「生涯、一度も結婚しない」が、3人に1人…!?
不純愛トーク 第214夜
日本の結婚事情がおかしくなりつつある。このままでは、「少子化」は防ぎようがない。昨年末まで、数回にわたって、この問題を取り上げてきました。本年初のトークは、「少子化」以前の「結婚」そのものが、危機に瀕している、という話。なんと、厚生労働省管轄「人口問題研究所」の報告によると、30年後には、「生涯、結婚しない」という人が、3人に1人に上るだろう、と予想されているのです――。
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哲雄 おめでとうございます。このトークをお読みいただいているみなさまも、おめでとうございます。
AKI 哲雄 みなさま、本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
AKI また、このたびは哲ジイ、めでたく「高齢者」の仲間入りをされたそうで……。
哲雄 別に、仲間入りしたくなんかないんですけどね。
AKI 立派に、してますって。コンビにでタバコを買うとき、年齢確認とかされます?
哲雄 こないだ、「いいんですか? 年齢確認しなくて?」とお尋ねしたんですけどね……。
AKI 相手にされなかったでしょ?
哲雄 そのレジの女の子、ニッコリ笑って、「いいですよォ、顔パスで」とおっしゃいました。
AKI デキますねェ、そのレジの子。とっさにそういうギャグで返せるなんて。ところで、「おひとり様」の哲ジイは、お正月も、寂しくひとりで……?
哲雄 だから、寂しくなんかないんですって。ちゃんと大掃除をして、お節を作って、年越しそば食って、年が明けたら雑煮を食って、近くの江戸川を散歩しながら、子どもたちの凧揚げとかを眺めたりなんかして、「今年一年が穏やかで平和な年でありますように」と、悠然と流れる江戸川の水と川面にきらめく初日に向かって、祈りを捧げておりましたよ。
AKI まぁ、なんと清貧な。で、あっちはまだ……?
哲雄 あっちって、そっち……つーか、エッチのこと?
AKI フツーにそういう意味ですけど……。
哲雄 封印しました。
AKI ナ、ナヌ……? それ、よくないですよ。
哲雄 よくない……と言われましてもねェ。こればっかりは、相手あっての物種でございまして……。
AKI 何なら、ご紹介しましょうか? 私の親戚のおばさんで……。
哲雄 その話、いいです。どうせ、あれでしょ? 3年前にご主人に先立たれて、大学生の息子も就職しちゃって……とか、そういう話でしょ?
AKI そういうぜいたくを言ってるから、いつまでも、「おひとり様」を卒業できないんですよぉ。
哲雄 いいも~ん。卒業しようなんて、思ってないから。でもね、AKIクン、増えてるんですよ、そういう人が……。
AKI らしいですね。「生涯未婚率」って言うんでしょ? かなり高くなってるんですよね?
哲雄 「生涯未婚」というのは、《50歳になっても、一度も結婚したことがない人》のことを言うんだけど、厚労省の発表によると、その率が現在、16%強。これがね、キミ、あと30年後には、なんと30%を上回るであろうと予測されてる。これは、男性の場合の数字なんだけど、女性だって、その傾向が強くなってる。
AKI 30%を超えるっていうと、つまり、あれですよね。男の3人に1人は、一度も結婚しないまま、一生を終えるってことになる――と、そういうことですよね? それって、大変なことじゃないですか?
哲雄 ええ、大変なことだと思います。当然、子どもの数も激減する。これはね、AKIクン、緩慢な民族的自殺ではないか――とさえ思うんですよ、私は。
AKI 民族的自殺……? 確かに、この数字がどんどん上がっていくと、そういうことになりますよね。でもね、哲ジイ。「生涯未婚」っていう人の中には、「結婚なんかしたくない」って人もいるだろうけど、「したくてもできない」って人もいるんじゃないですか?
哲雄 でしょうね。「したくない」っていう人たちの中には、「結婚なんかしても、いいことなんてひとつもない」と考える人もいるかもしれない。
AKI 哲ジイみたいに、「ひとりのほうがよっぽどラク」なんて考える人もいるでしょうしね。
哲雄 言っときますけど、私は別に、「ラクだからひとりでいよう」と思ってるわけじゃない。「この人とだったら、ずっと一緒にいたい」と思える人がいたら、「結婚」という形を選ぶだろうし、実際、そう願った女性もいました。
AKI でも、見事にフラれちゃった――。もう少し、レベルを落とそうとか思わなかったの?
哲雄 レベルを、落・と・す? 何を言ってるんですか、キミは? 私は恋愛至上主義者ですよ。あくまで、恋愛の結果が「結婚」なのであって、「結婚」のために「恋愛」するわけじゃありませんから。
AKI ハイハイ、わかってますよ、それは。では、哲ジイは、「したくない人」じゃなくて、「したくてもできない人」のほうに分別させていただきます。
哲雄 「燃えるゴミ」のほうですか?
