「毎日、プチ恋!」のすすめ
不純愛トーク 第255夜
前回は、「孤独死」を防ぐ方法のひとつとして、「シェアして暮らす」という生活のスタイルを提案しました。今回は、「生きがい」編。人が「生きていたい」と思う気持ちになるためには、何が必要か――を考えてみます。管理人・長住にとって大事なことは、「会いたい」と想う人がいること。そのためには、「毎日、だれかに恋する」気持ちが大事、という話をしてみます――。
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AKI 若い人も、高齢者も、おたがいに助け合っていけるような「シェアハウス」とか「ソーシャル・アパートメント」とか……で、白骨化しないですむ「死」を選びたい――と。それが、哲ジイの夢である、というお話でしたね、前回は?
哲雄 ゆ、夢……? そんなもんが、夢なわけないでしょッ! 私にはまだ、やり遂げなければならないこともある。実現したい夢だってあります。
AKI ハイハイ、30年下の嫁をもらうとか……でございましょ? ですから、それはムリ、と申し上げてるではありませんか。
哲雄 私の夢は、そんな小さなものではございません。ああ、燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや。
AKI ハッ……? 何すか、それ?
哲雄 ツバメやスズメといった小さな鳥には、鴻(おおとり)や鵠(くぐい)といった大きな鳥の志などわかるまいて――という、中国の『史記』に出てくる言葉です。
AKI ヘーッ。で? 自称・鴻鵠の哲ジイとしては、どんな大きな志をお持ちなのでございましょうか?
哲雄 コホン。それは……ですね、これから十分に検討いたしまして……。
AKI エッ!? これから検討するの? つまり、そんなものは、端から持ち合わせてないってことじゃないですか。
哲雄 というか、捨てました。
AKI 鴻鵠の志をですか? それはまた、なぜ?
哲雄 ワケは訊かないでやっておくんなせェ。
AKI これだよ。で、いまは、その大きな志を捨てて、どんな夢を……? やっぱり、30年下の嫁……だったりするんじゃないの?
哲雄 そういうことも望んではいません。いまはただ、日々が、淡々と、小さな喜びとともに過ぎていくのを楽しんでいるだけでございますよ。
AKI では、その「小さな喜び」とやらを、お聞かせ願いましょうかね。
哲雄 そりゃあ、いろいろありますわな。なにしろ、朝、起きて、きょうも陽が昇ってくるというだけで、うれしくなっちゃったりするもんですから。
AKI いいなぁ、安上がりで――つか、タダでしょ、それ?
哲雄 いけませんか、タダじゃ?
AKI いや。でも、煩悩だらけの哲ジイが、それだけですむとは思えないものですからね。
哲雄 バレたか……。では、正直に申し上げましょうか。朝、起きてでも、夜、眠りにつく前にでもいいのですがね、
「ああ、きょうは(あしたは)あの人に会いたいなぁ」と想う気持ち。
そういう気持ちがある、ということ。
それが、私の日々の「心の糧」のようなものですかね。
AKI いるんですね、そういう「あの人」が?
哲雄 あ、必ずしも、特定の「○○さん」ではない場合もありますよ。「ああいう人」とか「こんな人」とかの場合もありますし、単に「だれかに」という場合もあります。
AKI とにかく、人に会いたいんだ?
哲雄 ヒトは、「群れ」を作る動物であるサルの子孫ですからね。「人に会いたい」は、生まれる前からDNAに刷り込まれた「本能」だと思ってるんです。なのでね、もし、自分の中からその気持ちが消えてしまったら……。
AKI オレの人生もそろそろ終わりか……になっちゃうんですね? 大丈夫ですか? だれかに会いたい――って、いまでも、ちゃんと思ってますか?
哲雄 ええ、狂おしいほどに……。ただね……。
AKI ただ、何です?
哲雄 会って30分もすると、「ああ、ひとりになりたい」って思うんですけどね。
AKI エーッ!! たった30分で? それって、人間嫌いなんじゃないですか?
哲雄 いや、嫌いなんじゃないと思います。基本的には「好き」なんです。でもね、「人間疲れ」しちゃうんです。若い頃は、何時間でも、何日でも平気だったんですよ。でもね、歳をとるとともに、疲れるまでの時間が短くなっちゃった。
AKI 何となくわかります。人と会ってるのって、体力使いますものね。でも、会いたいのね? いま、いちばん会いたいって思う人は?
