「違い」にこだわる男vs「共通性」を重視する女

なぜなのでしょう? だれかとの「共通性」を指摘されると、
女性は喜ぶのに、男性は「一緒にするなよ」と不快顔。
この違い、男女の脳の仕組みの違いから来ているようです……。
愛の会話力レッスン 第3回(改訂版)
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たとえばあなたがどこかのオフィスで働いているとしましょう。
そこで交わされる男女の会話の中には、しばしば、「そこにいない男や女」の話が登場します。
実は、この会話が問題。
男と女の人間関係に関するスタンスの違いが、ハッキリ表れてしまうんですね。
まずは、よくあるこんな会話例から――。
M恵とA男は、同じ会社に勤める同僚で、どうやらかなり親しい関係。
そこへ、Tという新顔が配属されてきました。そのTがA男と同じW大出身。
M恵がそのことを指摘して、会話のようすでは、なんとかふたりの間をとりもとうとしているのですが、A男はそれを快く思ってない――ように見えます。
一見、Tの話を持ち出されたA男がヤキモチを焼いているようにも見えますが、たぶん、違います。
この会話のスレ違いを生んでいるのは、男女の性差。人間関係についての根本的な性質の違いが、根底にあるのです。それは――
女は、「共通性」を重視し、
男は、「違い」を重視する。
この一点に尽きます。
もし、これが女性同士だったら、会話は、まったく違った形で進展したはずです。
そこで交わされる男女の会話の中には、しばしば、「そこにいない男や女」の話が登場します。
実は、この会話が問題。
男と女の人間関係に関するスタンスの違いが、ハッキリ表れてしまうんですね。
まずは、よくあるこんな会話例から――。
会話例1 同じ大学出身者をこき下す男
M恵 ねェ、今度、転勤してきたTさん、あなたと同じW大出なんでしょ?
A男 ああ、あいつは商学部だからな。
M恵 Tさんもラグビーやってたみたいだよ。
A男 つっても、7人制でしょ? オレは15人制だから。
M恵 どっちもストライプのタイしてるし……。
A男 オレのはね、ただのストライプじゃないの。間に細かいドットが散りばめてあるでしょ?
M恵 ねェ、今度、転勤してきたTさん、あなたと同じW大出なんでしょ?
A男 ああ、あいつは商学部だからな。
M恵 Tさんもラグビーやってたみたいだよ。
A男 つっても、7人制でしょ? オレは15人制だから。
M恵 どっちもストライプのタイしてるし……。
A男 オレのはね、ただのストライプじゃないの。間に細かいドットが散りばめてあるでしょ?
M恵とA男は、同じ会社に勤める同僚で、どうやらかなり親しい関係。
そこへ、Tという新顔が配属されてきました。そのTがA男と同じW大出身。
M恵がそのことを指摘して、会話のようすでは、なんとかふたりの間をとりもとうとしているのですが、A男はそれを快く思ってない――ように見えます。
一見、Tの話を持ち出されたA男がヤキモチを焼いているようにも見えますが、たぶん、違います。
この会話のスレ違いを生んでいるのは、男女の性差。人間関係についての根本的な性質の違いが、根底にあるのです。それは――
女は、「共通性」を重視し、
男は、「違い」を重視する。
この一点に尽きます。
もし、これが女性同士だったら、会話は、まったく違った形で進展したはずです。
会話例2 同じ大学出身者と仲よくなろうとする女
M恵 ねェ、今度、総務に転属されてきたT美さんって、N女らしいよ。M恵もN女じゃなかったっけ。
A子 そうなの。一度、話してみようかと思ってるの。
M恵 きちっとスーツとか着こなしてるし、言葉遣いもていねいだったよ。
A子 だって、N女は「貞女の学校」だもん。
M恵 そうそう、なんかね、学生時代は、コーラスやってたんだって。
A子 ホント? 私、軽音楽だったから、もしかしたら、気が合うかも。
M恵 ねェ、今度、総務に転属されてきたT美さんって、N女らしいよ。M恵もN女じゃなかったっけ。
A子 そうなの。一度、話してみようかと思ってるの。
M恵 きちっとスーツとか着こなしてるし、言葉遣いもていねいだったよ。
A子 だって、N女は「貞女の学校」だもん。
M恵 そうそう、なんかね、学生時代は、コーラスやってたんだって。
A子 ホント? 私、軽音楽だったから、もしかしたら、気が合うかも。
人によるかもしれませんが、会話はおおむね、こういうパターンで進むはずです。
この会話例のように、一般的に女性は、相手との間に何かの共通性を発見すると、「わァ、私もそうなの」と、急速に親近感を高めていきます。
ところが、男性は、多くの場合、逆。
「共通性」を指摘されると、むしろ不快になったりすることが多く、逆に「違うのね」と言われたほうがうれしかったりします。

