結婚資金作りのために「妾」になる讃岐流「婚活」
不純愛トーク 第241夜
前回から登場の「ガメツイ」土地柄。実は、「ガメツイ」と言われている地域には、「女子の進学率」が高い――という、共通の特徴があります。女子の教育が高いことと、「ガメツイ」ということの間には、何か因果関係があるのか? 今回は、岡山、香川、徳島の3県を例に、ガメツさのルーツを探ってみます――。
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AKI 前2回は、大阪人は「ケチ」なのではなくて、「ガメツイ」のだという話をお聞きしました。「ガメツイ」とは「合理的」なのだ――という話でしたよね。
哲雄 ハイ。そして、大阪のほかにも、県民性として「合理的」と言われている地域がある。その代表格が、岡山、香川、徳島だと申し上げました。
AKI この3つの県は、女子の進学率が男子よりも高い県としても知られている、ってことでしたよね。で、本日は、「合理性」と「女子の進学率が高い」ことの間に、どんな関係があるのか、そこのところをじっくりとお聞かせ願えないか、と思うわけです。
哲雄 どんな関係があるんでしょうねェ。もしかして、もともと女子は「抜け目がない生きもの」だから、そんな女子が知恵をつけると、「合理的な県民性」が出来上がる……とか?
AKI ま、確かに……女のほうが、損得に敏感ではありますが、だからと言って、女子の高等教育が「合理性」を生み出す――などと言われると、あまり、気分がよくはありませんわ。
哲雄 しかしね、こういうこともありますよ。たとえば、同じ大学に進学するにしても、男子の場合は、それがどれだけ役に立つかとかではなく、どれだけ自分の夢や理想を実現できるか――で選ぶ傾向が強いけれども、女子の場合は、どれだけ役に立つかで選ぶ傾向が強い。つまり、実学志向なんですね。
AKI つーか、女子に門戸を開かれてた学問が、昔は、そういう実学系しかなかったってことじゃないんですか? 料理・裁縫か、でなければ商業か、あとは看護系とか……。
哲雄 それは、ある意味で鋭いご指摘ですね。実際、商業高校などは、女子学生が大半を占めてましたしね。しかし、そういう「実学性」を自ら求めるという傾向が女子のほうに強い――というのも、否定できない事実だと思いますよ。電車の中で日経新聞広げて、株式欄に目を光らせたりしてるのは、どっちかというと、女のほうが多いような気もするし……。
AKI ま、そういう部分がないとは言えませんけど。で、あれですか? これらの県では、女子の進学率の高さが、合理的な県民性を作り出すのにひと役買ったのでないか――と、哲ジイはおっしゃりたいわけですか?
哲雄 もともと合理的だから、女子の進学率が上がったのか、女子の進学率が高いから合理的になったのか? ま、これは、ニワトリが先か、卵が先か? みたいな話ですよね。岡山などはもともと教育熱心な県で、江戸時代の寺子屋の数も、長野・山口に次いで第3位。私塾の数だと日本一だったりしましたからね。なので、この県の人々は、合理的で理知的な精神を、代々、育んでこられたのだろうと思います。しかし、よその地域の人々の目には、それが「小ずるい」とか「計算高い」とか「油断がならない」というふうに映ることもあったのかもしれない。
AKI 私も、なにげにそんなイメージを抱いてました。
哲雄 確かに、岡山県は、知能犯の発生率が、日本で1、2を争うくらい高かったりします(昭和46年のデータ)からね。
AKI ヘェ、そうなんだ。「知能犯」っていうと、「詐欺」とか……ですか?
哲雄 ですね。ちなみに、私の出身地・福岡県は、殺人と婦女暴行が「売り」みたいですけど……。
AKI 「売り」じゃないでしょ、そんなの。でもね、哲ジイ、知能犯が多いってことは、頭がいいってことじゃないですか。
哲雄 そうですよ。だから、理知的だと申し上げたじゃないですか。よく言えば「クール」なんです。
商売でも、恋愛でも、「メリットがない」と感じると、
すぐ見切ったり、乗り換えたりする。
岡山の女と恋するときには、男性のみなさん、要注意ですゾ。

AKI エッ!? 哲ジイ、岡山の女にもフラれちゃったんですか?
哲雄 バ、バレたか……。ま、若気のいたりです。私の恋バナはともかくとして、取引相手や交際相手を見切るっていうのは、岡山県人の得意ワザのひとつみたいですよ。営業マン泣かせの県民性と言われるのも、そんな気風があるからかもしれません。
AKI 香川や徳島も、同じ傾向あり……なんですか?
哲雄 香川、徳島も「合理的」な土地柄だと言われますが、岡山とはまたビミョーに違ってます。香川にも、ちょっと変わった名物があるんですよ。
AKI 讃岐うどんなら知ってますが……。
哲雄 ま、それも香川を代表する名物ではありますが、もっと県民性を表すもの。まず、学力テストの成績。特に数学の正答率が、全国ベスト5に必ず登場してくる常連である。次に、女性ドライバーの比率が、全国トップクラスと言えるほど高い。第3に、1円玉の回収率が、全国1、2位の高さを誇る。
AKI つまり、計算が得意で、倹約家であるってことですか?