哲雄 マリア・シャラポワ!
AKI だからぁ、そういうのじゃなくて、現実に会いたいって思う人は? という質問なんですけど……。
哲雄 ま、そりゃいろいろですよ。昔、別れた彼女とか、とうとう一度もエッチせずに会わなくなった「あの人」とか、1000円借りっぱなしだった「あいつ」とか……。
AKI とりあえず、きょうは?
哲雄 きょう? そうですね、ダイエーにでも行こうかな……。
AKI いきなり、日常的になっちゃいましたけど……。
哲雄 いやね、最近、ダイエーのレジに、「Sさん」っていう、ちょっとかわいい人が立つようになってね。
AKI もしかして、「ブリ」の彼女ですか?
哲雄 エッ!! なんで知ってるの?
AKI どこかで書いたでしょ、その話。レジの彼女が、哲ジイの買い物のレジを打ちながら、「これ、ブリですか?」って訊くので、哲ジイが「惜しいッ! その子ども」って言ったら、「ブリッ子」って答えたっていう、あの天然系の……。
哲雄 ああ、その人なら、もう辞めちゃいました。今度はね……。
AKI いいです、その話は。長くなっちゃうし……。でも、いいですね、哲ジイは、そんなふうに簡単に「会いたい人」ができちゃって。
哲雄 できるんじゃないですよ。作るんです。だれか、ちょっとでもいいな……って思う人に出会ったら、「いい人だなぁ。また、会いたいなぁ」と、できるだけ思うようにしてるんです。そういう「小さな喜び」は、見つけようと思う気持ちがないと、なかなか見つからないんですよ。
AKI ヘーッ。哲ジイは、いつ頃からそんなふうに感じるようになったんです?
哲雄 いつからだろ? でもね、そんなふうに感じる習慣は、ごく幼い頃から身についてたような気がします。というのもね、私は、中学に入るまでは、小児喘息に悩まされてて、喘息の症状が始まると、けっこう2日とか3日とか、布団の中で過ごさなきゃならなかったんだよね。
AKI ヘェ、それは知らなかった。
哲雄 そういうときってさ、他にすることがないから、ずーっと窓の外を眺めてたりするんだ。で、見つけるんだよね、小さな楽しみを。たとえば、窓の外で雨が降ってるとするでしょ。そんなときには、あの葉っぱに貯まった水滴、いつ落ちるかな……とかね。その隣の大きな葉っぱの水滴とどっちが先に落ちるかなとか、あっちの葉っぱの水滴が1回落ちる間に、こっちの葉っぱの水滴は何回落ちるだろう――とかね。そういう楽しみを見つけるのが、人よりも、ちょっとだけ得意になったかもしれない。
AKI それで、ダイエーのお姉さんにホレちゃったりもするようになった?
哲雄 ホレる……っていうのとは、ちと違う。別に、それで口説こうなんて思うわけじゃないから。ただね、ちょっとだけ「いいな」と思ってみる。私は、こういうのを「プチ恋」と言ってるんだけど、そういう気持ちがあるとないとでは、毎日の「心の張り」がだいぶ違う。
AKI それ、いいことかもしれませんね。
哲雄 いいことですよ。特に、歳をとればとるほど、「プチ恋」はしたほうがいい、と私は思います。
AKI 哲ジイは、いつ頃から、その「プチ恋」を実践してるんですか?
哲雄 いや、別に「実践」しようと思って実践してるわけじゃありませんから。ただ、「プチ恋」自体は、けっこう、若い頃からしてたんじゃないかなぁ。たまにしかない「大恋愛」とは別にね。そういうのがあったから、「大失恋」の痛手も、なんとかやり過ごせたってところがあるし……。
AKI その「プチ恋」が、ほんものの「恋愛」に発展するってことはないんですか?
哲雄 そりゃ、あるでしょ。「プチ」と思ってたものに火が点けばね。
AKI どういうときに点くんですか、その火は?
哲雄 それは、ひと口には言えませんよ。
AKI 3口でも5口でもいいから、ぜひ、お聞きしたいものですわ。
哲雄 では、次回以降、じっくりお話することにしましょう。

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