男性が重視する「違い」の中には、しばしば「優劣」の要素が含まれます。
最初の会話例で言うと、「あいつは商学部だからな」という発言の中には、「だから、同じW大でも、あっちはレベルが低いんだよ」という優越感が込められている可能性があります。ラグビーについての「7人制でしょ」という発言の中にも、「オレのほうが正統」という本流意識がうかがえます。
「違いを重視する」は、よく言えば「個性に惹かれる」なのですが、別の角度から見ると、「優劣をつける」「白黒をハッキリさせる」でもあるわけです。
女性のみなさんから見ると、「もっと仲よくすればいいのに」と思うかもしれませんが、「優劣をつける」は、決して「仲がわるくなる」ということではありません。
前例で言うと、A男とTのふたりは、このあと、
「よし、7人制と15人制、どっちが強いか、飲み比べで決着をつけよう」
なんて話になったりするわけです。
男同士は、こうやって仲よくなっていくんだということを、女性のみなさんには覚えておいていただきたいと思います。
もし、この性質がわかっていたら、最初の例に登場したM恵の話し方も、少し変わったかもしれません。シミュレーションしてみましょう。
会話例3 「違い」を先に指摘してあげる、という技術
M恵 フーン。同じW大出でも、ずいぶん違うのね。
A男 なんだよ、いきなり。
M恵 ホラ、今度、配属されてきたTさん、あなたと同じW大出なんだって。
A男 そうらしいね。
M恵 向こうは商学部出身のヤリ手タイプ。あなたは法学部出身のガチガチ・タイプ。
A男 つっても、同じW大だからね。どっちも野人タイプってことだよ。
M恵 ふたりともラガーマンなのよね。あっちはオリンピック種目になった7人制。ね、7人制と15人制、どっちが強いの?
A男 どっちが……って。別に、そんなの、どうでもいいじゃないか。
M恵 今度、タックル合戦でもやってみたら? 私、見物してあげるから。
A男 よせよ。飲み比べぐらいだったら、やってもいいけど。
M恵 いいね。それ、やろうよ。私も参加するから。
M恵 フーン。同じW大出でも、ずいぶん違うのね。
A男 なんだよ、いきなり。
M恵 ホラ、今度、配属されてきたTさん、あなたと同じW大出なんだって。
A男 そうらしいね。
M恵 向こうは商学部出身のヤリ手タイプ。あなたは法学部出身のガチガチ・タイプ。
A男 つっても、同じW大だからね。どっちも野人タイプってことだよ。
M恵 ふたりともラガーマンなのよね。あっちはオリンピック種目になった7人制。ね、7人制と15人制、どっちが強いの?
A男 どっちが……って。別に、そんなの、どうでもいいじゃないか。
M恵 今度、タックル合戦でもやってみたら? 私、見物してあげるから。
A男 よせよ。飲み比べぐらいだったら、やってもいいけど。
M恵 いいね。それ、やろうよ。私も参加するから。
ほんとなら、男が主張したがる「違い」を先に口にしてしまうことで、「そんなことない。共通の部分もあるんだよ」と、男に「共通性」を主張させるように仕向けてしまいました。
ま、こううまく展開するかどうかはわかりませんが、男に対しては、「共通性」でくっつけようとするより、「違い」を認めさせてくっつけようとするほうが、うまくいくケースが多いということです。
「似た者同士」と言われるより、「いいライバル」と言われたほうが、男性同士の関係はうまくいく――このコツをつかんでおけば、男たちを競わせていい仕事をさせることもできるわけです。
これ、複数の男性を操縦しなければならないあらゆる場面(恋愛も含めて)で、有効なノウハウですから、覚えておくといいでしょう。
逆に、女性に対しては、「共通性」を主張してあげたほうがうまくいくことになるのですが、この話は、いずれまた別の機会に。

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