童貞率、処女率が上昇に転じた!? 男女の2010年問題
不純愛トーク 第216夜
「少子化」にもつながる男女の「生涯未婚率」が上昇。さらにその「未婚率UP」を生み出すとも見られる「恋人なし率」も、年々上昇中。今回は、その原因にもなっていると思われる「童貞率」「処女率」が、2010年を境に上昇に転じた問題を取り上げ、その背景を探ってみます――。
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AKI 前回は、男女ともに、「恋人なし」の率が上がり続けているという話をしたんですよね。
哲雄 ハイ。「国立社会保障・人口問題研究所」による2010年の「出生動向基本調査」によると、18~34歳の未婚男性の61.4%、同じく女性の49.5%が「恋人なし」。しかもこの数字は、この23年間で、男性で13%、女性で10%も上がっている――という話をしました。
AKI ねェ、哲ジイ。これって、もしかして、巷間言われている《草食化》の影響……なんてこともあるんじゃないですか?
哲雄 つまり、人を恋愛へと駆り立てる「エッチな欲望」そのものが、減退してるんじゃないか――と、AKIクンは危惧してるわけですね。
AKI いや、別に……危惧はしてませんけど、TVなどでは、「これも草食化の表れか」というような論調で報じられてましたよ。
哲雄 さて、どうなんだろ? ホントに「性的欲望」は劣化しているのか? ここで、わたくし長住は、同調査のもうひとつのデータに注目してみたいと思うのです。
AKI 前々回からチラチラと登場している「童貞率」「処女率」のデータですね? どっちも高くなってるんでしょ?
哲雄 それが、そうでもない。つーか、全体的な傾向を言うとね、2005年までは、ずーっと減り続けてた。ところが……。
AKI 何かあったんですか?
哲雄 ハイ。2010年の第14回調査では、男女ともに、一気に上昇に転じてしまいました。
AKI つまり、減り続けていた童貞、処女が、増え始めた――ということですか?
哲雄 ハイ。ちょっとデータを見てみましょうか?

〈男性〉
第9回調査(1987年) ………43.1%
第10回調査(1992年)………41.5%
第11回調査(1997年)………35.7%
第12回調査(2002年)………35.3%
第13回調査(2005年)………31.9%
第14回調査(2010年)………36.2%
〈女性〉
第9回調査(1987年) ………65.3%
第10回調査(1992年)………56.3%
第11回調査(1997年)………43.5%
第12回調査(2002年)………37.3%
第13回調査(2005年)………36.3%
第14回調査(2010年)………38.7%
AKI フーン、不思議。ずっと下がり続けてたのが、なぜ、突然、上がり始めたんでしょうね?
哲雄 しかも、「童貞率」「処女率」ともに、前回調査からの上昇率は、若年層ほど大きい。参考までに、18~19歳と30~34歳の変化を比較してみましょうか?

第9回調査(1987年) ………71.9%
第10回調査(1992年)………70.9%
第11回調査(1997年)………64.9%
第12回調査(2002年)………64.2%
第13回調査(2005年)………60.7%
第14回調査(2010年)………68.5%

第9回調査(1987年) ………27.1%
第10回調査(1992年)………22.7%
第11回調査(1997年)………23.4%
第12回調査(2002年)………23.4%
第13回調査(2005年)………24.3%
第14回調査(2010年)………26.1%

第9回調査(1987年) ………81.0%
第10回調査(1992年)………77.3%
第11回調査(1997年)………68.3%
第12回調査(2002年)………62.9%
第13回調査(2005年)………62.5%
第14回調査(2010年)………68.1%

