「見るのが好き」な男と「するのが好き」な男

男には2通りのタイプがいるようです。
見るのが好きか、するのが好きか――です。
実はそこには、深い性心理の秘密が…。
性とエッチの《雑学》file.66 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 のぞき 夜這い

【リンク・キーワード】 エッチ 性生活 エロ 官能小説 オーガズム 不倫
人は、鏡に映る姿を通して「自分」の統一的イメージを獲得する。
それが、自らの痴態を鏡に映したがる理由のひとつだ。
前回は、そんな話をさせていただきました。
そう言えば、男の子は、小さい頃から、おチンチンをブラブラさせている姿を鏡に映して遊んだりするものです。筆者もよくやりました。
そうやって、「自分は男の子だ」という性的イメージを獲得していくのかもしれませんね。
本日は、もうひとつの重大な理由について、お話しようと思います。
自分がいたしている姿を鏡に映したがるかどうか?――これには、ずいぶん、個人差があるような気がします。
そうしたがる男と、全然、したがらない男。その差がハッキリしているような気がするのです。
その違いについて考えているうちに、あることに思いいたりました。
それは、
見るのが好きか、するのが好きか?
という違いです。
筆者の周囲を見回しても、どうも、男にはこの2種類がいるように思えて仕方がないのです。
それが、自らの痴態を鏡に映したがる理由のひとつだ。
前回は、そんな話をさせていただきました。
そう言えば、男の子は、小さい頃から、おチンチンをブラブラさせている姿を鏡に映して遊んだりするものです。筆者もよくやりました。
そうやって、「自分は男の子だ」という性的イメージを獲得していくのかもしれませんね。
本日は、もうひとつの重大な理由について、お話しようと思います。
自分がいたしている姿を鏡に映したがるかどうか?――これには、ずいぶん、個人差があるような気がします。
そうしたがる男と、全然、したがらない男。その差がハッキリしているような気がするのです。
その違いについて考えているうちに、あることに思いいたりました。
それは、
見るのが好きか、するのが好きか?
という違いです。
筆者の周囲を見回しても、どうも、男にはこの2種類がいるように思えて仕方がないのです。

「見るのが好き」という男たちには、どこかで「性」を秘すべきものと考えているフシが見られます。
もしかしたら、幼い頃から「見てはダメ」「聞いてはダメ」と、「性」から遠ざけられて育ったために、その禁を犯すことに快感を感じるようになったのかもしれません。あるいは、厳しい親から、「おまえはいやらしい子だ」などと責められて育ったために、自分の欲望をおおらかに表すことに抵抗があるのかもしれません。
彼らにとって「性」は、こっそりと盗み見るもの。その習いが、しながら、その行為を鏡に映す――という行動に現れるのではないかと思われるのです。
筆者の知人の中には、こういう男がいます。
その男は、カミさんから「ネェ~」と甘い声で夜のおつとめを求められても、いっかなその気になれないのですが、そのカミさんの寝乱れた姿を見たりすると、ムラムラとしてきて、そっと夜着の裾をめくり、ひとりエッチに励むことがある、というのです。
こんなことを、ひそかに願望している男もいます。
自分のカミさんが、他の男といたしているところを、一度でいいから見てみたい――と言うのです。
「だったら、スワッピングでもやればいいじゃないか」と言うと、「それじゃダメなんだ」と言います。その男の講釈は、こうです。
「さぁ、やりますよ。おたがい見せっこしましょうね、ってやつだろ? 見られてることを承知の上でいたしてる姿なんか見て、何が面白いもんか。あれはね、キミ、本人も、まさか見られてるなんて思わない。その姿を盗み見るからコーフンするんだよ」
ハァ、そんなもんですか? と感心しながら、筆者もどこかで、その気持ちわかる……とうなずいたりもしたものです。

「するのが好き」という男たちには、おそらく「盗み見るのが好き」なんていう男の気持ちは、理解できないだろうと思います。
「だったら、やっちゃえばいいじゃないか」と、いとも簡単に言ってのけるに決まっています。
こちらのタイプの男性には、「禁忌」の痕跡がほとんど見られません。よほどおおらかな家庭(性的にも)で育ったか、あるいは、父親への「同化」がすこぶるうまくいったか、そのどちらかだろうと思われます。
「見るのが好き」タイプにとっては、父親は警察官のような存在ですが、「するのが好き」タイプにとっては、父親は先輩とか仲間に近い存在なのだろうと想像できます。
もしかしたら、女の口説き方まで、父親の手ほどきを受けたかもしれません。
筆者も、このタイプの男と「夜のお遊び」を共にしたことがあるのですが、感動するポイントがまるっきり違うことに、カルチャー・ショックを受けたことがあります。
「すごいよ、テッちゃん。あそこの子、3発もやらせてくれたよ」

