エッ、未婚男性の6割、女性の5割が「恋人なし」!?
不純愛トーク 第215夜
「少子化」の原因ともなっている「未婚率」の上昇。実は、その素ともなる「恋愛」そのものが、この社会では衰退しているのではないか? 今回は、「国立社会保障・人口問題研究所」が発表したデータを元に、若者の「恋愛離れ」の実態にメスを入れてみます――。
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AKI 前回は、たいへんショッキングな数字が飛び出しましたけど……。
哲雄 ああ、あれですね。18~34歳の未婚男性の半数以上が「恋人なし」で、30歳になっても「童貞」って男が、4人に1人もいる――ってやつでしょ?
AKI あれは、どこから出たデータなんですか?
哲雄 出典ですか? あれはね、国立社会保障・人口問題研究所が行った「出生動向基本調査2010年度」の調査結果なんでございますよ。
AKI エッ!? 国立……? そんなリッパな機関が、「恋人あり?」とか「童貞ですか?」とかを訊いてるんですか?
哲雄 そういう訊き方はしてないんだけどね。エーッと、最初のほうは、《あなたには現在交際している異性がいますか?》という質問なんだけど、その回答は、こうなってました。

婚約者がいる…………………………… 1.8%
恋人として交際している異性がいる……22.8%
友人として交際している異性がいる…… 9.4%
交際している異性はいない………………61.4%
不詳……………………………………… 4.6%

婚約者がいる…………………………… 3.1%
恋人として交際している異性がいる……30.9%
友人として交際している異性がいる……11.9%
交際している異性はいない………………49.5%
不詳 ……………………………………… 4.6%
AKI フーン。女性にも「恋人なし」がけっこういるんですね。
哲雄 ま、男よりは少ないけどね。ただね、女性に関しては、ちょっと気になる傾向が見られます。というのもね、この「恋人なし」の比率が、このところ、グーンと上昇してるんだよね。ちょっと見てみましょうか。

第9回調査(1987年) ………39.5%
第10回調査(1992年)………38.9%
第11回調査(1997年)………41.9%
第12回調査(2002年)………40.3%
第13回調査(2005年)………44.7%
第14回調査(2010年)………49.5%
AKI ホントだ。明らかに「恋人なし」が増えてきてますね。23年間で10%も上昇したってことですか。男性のほうには、そういう傾向はないんですか?
哲雄 男性のほうは、こうなってます。

第9回調査(1987年) ………48.6%
第10回調査(1992年)………47.3%
第11回調査(1997年)………49.8%
第12回調査(2002年)………52.8%
第13回調査(2005年)………52.2%
第14回調査(2010年)………61.4%
AKI 2002年までは、上がったり下がったりしながら、なんとか50%未満に踏みとどまっていたのですね。あ、でも、2000年以降は、50%超えが続いて、エッ、エッ!? 2005年から2010年の5年間で、一挙に10パーセント近くも増えてる!
哲雄 そうなんだよね。一気に「恋人なし」が増えたよね。なんと、10人中6人! 私も、これには、「ウソでしょ」と思いました。私の推測なんだけど、この5年間って、日本の経済状態がものすごく悪くなった。就職難とか、貧富の格差拡大とか、「恋愛どころじゃない」状況が、特に男性にとっては深刻だったんじゃないか――と思うんだよね。
AKI 女性の場合は、かろうじて50%未満。でも、一貫して、「恋人なし」は増え続けてますよね。むしろ、こっちは「恋愛離れ」が、静かに、確実に、進行しているように見えますけど……。
哲雄 そういう見方もできるよね。なぜなんだろう……って思いませんか?
AKI 気になりますねェ。もしかして、いい男がいなくなった?
哲雄 なこたぁ、ないでしょ。ひとつだけ、考えられるとしたら、これかな……というデータが、この「出生動向基本調査」の中にもありました。
AKI 何ですか? それ、すごく知りたい。
哲雄 やはり、18~34歳の未婚女性を対象にしたアンケートなんだけど、その中に《独身にとどまっている理由》を尋ねている項目があるんですけどね、それを見ると、18~24歳の回答と、25~34歳の回答が見事に違っている。まず、それを紹介しましょうか。

〈18~24歳〉
1位 まだ若すぎる……………41.6%
2位 必要性を感じない………40.7%
3位 仕事に打ち込みたい……39.4%
〈25~34歳〉
1位 適当な相手にめぐり会わない……51.3%
2位 自由や気楽さを失いたくない……31.1%
3位 必要性を感じない…………………30.4%
AKI ほんとだ。全然、違ってますね。
哲雄 この中で注目すべきなのは、18~24歳の女性で3位になった「仕事に打ち込みたいから」という回答。この回答の比率がね、2005年までは、調査するたびにグングン上がってたんですよ。見てみましょうか?

第10回調査(1992年)………28%
第11回調査(1997年)………32%
第12回調査(2002年)………37%
第13回調査(2005年)………42%
第14回調査(2010年)………39%
AKI すごい伸び率ですね。1992年から2005年までの13年間で14%も増えてる! 男(結婚)より仕事――っていう女性が、少なくとも若い層の間では多くなったってことなんですね。
哲雄 電車の中で日経新聞を読み、株価に一喜一憂し、仕事帰りにホルモン焼きで一杯。そういう《肉食系女子》が増加したってことなんでしょうね。
AKI それって偏見ですよ、哲ジイ。「仕事に打ち込みたい」という女が、必ずしもそういう行動パターンをとるわけじゃないと思いますよ。確かに増えてるような気はしますけど……。これって、哲ジイ、女性の社会進出の結果とも言えるわけでしょう?
哲雄 よく言えば、そうでしょうね。
AKI でも、2010年の調査では、一転してマイナスに転じましたね?
哲雄 たぶん、世の中で喧伝されてきた「女性の社会進出」なんてお題目が、「絵に描いたモチ」にすぎない、現実はそんなに甘くないぞ――って気づいたのかもしれませんね。
AKI ねェ、哲ジイ。「恋人なし」が、男女共に増え続けている背景には、結婚に魅力を感じなくなった――ってことも、あるんじゃないですか?
哲雄 あるでしょうね。この調査の中には、「結婚の意思」を問うたアンケートもあるんだけど、結果だけ言うと、こうなります。

〈女性〉
第8回調査(1982年) ……94.2%
第14回調査(2010年)……89.4%
〈男性〉
第8回調査(1982年) ……95.9%
第14回調査(2010年)……86.3%

〈女性〉
第8回調査(1982年) ……4.1%
第14回調査(2010年)……6.8%
〈男性〉
第8回調査(1982年) ……2.3%
第14回調査(2010年)……9.4%
AKI 「結婚するつもり」という人たちの率が、女性では5%、男性では10%近くも下がってますね。ということは、結婚に魅力を感じないから、仕事を選ぶ――という女性も増えてるってことですかね。でも、それだけじゃ、「仕事に打ち込みたいから独身にとどまる」という人たちの伸び率は吸収できませんよね?
哲雄 おっしゃるとおり。したがって、女性の場合、「結婚に魅力がないから仕事に打ち込む」よりも、「仕事に打ち込みたいから結婚は要らない」人のほうが、率としては高いということですね。では、その人たちの性愛は、どこへ行ってしまったのか?
AKI オッ、だんだん、話が面白くなってきました。
哲雄 なんですが、残念ながら、お時間となってしまいました。
AKI 続きは、ご覧のチャンネルで。

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