排卵日まで嗅ぎ当てる、男の嗅覚恐るべし!

世の中には、女性の排卵日までピタリと嗅ぎ当てる
恐ろしく 「鼻の利く男」 がいます。女性のニオイは、
生理周期によって微妙に変わるのだそうです。
そのニオイの変化を生み出すメカとは――?
性とエッチの《雑学》file.58 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 排卵日 フェロモン オオカミ男

【リンク・キーワード】 エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
筆者の古い友人に、恐ろしく鼻の利く男がいました。
金の匂いを嗅ぎつけるのが得意――なんていうのではありません。
恐ろしいくらい正確に、女性の生理周期を当ててしまうのです。
「キミ、そろそろ排卵日でしょ?」
こんなことを、よく知りもしない男からピタリと言い当てられてしまうと、そりゃあ、言われたほうはビックリしてしまいます。
女の子たちから「オオカミ男」と恐れられたそいつが言うには、
「女の子のあそこの匂いは、生理周期のどの段階かによって変わる」
のだそうです。
それまでにも、生理中の女性を言い当てる程度の「特技(?)」を持ったやつには、何人かお目にかかったことがありましたが、「そろそろ排卵日」までわかってしまうとは、恐るべき嗅覚。
税関は、ただちにこの男を「麻薬捜査《犬男》」として採用すべき――と思うのですが、ジョーダンはともかくとして、女性のヴァギナの匂いが、生理周期によって変わるというのは、そのとき初めて知らされたことでした。
で、調べてみました。いったい、どんなメカニズムで、ヴァギナはその匂いを変化させているのか――?
金の匂いを嗅ぎつけるのが得意――なんていうのではありません。
恐ろしいくらい正確に、女性の生理周期を当ててしまうのです。
「キミ、そろそろ排卵日でしょ?」
こんなことを、よく知りもしない男からピタリと言い当てられてしまうと、そりゃあ、言われたほうはビックリしてしまいます。
女の子たちから「オオカミ男」と恐れられたそいつが言うには、
「女の子のあそこの匂いは、生理周期のどの段階かによって変わる」
のだそうです。
それまでにも、生理中の女性を言い当てる程度の「特技(?)」を持ったやつには、何人かお目にかかったことがありましたが、「そろそろ排卵日」までわかってしまうとは、恐るべき嗅覚。
税関は、ただちにこの男を「麻薬捜査《犬男》」として採用すべき――と思うのですが、ジョーダンはともかくとして、女性のヴァギナの匂いが、生理周期によって変わるというのは、そのとき初めて知らされたことでした。
で、調べてみました。いったい、どんなメカニズムで、ヴァギナはその匂いを変化させているのか――?

その前に、たぶん、女性のみなさんも、「自分のそこが男性の鼻にどのように感じられているのか?」を知りたいのではないかと思い、念のためにリサーチしたみました。
「おまえ、ヘンタイか?」などと白い目を向けられながら、知人、友人、赤の他人……に訊いて回った結果は、以下の通り。題して、

主だった声をご紹介しましょう。

もっとも多かった声です。共通しているのは「酸味」と「かすかに甘い」です。中には「腐りかけの」という形容詞をつけてくれた人もいましたが、筆者の嗅覚も、これに近い匂いだと感じています。

ひとりだけ、こんな回答をしてくれた男性がいましたが、申し訳ない! 筆者、浅学にして、ドリアンがどんな香りがするのか知らないので、これについてはコメントのしようがありません。

これも、わりと多かった答えです。「古い」の代わりに、「ゴーダ」とか「パルメザン」とか、チーズの種類を特定する声もありましたが、ま、微差としておきましょう。

これも、筆者は牛乳を腐らせたことがないので、コメントのしようがありません。ただ、同じ乳製品ということで、「チーズ系」とまとめてもいいのかもしれません。

そう言えば、筆者の交遊録の中にも、こんな香りの女性がいました。ただ、あんまり「いい香り」とは思わなかった記憶がありますが……。
ざっと、挙げてみましたが、みなさん、気がつきませんか?
そうです。これらの感想は、大別すると、「フルーツ系」と「動物系」に分かれるということです。
実に不思議だ――と思っていたら、『ヴァギナの文化史』(イェルト・ドレント著 作品社刊)という本の中に、その答えがありました。

