実は、「学生結婚」が理想的! だったりする
不純愛トーク 第220夜
ここ何回か、「少子化」「未婚率の上昇」などを取り上げて、日本の結婚システムが危機に瀕している――という話をお届けしておりますが、今回は、その原因のひとつとして、子どもの「養育期間」が長くなりすぎたことを指摘。そんな状況を打破するためには、「学生結婚」をすすめるのもひとつの方法だ、という話をご紹介します――。
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AKI 強くなった「母権」による「過ぎたる干渉」が、「結婚しなくてもいいや」という若者を増やしているのではないか。前回の話の趣旨はそういうことでしたよね?
哲雄 それも、原因のひとつではないか――という話をさせていただきました。
AKI ね、哲ジイも、母親に過干渉されて過ごしたんですか?
哲雄 残念ながら「NO」です。私の母は、わりと独立心の強い人でありましたし、子どもにも、「ふつうに、ムリせずに、でも、あんたのやりたいようにやりなさい」と教えるような人でしたから。
AKI あら、まぁ。それで、独立しっ放しの哲ジイのようなおとなができ上がっちゃったわけですね。
哲雄 いちいち、突っかかりますね、キミは。私は、別に「独立しっ放し」なんじゃありませんよ。この魂の独立を美しく放棄できるような、そんな人に出会えることを心から願っているのですからね。
AKI 願い続けて、50年。
夢は枯野に朽ち果てて、白骨と化す。南~無ゥ……。
哲雄 コラッ! 勝手に殺すな。ま、そういうわけで、私は15歳で家を出て、下宿生活を始めるわけですが、この15歳というのは、子どもが親から精神的に独立するひとつの節目。そして、これは私の持論なんですが、子どもは18歳、遅くとも20歳までには、物理的にも親から独立すべき――と思うんですよね。
AKI 物理的にも……ってことは、「家を出る」ってことですよね。でも、それって、経済的には大変じゃないですか?
哲雄 そこなんですよ、問題は。あのね、動物界を見渡してみると、ヒトほど親が子どもの面倒を看る種はいません。その「養育期間」の長さたるや、やつらから見ると、おそらく天文学的でさえあるかと思います。
AKI そうですよね。中には、産みっ放しって種だっているでしょ?
哲雄 つーか、魚類、両棲類、爬虫類までは、卵で産んで、卵を産みつけたらあとは知らない――だよね。鳥類は、卵から孵化しても、しばらくはエサを与えてヒナとして育てる「養育期間」があるけど、すぐに巣から追い出してしまう。哺乳類になると、これに授乳期間が加わり、離乳後も、捕食動物だと狩りの仕方だとかを子どもに学ばせる「教育期間」があって、その後、巣から追い出してしまう。それでも、せいぜい1年程度のものでしょう。
AKI 人間は、20年近く……? いや、それ以上って場合もありますよね。
哲雄 同じ人間でも、未開の種族だともっと早いんだけどね。
AKI あ、そうか。文明の進んだ地域ほど「親がかり」の期間が長いんだ?
哲雄 なぜだと思う?
AKI そりゃ、あれでしょ? 勉強しなきゃいけないことが多いから……じゃないですか?
哲雄 そうなんです。日本だって、さむらいの時代には、11~17歳くらいで元服して、一人前のおとなとして戦(いくさ)にも出てましたからね。しかも、これ、数え年だし。それが現代では、17歳でも「少年扱い」。犯罪犯しても「子どもだから」と言われてしまう。
AKI もう、エッチもできるくせに、「子ども」。なんかヘン……って思ってるんですよね、私も。
哲雄 だけど、現代では、17歳じゃ、一人前の社会人として通用するだけの知識や技術が身に着かない。数学にしても、せいぜい数Ⅱ。これじゃ、ダメ。どんどん、社会が求める知識・技術のレベルが上がっていった結果、「親の世話になる期間」も長くなった。たぶん、社会のハイテク化が進むと、この期間はもっと長くなるかもしれないんだよね。
AKI 親、たいへんですね。大学卒業までは……ってガンバっても、ヘタすると、それだけじゃ足りなくて、修士課程まで進むとか、博士課程まで進むとかって言い出す子どももいるわけでしょ?
