私も行く」という司令官のウソだらけの檄に送られて、多くの若い命が敵艦に体当たりして散っていきました。「死すとも虜囚の辱めを受けることなかれ」と戒められ、手榴弾を抱いて自決した沖縄の女学生たちは、その檄を飛ばした本人が、ピストル自殺さえ完遂することができずに、おめおめと軍事裁判にかけられたと知ったら、どんな思いに捕らわれるでしょうか?
筆者・長住には、安倍総裁の「国民の命を守る」も、その種の美辞麗句に思えて仕方がないのです。
安倍総裁の祖父・寛氏は、当時の軍部主導による翼賛選挙に抗して、非推薦候補として立候補を断行した「反骨の人」でした。「反骨」は、安倍家に受け継がれてきたDNAだと思うのですが、孫の晋三氏には、どうも、その気概は、かけらほども見えません。
なんとも、残念なことであります。
さて、総選挙!
みなさんには、どうか、表面だけの「美しい言葉」には惑わされないでいただきたい――と、心から願う長住でありました。

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