筆者は長い間、ヴァギナの匂いは、膣の分泌物が発する匂いだと思っていたのですが、 『ヴァギナの文化史』の著者によれば、その匂いの元は、新陳代謝によってはがれ落ちた膣壁の細胞だというのです。
はがれ落ちた膣壁の細胞とは、いわゆる「体の垢」と同じたんぱく質。これを膣内に常在する「デーデルライン乳酸菌」というバクテリアが食べて、乳酸と酢酸に分解してしまいます。
女性の膣分泌物を検査すると、3分の2の女性からは、この乳酸と酢酸しか見つからない(これを「中性」と言います)のですが、残り3分の1の女性からは、この2つに混じって、さらに「揮発性の脂肪酸」が検出されるのだそうです。
この脂肪酸も、膣壁細胞内のたんぱく質が分解するときに作られるのですが、これには、前述の乳酸菌とは別の種類のバクテリアが関与します。
そして、このバクテリアが膣内にいるか、いないか、どれくらい存在しているか――については、個人差があり、それが、ヴァギナの匂いの個人差を生み出しているのではないか、というわけです。
ちなみに、この「揮発性脂肪酸」は、生物界では、メスがオスを呼び寄せるために使う「フェロモン」の一種で、腋の下の汗腺でも作られます。
かつて、ヨーロッパの女性たちの間では、皮をむいたリンゴを腋の下にはさんで、それを恋人に食べさせる「愛のリンゴ」がもてはやされたことがある――と、イェルト・ドレント氏は紹介していますが、この匂いには、それほどに誘引効果があるということなのでしょう。
ちなみに、この「揮発性脂肪酸」は、チーズの風味を左右する物質としても知られています。
さて、もうおわかりでしょうか? 前述の「花園の香り」に関する男性たちの回答が、大きく2派に分かれてしまった理由が……。
そうです。
「揮発性脂肪酸」を生産する女性の香りは「動物系」になり、
乳酸と酢酸しか生産しない女性の香りは「フルーツ系」になる。
これが、女性の「ヴァギナの匂い」に個人差を生み出す最大の理由だった、というわけです。

では、冒頭にご紹介した「鼻の利く男」の話はどうなのか?
何がヒントになって、彼は女性の生理周期まで嗅ぎ分けてしまうのか?
実は、この「特技」のヒントになっているのも、この「揮発性脂肪酸」なのです。
女性の生理周期を左右しているのは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量です。エストロゲンの分泌が増えると、膣壁の細胞内のグリコーゲンの量が増えます。つまり、「揮発性脂肪酸」を作り出すバクテリアのエサが増えるわけです。
排卵日前になると、エストロゲンの分泌量が増え、バクテリアのエサが増え、したがって、「揮発性脂肪酸」の生産量も増える。つまり、「女の香り」が変わるわけです。
友人は、この生産量の差を微妙に嗅ぎとって、「おまえ、そろそろ排卵日だろう」と断定していた――という次第。いやはや、大したビックリ人間です!
しかし、ここで、もうひとつ、疑問が残ります。
ではなぜ、他の男たちは、その「揮発性脂肪酸」の増減を感じ取ることができないのか?――という疑問です。
この理由についても、『ヴァギナの文化史』の著者は、ナゾ解きをしてくれています。
人間の鼻の中には、さまざまな匂いに反応する器官(センサー)がありますが、この「揮発性脂肪酸」を感じ取ることができるのは、「鋤鼻(じょび)器官」と呼ばれるセンサーだけなのだそうです。
ところが、この器官は、構造上、たいへん微妙な位置にあって、鼻中隔の軟骨の形などによって、その入り口がふさがれてしまっている人も多い。中には、退化してしまっている人もいる。そうなると、せっかくのフェロモンも感知できなくなってしまうというわけです。
なるほど……とナットク。
匂いを発する側にも、それを受容する側にも、構造的に、「草食系」「肉食系」の違いがあったのですね――というお話でした。

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