哲雄 いるんだね。ほんとに必要な勉強があって大学院まで行くというのなら、それも、ま、社会の進歩のためには仕方ないかと思うんだけど、中には、「まだ就職したくないから」という理由で大学院に行く若者もいる――と、私は聞いています。
AKI ワァ、たまったもんじゃありませんね、親は。
哲雄 とにかく、いまの社会は、
「一人前のおとな」になるのに、時間がかかりすぎる。
やっと「一人前」になった頃には、もうオッサン
……なんてことにもなりかねない。これもまた、「未婚率」を上げる原因のひとつになってるんじゃないか――と思うんだよね。
AKI だからって、勉強するな、とは言えないし……。どうしたらいいんでしょうね?
哲雄 ひとつは、18過ぎたら、勉強するもしないも含めて、あとは「自分の力でおやりなさい」と、親が突き放す。その代わり、ほんとうに必要な勉強をしたいと言う若者のためには、その能力を審査した上で、国などが必要な学資を貸し付けるような制度を設ける。
AKI いま、いろんな金融機関が商品出してますけどね、「学資ローン」とか。
哲雄 それを公共機関がおやりなさい、ということです。民間のローンなんて、とても金利が高くて、所詮は、親が肩代わりするしかないでしょ。それを公共機関がやって、その代わり、金利はうんと低くする。あるいは、そうして勉強した知識や技術を一定期間、公共の機関のために使いなさい。そうすれば、返済は免除する……とかね。特に、不足が指摘されている医師などに関しては、そういう制度を作ってもいいのではないか――と、長住は思うのであります。
AKI おっ、またも社会派モードになってきました。たとえば、医師だったら、10年間は国立の病院で勤務医として働きなさいとか、無医村で医療活動に従事しなさいとか、そういうことですね。それ、いいかも……。やりましょうよ、それ。
哲雄 と言っても、それを言い出す政治家がいない。
AKI 自ら、お立ちになるべきです。
哲雄 もう、立ちません。いろんな意味で……。
AKI ハ……? 何かおっしゃいました。
哲雄 自ら立ち上がるには、歳をとりすぎた――ということです。もうひとつ、これも、おすすめなんだけど、
「学生結婚」しなさい。
AKI オッ! なんか……新鮮な響き。
哲雄 アメリカでも、大学院まで進むような若者は、学生結婚して、ふたりで協力して生活を維持しながら勉強を続ける……ってケースが多いんだけど、日本でも、どんどん、それをやったらいいと思うんだよね。
AKI 日本だと、親が反対しますよね?
哲雄 たぶん、反対するね。「結婚は、ちゃんと仕事について、生活できるメドが立ってからにしなさい」とか「学生の身分で結婚なんてとんでもない」なんて言い出す親が、たぶん、大部分だろうと思います。
AKI そうやって、「自立」の芽を摘み取ってしまうんですね、親のほうが。
哲雄 日本だと、「結婚」は家と家の「結合」という意識がまだ根強く残っているから、「海のものとも山のものともわからない若造に、うちの娘をやれるか」なんて怒り出す親だっていると思います。しかしね、考えてご覧なさい。大学院まで行ったら、もう20代後半ですよ。青春を謳歌するという年齢じゃなくなってる。私は思うのですよ。「結婚」は、恋愛ホルモンのもっとも活発なうちに、ホレ合った同士でやるべきだと。そして、精子の活動がもっとも活発なその時期に、子どもを作ってしまうべきだ――と。
AKI 「子持ち学士」「子持ち修士」もありじゃないか――ってわけですね。
哲雄 ハイ、大いにあり。世の中も、そういう若者を積極的に祝福すべきである――と思います。
AKI きょうは、わりと過激なご発言ですこと。
哲雄 長住哲雄、「学生結婚したい」という若き女性学士のみなさんには、この両手を大きく広げて歓迎いたしますよ。
AKI ほとんど精子が活動しなくなったジイ様が、勝手なことを申しておりますが、どうか、本気になさいませんように。哲ジイは、「養老結婚」でもなさいませ。
哲雄 ヨロッ……。
AKI あら、韻、踏んでる。

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