哲雄 それもあるでしょうが、香川県人の県民性にいちばん顕著なのは、「競争心」だと思います。ご存じのように、香川県は日本一狭い県で、耕地も少ない。水も足りない。そのわりに人口密度が高いので、競争し合って耕地を確保し、水を確保しようとします。学習意欲が高いのも、その競争心のなせるワザだと思うのですが、しかし、その競争心は、「コップの中の嵐」のようなものです。つまり、狭い土地の中での争いに終止する傾向が強い。
AKI どこかへ出てひと旗あげよう……なんてことには、ならないわけですね。あんまり、野心は強くない……?
哲雄 讃岐人を表すのに、よく「へらこい」という言葉が使われますが、「へらこい」というのは、「小ざかしい」とか「抜け目がない」という意味で、それ以上のアクの強さはありません。基本的には、香川県の男は、「温和で、まじめで、ちみつ」なんですね。その分、女性がガンバるのかもしれません。
AKI それで、女性ドライバーの比率が高くなったし、女子の進学率も高くなったんですかね?
哲雄 それもあるかもしれませんねェ。それにね、讃岐の女性に関しては、もうひとつ、ちょっと変わった名物があります。でも、これ、言っていいのかどうか……。
AKI エーッ! そんなこと言われると、聞きたくなっちゃうじゃないですか?
哲雄 いまはどうだかわかりませんよ。評論家の大宅壮一さんが言ってたんだけど、
この讃岐の中心地・高松では、異常に「二号さん」が多い。
AKI 二号さん……? つまり、愛人ってことですか?
哲雄 しかも、娘が嫁入り支度の資金を作るために、自ら進んで「妾」になり、親もまたそれを自慢する。そんな風潮がある――と語られていました。少なくとも大宅さんが現役で活躍なさっていた頃までは、そんな風潮があったってことでしょうね。ウーン……。
AKI いま、オレも高松に行きたい――って、思ったでしょ?
哲雄 ハイ、しっかりと。
AKI この、スケベオヤジが! とにかく、香川の「合理性」は、けっこうちまちましてるってことですよね? 徳島のほうは、どうなんです?
哲雄 前に、四国の県民性に関する小噺を紹介したこどありましたよね?
AKI エーッ……と、もし、思いがけない金が1000円入ったらどうする? って話でしたったけ。
哲雄 ハイ。で、その話はこうでした。
愛媛県人は、「こりゃええ。この金で何か買って帰ろう」と使ってしまう。
香川県人は、「これはありがたい。そっくり貯金しよう」と貯め込んでしまう。
徳島県人は、「こりゃいい元手がでけた。これでひともうけしよう」と投資に回す。
高知県人は、「こりゃええ。さっそく祝杯じゃ」ときれいに飲んでしまう。
香川県人は、「これはありがたい。そっくり貯金しよう」と貯め込んでしまう。
徳島県人は、「こりゃいい元手がでけた。これでひともうけしよう」と投資に回す。
高知県人は、「こりゃええ。さっそく祝杯じゃ」ときれいに飲んでしまう。
つまり、徳島県人は、商売っ気が四国の他の県民に比べると、きわめて旺盛。きわめて実利主義者だということです。
AKI それも、何か、歴史と関係があるのでしょうか?
哲雄 ハイ。徳島=阿波と言えば、その特産品は「藍」。その藍を取り扱う「藍商人」は、全国各地に藍を売り歩いて、巨万の利を得ていたと言われています。その潤沢な資金で生活を楽しむ気風が生まれ、歌舞音曲も発達しました。人形浄瑠璃や阿波踊りが現代にまで引き継がれているのも、その名残でしょうね。それにね、阿波は「美人」が多いことでも知られています。
AKI エッ!? そ、そうなの?
哲雄 「讃岐男に阿波女」なんて、昔から言われますからね。この地に美人が多いのは、かつて藍商人たちが、全国から美女を連れてきたからだ――とも言われてるんですが、それについては、物証もありませんし……。
AKI 物証……ですか? でもね、哲ジイ、そんな遊興好きの徳島県人なのに、やっぱり、抜け目がなかったりするんですか?
哲雄 商売の上では、徹底的に抜け目がなかったようですよ。特に、阿波の商人たちは「コスパ(コストパフォーマンス)」にうるさくて、商売にはとてもシビアだったようです。それは、阿波の領主が、ケチで知られた尾張名古屋の蜂須賀家であったこととも関係しているのかもしれません。そうして、コストを節約する分、そのストレスを発散する手段として、阿波踊りなどが盛んになった、とも考えられるわけです。
AKI 女性のほうはどうなんです? 徳島は、女性も締まり屋さんが多いんでしょうか?
哲雄 徳島は、実は、女性実業家が多いことで有名な土地でもあるんですよ。藍商人たちの影響を受けたんでしょうかね。明るく、気が強く、金銭感覚にも優れていて、バリバリ仕事をこなす女性が多いようです。海女が活躍した土地でもあるので、もともと女性の経済力が高かったのかもしれません。
AKI 女子の進学率が高いのも、そういう積極性の表れかもしれませんね?
哲雄 ですね。
AKI 哲ジイ、徳島の女と結婚したらよかったかもしれませんね。
哲雄 残念ながら、そのような知己には恵まれませんでした。
AKI いまから探しなされ!
哲雄 無茶言いよるで、この女。

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