筆者が、女の子の身の上話に感動した、ウン、あのキスはショーバイ抜きの彼女の気持ちのような気がした――などと、ウエットな感想を述べているそばで、「な、もう一軒、行こうか」などと言い出すその男の健康さにあきれながら、半分、うらやましくも感じたものでした。
そうです。「見るのが好き」な男に比べて、「するのが好き」な男は、健康なんです、精神が。
「夜這い」はしても「のぞき」はしない――というのが、「するのが好き」タイプ。
「のぞき」はするけど「夜這い」はちょっと――というのが、「見るのが好き」タイプ。
こう思えば、理解しやすいのではないでしょうか。

話を「鏡」問題に戻しましょう。
自分たちの痴態を鏡に映したがる男は、私は、絶対に「見るのが好き」タイプだと思っています。
鏡に映して見るときに、このタイプの男性は、頭の中で、ちょっと複雑な操作を行います。
むずかしく言うと、「主体」を「客体化」するという操作です。
彼女のボディに触れているのは、「主体」である「自分」なのですが、その姿を鏡に映すことによって、男は「主体」を「客体」に置き換えてしまうのです。
つまり、行為をしている自分を「第三の男」にしてしまって、そんなふたりの行為を「のぞいている自分」を、新たに創り出すわけです。そうすることによって、男は、「エッチしている快感」と、それを「のぞいている快感」という2つの快感を得ることになります。
別に、欲が深いわけではありません。
このタイプは、「のぞいている自分」をどこかに創り出さないと、官能に火が点かないのです。
たとえそこに鏡がなくても、このタイプは「仮想の鏡」を心の中に設定します。
彼女の体に重なりながら、重なり合ったふたりの姿を心の中の鏡に映し出し、それをのぞいている立場に自分を置いて、コーフンを高めていくのです。
難儀な男やなぁ。

と思う人もいるでしょうね。
しかし、本人にとっては、難儀でもなんでもありません。
それが自然なことなんですから。
たぶん、このタイプの男性は、オナニーのときにも、そういう映像を頭の中に浮かべているのだと思います。
好きな彼女を想ってひとりエッチ。しかし、その映像の中で彼女とエッチしているのは、「自分」ではなくて、他の男。その「他の男」には、「他の男になった自分」も含まれているわけです。
なんとも複雑ですが、筆者も、どちらかというと、そっちのタイプです。

どうしてこうなんだろう――と考えていて、ひとつだけ思い当たったことがあります。
それは、筆者が、初めておチンチンがムズムズした夜の記憶にさかのぼります。
まだ、もの心がつくかつかないかの頃の話ですから、たぶん、3~4歳ぐらいだったのではないかと思います。
私は、その夜、不思議な夢を見ました。
きものを着た美しい女性が、後ろから男に羽交い絞めにされ、きものの胸をはだけさせられ、帯を解かれ、裸にされていく――という夢でした。
その美しい女性は、たぶん、自分の母親で、羽交い絞めにしている男は父親だったような気がします。
そして、それは夢なんかではなくて、現実に目の当たりにしていた生の風景だったのではないか――と、いまにして筆者は思うわけです。
それは、筆者が「ボッキ」という現象を意識し、そのときにおチンチンがムズムズと気持ちよくなることを自覚した、最初の出来事でした。
最初の性的興奮を何によって、いかにして得るか? これは、後の性的傾向を左右するとても大きな要因だと、筆者は思っています。
おそらく、「見るのが好き」という男性の中にも、多かれ少なかれ、そのような原風景がどこかでインプットされているのではないか――と筆者は思うのですが、残念ながら、こういう問題に関しては、実験で確かめるわけにもいきません。
見る前に跳んだか、飛ぶ前に見たか?
ちょっと文学的な話になってしまいましたが、この話、これにて《完》とさせていただきます。

管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。
→この記事は役に立った(FC2 恋愛)
→この記事に驚いた、感動した(にほんぶろぐ村 恋愛)
→この記事は面白かった(人気ブログランキング 恋愛)
→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 「美人」とはできない男が、「ブス」とならできる理由 (2012/04/22)
- 「見るのが好き」な男と「するのが好き」な男 (2012/04/14)
- なぜ男は、ふたりの行為を鏡に映したがる? (2012/04/06)