「女子会」が恋愛を滅ぼす、結婚を滅ぼす…!?
不純愛トーク 第217夜
未婚男女の「恋人なし率」が上昇し、「童貞率」も「処女率」も、2010年を境に上昇に転じた。このままじゃ、日本の「恋愛」は滅びてしまうんじゃないか…。危惧を深める管理人・長住は、今回、その原因のひとつが、男同士・女同士で遊ぶ傾向が増えていることにあるのではないかと疑い、大胆にも《女子会亡国論》を展開してみます――。
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哲雄 そう言えば――と、最近、感じてることがあるんだよね。
AKI 金ないなぁ……とかですか?
哲雄 そんなことは、いまに始まったことじゃない。
AKI 髪、薄くなったなぁ……とか?
哲雄 それも……つか、ほっとけ! いやね、クリスマスとかお正月とか、珍しく人ごみの中をブラブラしてみたんだけど、なんか、少ないよなぁ……ってさ。
AKI 何がですか?
哲雄 カップル。
AKI エッ、そ、そうですか?
哲雄 キミたちには、それが当たり前の光景なのかもしれないけど、どうも少ない。バブルの頃までは、クリスマスなんていうと、そりゃもう、あっち見てもこっち見ても、ハラが立つくらい、ベタベタくっついたカップルの姿が見られたもんです。しかし、いまは、カップルよりも、女子同士、男子同士のグループのほうが多い。
AKI そう言えば、そうなのかもしれませんねェ。「クリスマスどうしようか?」なんて話になっても、「女子会やろうよ」みたいなノリになることが多いもの。
哲雄 それそれ。ハラが立つのは、その「女子会」。何が「女子」だ! 「女子」に年齢制限はないのか!
AKI ないですよ。いつまで経っても「女子」は「女子」。
哲雄 なわけないっしょ。「ブリ」だって、「ワカシ」⇒「イナダ」⇒「ハマチ」⇒「ブリ」と名前が変わるんだ。「女子」は18歳までにしろ!
AKI じゃ、何て言うんです?
哲雄 18過ぎたら、「オンナ」⇒「オバサン」⇒「ババア」……と出世する。
AKI ぜんぜん、出世してないし……。
哲雄 ま、ジョーダンはともかくとして(←ここまでは、ジョーダンですからね。女性のみなさん、ごめんなさい

AKI 独身男女の《恋人なし率》が上昇しているという、例のデータですか? 確か、今回の調査(注・国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査2010年」⇒第215夜『未婚男の6割、未婚女の半分が「恋人なし」!?』参照)では、未婚女性の49.5%、未婚男性の61.4%が「恋人なし」だったんですよね。エッ!? つまり、哲ジイは、女同士、男同士でつるんでばかりいるから、恋人ができないんだ――と言いたいわけですか?
哲雄 そう言えば、その昔、広告のコピーにもあったなぁ。
男ばかりで遊んでると、
アルトマンに言いつけるぞ。
なんてのが。
AKI 何ですか、それ?
哲雄 「アルトマン」という結婚情報サービスの会社の広告コピーです。ま、それはともかく、どうもね、私の見る限りでは、男同士、女同士で行動してるほうがラクだから、そうしてる。だから、恋人もできない――と考えるほうが自然な気がするんだよね。
AKI 2010年の調査で「童貞率」「処女率」がともに上昇に転じた(⇒第216夜『童貞率、処女率が上昇に転じた!? 男女の2010年問題』参照)のも、そのせいではないか……と?
哲雄 ま、それもあるかな……と思っているわけです。極端な言い方をするとね、
「女子会」が日本を滅ぼす。
とも言えるんじゃないか。
AKI それ、極端すぎますよ。でも、確かに、女同士、男同士ばかりで行動したがる人たちが増えると、恋愛は衰退するかもしれませんよね。
哲雄 でしょ? では、なぜ、そうなったか? 前回は、それについて「欲望の減退」という側面を取り上げました。
AKI フェロモンが衰退している……というより、わたしたちの生活習慣が「フェロモン」を消し去る方向に走って、その結果、「フェロモンを感知する能力」までも退化させてしまった――っていう話でしたよね?
哲雄 ハイ。俗に「草食化」と呼ばれる現象も、それがひとつの原因ではないか――と申し上げました。でね、今回は、もうひとつの原因を指摘したいと思うのです。
AKI 「女子会」がそれだ……と?
哲雄 女子に限らず、男子もね。私は、男も女も、同性同士で行動する傾向が強くなった――という背景には、意識の発達段階の停滞、ということがあるんではないか、とニラんでいるんですよ。以前、フロイトの《意識の発達段階》の話をしましたよね?
AKI だいぶ前ですよね? エーッと、確か第56夜の『男の子がおチンチンの快感に目覚める日』とか、そのあたり…。
哲雄 ハイ。そのあたりです。忘れてる人も多いかと思うので、もう一度、フロイトが主張した《意識の発達段階》を図にしたものを掲載しておきましょう。

AKI エーッと、これによると、男子も女子も、同性に興味を覚えるのは、「潜伏期」までってことですよね?
哲雄 そうです、だいたい、思春期あたりまで。それを過ぎると、「性器期」という段階に突入して、興味の対象が「特定の異性」に向くようになる。ところがね、どうも、この「潜伏期」から「性器期」へという発達が、不十分――という傾向が、男女ともに表れているような気がするんです、私は。
AKI つまり、性意識のレベルで言うと、せいぜい中学生レベル……という人たちが増えている。だから、男子同士、女子同士で行動することを選択しようとするのではないか。哲ジイは、そう分析するわけですね?
哲雄 ハイ。それも、ひとつの原因ではないか――と思っています。
AKI では、意識をそのレベルに停滞させてしまった原因は何なんでしょう?
哲雄 先に挙げた「フェロモンの衰退」も引き金にはなっていると思いますよ。しかし、これは意識の問題ですから、もっと大きいのは、教育だと思います。
AKI 教育……? 学校の?
哲雄 いや、むしろ、家庭教育とか社会教育の問題でしょうね。ひとつは、母親の過干渉。もうひとつは、父権の不在。そして、社会的な「清潔教育」。全体的に言うと、保護しすぎるんです、いまの社会は子どもたちを。
AKI 保護……っていうと、たとえば、甘やかすとか……?
哲雄 いちばん大きいのは、「無菌培養」しようとしすぎるってことだと思います。
AKI 無菌培養……? たとえば、私のようなバイ菌には近づけさせないようにするとか?
哲雄 ホオーッ、キミはバイ菌だったんですか、AKIクン?
AKI 世間では、そういう目でご覧になる方もいらっしゃいますわ。
哲雄 ま、大いにバイ菌でいていただきたいものですが、たとえば、こういうWEBサイトにしても、青少年の目に触れさせないようにしようとか、ポルノを規制しようとか、歓楽街を封じ込めてしまおうとするとか、世の中全体を「無菌状態」にしようとする動きが、このところ、やけに目立ちます。しかし、そうして無菌化された状態で、子どもの意識はおとなへの階段を正しく上っていけるか? 私は「NO」だと思うんだよね。
AKI 私も「NO」だと思います。「清」もあれば「濁」もある。世の中とはそういうところだと学んで、そこをたくましく泳ぎきっていく知恵を身に着けないと、立派なおとなは育たないような気がするんですよね。
哲雄 キミには、大いに「濁」の旗を振っていただきたいものです。
AKI なんか、私のこと、誤解してるような気がするんだけど……。

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