結婚費用・平均670万円! いくら何でも高すぎる!
不純愛トーク 第222夜
未婚率が上がり続け、年々晩婚化し、少子化が進む日本の社会。ここ何回か、その原因を探り続けてきましたが、今回は、費用の問題。「結婚に費用がかかりすぎる」が、その原因のひとつになっているのではないか――という話をお届けします。みなさん、いま結婚するのに、平均どれくらいの費用がかかっているか、ご存じですか?
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AKI 結婚に金がかかりすぎる。それが《晩婚化》の原因にもなっているのではないか。前回、そんなことをおっしゃったんですよね。
哲雄 ハイ、私なぞ、結婚費用を貯めようと思っているうちに、もはや葬式のほうが近くなったりしておりますが……。
AKI 念のために申し上げておきますけどね、哲ジイ。お葬式はお葬式で、けっこうな費用がかかるんでございますよ。
哲雄 死ぬのにも、金かかるんかいや。ほんま、難儀な国やで。私は思うんだよね、
この社会での「人の一生」って何なんだろう?
――ってね。
AKI 何だ――という結論に達したんですか?
哲雄 生まれてから死ぬまで、ずーっと、
「○○するまでは」という時間を生かされているような気がする。
全然、「いま」を生きてない。
AKI そう言えば、そうですね。
哲雄 生まれた直後から「学校に入るための時間」を生きよと言われ、小学校に上がったら「中学校に進むための時間」を、中学校に進学したら「いい高校に入るための時間」を、高校では「いい大学に入るための時間」を、大学では「いい会社に就職するための時間」を、会社に就職したら「一人前の社員になるための時間」を生きよ、と求められます。やっとそこそこ稼げるようになったら、「結婚費用を貯めるため」にガマンを強いられ、結婚したら「子どもがおとなになるまでは」とガンバることを求められ、子どもがおとなになったら、「葬式の費用を貯めるため」に生きることを求められる。
AKI 死ぬまで、「○○するまでは」と言われ続けるんだ? なんか、そう考えると、切ない人生ですねェ。
哲雄 もう、止めましょう。
AKI エッ!? まさか、生きることを……じゃないですよね。
哲雄 なわけないでしょ。そうじゃなくて、その「○○するまでは」というやつをです。特に止めてほしいのが、「結婚資金が貯まるまでは」。
AKI そうでした。きょうの本題は、「結婚費用」でしたね?
哲雄 ちょっと、このデータを見てください。何度も登場している「国立社会保障・人口問題研究所」が行った「出生動向基本調査」のデータなんだけど、これはね、結婚の意思を持つ未婚の男女に、「一年以内に結婚するとしたら、何が障害になるか?」と訊いた結果なんです。



――第14回「出生動向基本調査」(2010年)より
《男性の場合》
結 婚 資 金……………43.5%
結婚のための住居………19.3%
職業や仕事上の問題……14.8%
学校や学業上の問題……11.1%
親 の 承 諾…………… 9.6%
《女性の場合》
結 婚 資 金……………41.5%
職業や仕事上の問題……17.6%
親 の 承 諾……………17.1%
結婚のための住居 ………15.3%
学校や学業上の問題 ……12.6%
AKI エッ、エーッ!? 結婚資金、ダントツじゃないですか。男女とも、4割以上の人が、結婚資金が障害になって、結婚に踏み切れないでいるわけ? なんとかならないんですか、哲ジイ?
哲雄 簡単ですよ、金のかからない結婚をすればいいんですよ。ところがね、社会的な風潮としては、この結婚資金は上昇する傾向にある。ひとつには、周りや世間が、「立派な式を」とあおり立てたりするからだと思うんだけど、いったい、彼らは、結婚にどれくらい資金がかかると思っているのか?
AKI そんなデータ、あるんですか?
哲雄 公的なデータはありません。いろいろ調べてみたら、結婚情報誌の『ゼクシィ』がとった統計があったんだけど、参考までに紹介しておきましょうか。