第9回調査(1987年) ………44.4%
第10回調査(1992年)………40.9%
第11回調査(1997年)………28.8%
第12回調査(2002年)………26.6%
第13回調査(2005年)………26.7%
第14回調査(2010年)………23.8%
AKI あら、30~34歳の女性なんて、むしろ、減少してるんですね。
哲雄 そうそう。全調査対象中、2010年で「性経験なし率」が低下しているのは、この「30~34歳女性」だけ。ま、おばさんたちだけは「色気増量中!」ということじゃありませんか?
AKI メッ! 「おばさん」なんて言ったら、叱られますよ、哲ジイ。でも、確かに、この層だけは、元気なのかもしれませんね。わたし的には、30歳を超えても、男の26%が童貞、女の24%が処女――っていう、その事実のほうに驚いちゃいますけどね。
哲雄 ほぼ、4人に1人だものね。何とかしなくちゃ……。
♪相手のないやつは、オレんとこへ来い。
オレもないけど、何とかするぜ~♪
なんちゃって。
AKI コラッ!! それにしても不思議ですね。ずっと減り続けていた「童貞」「処女」が、なぜ、2010年になって、突然、上昇に転じたか?
哲雄 それについては、いろいろ考えたんですが、ひとつ、パッと思いついたことがあります。
AKI な、何ですか?
哲雄 この現象、世の中のある動きと妙に符合しているような気がするんだよね。それは、「おねぇマン」の急増。それと「おやじギャル」の急増。
AKI あっ、それ、言えてるかも。てことは、世の中がユニセックス化してる……?
哲雄 ま、以前から指摘されてたことではあるんですが、これには、男女雇用機会均等法以降、女性の中で、「男になんか負けない」意識が高まったってこともあるかもしれない。一方、男性は、子どもを「イケメン」に育てたいという母親の手によって、「女の子のように育てられる」ケースが増えたんじゃないか――とも考えられる。
AKI そう言えば、私、ひとつだけ感じてることがあるんですよ。あのね、いまの若い男の子って、顔の皮脂を拭き取るために、脂取り紙を携帯したりしてるんだけど、哲ジイ、知ってました?
哲雄 紙なんぞで驚いちゃいけませんよ、あなた。私なんぞ、脂汗を拭き取るために、こうして、手拭いを持ち歩いてるんですから。
AKI それ、ちょっと違うと思います。とにかくね、いまの若い男の子って、そうやって、男臭さを消そう、消そう――としてるように、私には見えるんですよ。それも、ユニセックス化のひとつの表れじゃないかと思うんですけどね。
哲雄 ユニセックス化したから、そうなのか、それとも、そういうことをするからユニセックス化するのか? ちょっとビミョーなところですけどね。
AKI エッ、そういうことをするからユニセックス化する……? そんなこともあるんですか?
哲雄 大いにあり! だと思います。「そういうこと」っていうのはね、異常とも言える《清潔志向》なんだけど……。
AKI そう言えば、「除菌」だとか「消臭」だとかがキーワードになったりもしましたよね。
哲雄 ハイ。そうやって消されたもののひとつに、《性的匂い》というのがあります。《性的匂い》とは「フェロモン」のことです。人間が自分の体から、自然に発散させる「生理誘引物質」のひとつなんだけど、「清潔志向」の高まりは、この「フェロモン」を世の中から葬り去ってしまった。葬り去ったばかりでなく、それを感じ取るセンサーまでも退化させてしまった。生物的には、これは大問題。
AKI なるほど、それでユニセックス化する……か。あり得る話ですね。そう言えば、哲ジイ、私、この前、「世も末だ」って思うような男の子に会いましたよ。
哲雄 ホオ、どんな……?
AKI 人と唇を合わせるのが、気持ちわるい――って言うの、その子。
哲雄 せっかくキスしてあげようと思ったのに、拒まれたんだ、AKIクンの唇が?
AKI 私が……とは言ってないでしょ?
哲雄 当然、そういう男の子は、キミの大陰唇を押し広げて、クリトリスをナメナメするとか、まして、アヌスにベロを這わせるなんてことも、おできにはならなかったでしょうねェ。
AKI エーッと、エロジジィが不適切な発言を繰り返しておりますので、本日のトークを終了させていただきます。

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