AKI まだ、燃える……ってことですね。「したくない」って言う人たちの「したくない」理由は、それだけですか? 「ひとりのほうがラクだから」っていうだけ?
哲雄 似てるんだけど、私が話を聞いている限りで言えば、「結婚するメリットが感じられない」っていう人が、けっこう多いような気がします。
AKI ただでエッチできるだけじゃ、足りないんでしょうね。
哲雄 そんなもんはキミ、「ひとりエッチ」で十分って考える人もいるだろうし、いつでもエッチできる恋人やセフレがいれば、それですむと考える人だっているでしょ? だいいち、その「エッチしたい」という欲望自体が、現代人は低下している――というデータもある。
AKI 家事だって、お掃除ロボットまで登場するような時代じゃ、別に主婦がいなくたって――になるでしょうしね。
哲雄 つまりね、AKIクン。
「結婚」を「メリット」だけで考えるなら、
もはや、「結婚にメリットなんかない」と考える人が増えたとしても、
けっして不思議じゃない。
人々がメリットを感じることのできる《社会制度としての結婚》は、すでに死んでいる――と言ってもいいかもしれないんだ。
AKI しかし、人類が子孫を残していくためには、どうしても、男女が協力し合う関係を作らなくちゃならない――ですよね?
哲雄 なので、昨年末にかけて、いろいろとその形をご提案してきたわけです。一夫一妻制に見切りをつけて《複婚化》してはいかがか――とか、「専業主婦」を「職業化」してはいかがか――とか、はたまた、「母親業」を「職業化」して、《公認・乳母制度》とか《職業・里親制度》を設けてはいかがか――なんてことまで申し上げてきました。しかしね、AKIクン。それらはすべて、「社会制度」としての「結婚」に対する提言にすぎない。私は、愛し合う男女が、その愛ゆえに一緒に暮らす「結婚」という形は、人間のスイートな夢として、守り続けたいんだよね。
AKI 哲ジイの場合、その夢が強すぎて、いまだ相手に恵まれず――なんですよね。でも、世の中には、そういう「夢」を抱きながらも、かなえられない人たちも、けっして少なくない。結婚を「したくてもできない」という人たちも、増えているんでしょ?
哲雄 ハイ。特に男性に。というのもね、
「結婚したい」と望む男性に対して、
「結婚したい」と望む女性の数が、絶対的に不足している。
特に深刻なのは、お隣の中国ですね。この国は、長い間、「ひとりっ子政策」を続けてきたために、どの家も家督を継げる男子の出産を優先させてきた。その結果、結婚適齢期にある男女の人数が、ものすごくアンバランスになってる。つまり、「女不足」なんです。日本にも、若干だけど、その傾向が表れてる。
AKI オーッ!! 女にとっては「売り手市場」。
哲雄 もうひとつ大きな「したくてもできない」理由は、貧困。日本では、こちらのほうが深刻かもしれません。これについては、『第205夜☆妻は、おふたり様にひとりずつ…!?』、『第206夜☆「貧乏人は子だくさん」の世界的理由』、『第207夜☆少子化、格差社会につける妙薬かも=「複婚社会」の可能性』などで、縷々ご説明してきたとおりなので、いまさら繰り返しませんが、とにかく、正規社員としての就職もままならない、自分ひとりの家賃さえ払えるかどうかわからない、なんて状態では、「結婚」なんて夢のまた夢……になってしまいますからね。
AKI それに、結婚して子どもを育てたい、という人にとっては、保育施設の不足とか、将来の生活保障に対する不安なんていうのも、結婚に二の足を踏ませる理由になっちゃいますよね。
哲雄 おっしゃるとおりです。つまり、「結婚したくてもできない」には、社会環境的な問題が、かなり含まれているということなんです。なので、社会派(?)恋愛至上主義者である長住としては、そこらへんの問題解決に、今後とも全力を挙げて取り組みたい、と思っている次第であります。
AKI その恋愛至上主義なんですけどね、哲ジイ。この前、テレビを見ていたら、なんとですよ、18~34歳の未婚男性で「恋人なし」という人が60%以上もいる――っていう数字が紹介されてました。これ、ショックじゃありません?
哲雄 ああ、あの数字ね。私も「ドヒヤーッ!」と思いました。同時に、こんな数字も紹介されてましたよ。こっちのほうがビックリするんだけど、日本人男性の「童貞率」が、30代でも26.4%に上る――っていう数字。
AKI それって、恋愛もまた、滅びつつあるってことじゃありません?
哲雄 由々しき事態ですよね。よーがす。次回は、そのあたりを徹底的に分析してみることにしましょう。
AKI ガンバれ! 未婚高齢者!
哲雄 侮辱罪で逮捕する!

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