――「ゼクシィ結婚トレンド調査2010」「ゼクシィ新生活準備調査2010」より
挙式・披露宴にかかる費用…………………………… 325.7万円
婚約関連の費用(婚約指輪・結納金など)…………… 約160万円
式後にかかる費用(ハネムーンなど)………………… 約70万円
結婚式でそのほかにかかる費用(会場予約費など)… 約10万円
新生活にかかる費用(敷金・礼金、引越費用など)……約110万円
AKI なんだかんだ合わせると、全部で675.7万円! ムリ! 私には、絶対ムリ。
哲雄 このうち、披露宴の祝儀などの収入が、別の統計によると、だいたい230万円くらい。それでも、450万円ほどは持ち出しになっちゃうよね。これって、かかりすぎだと思いませんか?
AKI 思います。絶対、思います。
哲雄 これじゃ、私のようなビンボー人は、結婚資金を貯めてるうちにジジイになってしまいます。若者が《結婚離れ》してしまうのもムリない。もっとも、このデータが『ゼクシィ』調べだってことは、割り引いて考えなくちゃいけないけどね。
AKI あ、そうか。どハデに結婚したいという人たちが中心のデータだってことですよね。
哲雄 どハデかどうかはともかく、「ウエディング・ドレスを着るのが夢だったの」的な女の子や、女の子のそういう夢を実現させてやるのが男の務めと思っているような男たちがターゲットのメディアだからね、多少は、割り引いて考えなくちゃならない。それに、『ゼクシィ』に限らず、世の中のメディアは、どちらかというと、「夢のような結婚式や披露宴」をモテはやす傾向がある。つまり、「結婚に金がかかる」は、メディアがあおり立てた結果という側面も、なきにしもあらずだと思うんだ。
AKI ま、それで広告料を稼ごうってメディアも多いでしょうからね。『ゼクシィ』なんかは、もろにそうでしょ?
哲雄 だから、多少割り引いて考えてほしい――と申し上げました。それでも、私は、日本の結婚は、金がかかりすぎると思います。極端な話、愛さえあれば、ただでもいいと思ってるんだけど、そうはいかないんだよね、日本の場合。
AKI なぜなんでしょうね?
哲雄 最大の理由はね、いまだに、「結婚は、家と家がするもの」なんて考えが横行しているからだと思います。披露宴会場には、「○○家・××家、結婚披露宴会場」なんて張り出されてるでしょ? あれが、そもそもおかしい。
AKI 最近は、そうじゃない結婚披露パーティも増えましたよ。「○○君と××さんの結婚を祝う会」なんて貼り紙がレストランとかにかかったりしてるの、ちょくちょく目にしますもの。
哲雄 私もときどき目にします。たとえば、ふたりがデートを重ねたレストランとかを借り切って、媒酌人とかも立てずに、ふたりの友人たちが「実行委員会」を作ったりして、質素だけれど心のこもったパーティを開く。そんなスタイルの結婚であれば、それほど金がかかることもないだろうと思うんですけどね。
AKI 結婚した私の友人が言ってました。結婚式場なんて、使うもんじゃないって。ああいうところで式を挙げて披露宴をやろうとすると、「あれも、これも」とふっかけてきて、金を使わせるように使わせるように仕向ける。「いや、それは自分たちで用意します」って言うと、持ち込み料を取るところまであるんですってよ。結婚式場なんてボッタクリだって言ってた、その友人は。
哲雄 そう思います、私も。だいたい、ああいうショーバイがショーバイとして成り立ってること自体がおかしい、と思うんだよね。それを成り立たせてしまうのも、「家と家の結婚」という意識が、背景にあるからじゃないか――とね。
AKI 家と家になるから、ミエを張っちゃうわけですよね。
哲雄 張りますねェ、ミエ。「あちらの招待客が○人なら、うちも○人は要るでしょ」とか、恥をかかないように、結納金は○○は出しとかないと……とかね。「立派なお式でしたわねェ」がホメ言葉として通用するような感覚。これを何とかしなくちゃ、日本の結婚に未来はありません。
AKI 式をホメるな、嫁、ホメろ――ですよね。
哲雄 エッ、嫁だけ?
AKI もちろん、新郎もですよ。ただ、まあ……ホメようのない新郎もいるかもしれませんけどね。
哲雄 なこと言いながら、人の顔を見ないでいただきたいものです。

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