《公認・乳母制度》を創設せよ!
不純愛トーク 第213夜
非婚率の上昇、そして少子化。危機的な状況にある日本の結婚事情を打開する方策のひとつとして、前回は、「専業主婦を職業化してはいかが?」という提案をしました。今回は、その母親版。「母親業」を職業化するひとつの方法として、公認の「乳母制度」を設けてはいかが? という話をしております――。
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AKI ねェ、哲ジイ。前回の話を聞いてて思ったんですけどね、「職業としての主婦」がありなら、「職業としての母親」ってのもあり、なんじゃないか……って。
哲雄 あるでしょう、すでに。保母、ベビーシッター……これらはすべて「職業としての母親」であるとも言えるんじゃないですか?
AKI でも、それってパートタイマーみたいなものですよね。ある一定の時間だけ、母親役を務めますよ――っていう……。
哲雄 ナルホド。つまり、キミのご質問の主旨はこうですか? パートタイムの母親役ではなく、フルタイムで母親代わりを務める、そういう「母親ビジネス」はないのか――と?
AKI ハイ、まぁ……そんなところです。いると思うんですよね、そういう母親役を必要としている夫婦が……。
哲雄 たとえば?
AKI エーッ……と、そうですね。たとえば、妻が名うての外資系金融会社でデイ・トレーダーをしてて、夫は警視庁捜査一課の刑事で……とか。
哲雄 ハハァ、つまり、どちらも仕事ができて、外でバリバリ働いてる。子どもは大事だけど、どちらも、育児に割く時間がとれない。そんな夫婦ってことですね? かつて「DINKS」と呼ばれたような層とダブりますね。
AKI DINKS……? 何ですか、それ?
哲雄 「ダブル・インカム・ノー・キッズ」。つまりね、ふたりとも仕事が好きで、バリバリ働いて、おたがいにけっこうな収入を上げているけど、仕事が忙しいから、とても、子どもを作ったり、育てたりできない。でも、その分、たっぷりの収入で大いに生活をエンジョイできる。一時期、もっとも余裕のあるライフスタイルとして、もてはやされたことがあるんだ。
AKI ジョーダンじゃありませんよ、哲ジイ。そんな余裕のある人たちまで子どもを作らないとなったら、ますます少子化に拍車をかけるではありませんか?
哲雄 だよね。
貧困層はお金がなくて子どもを作れない。
その一方で、リッチで仕事ができる人たちは、
今度は時間がなくて子どもを育てられない。
こうなったら、もう、少子化は防ぎようがない。
AKI だから、何か方法はないでしょうか――とお尋ねしてるわけです。
哲雄 どうでしょう? 《公認・乳母制度》なんてのは?
AKI 乳母……? それ、時代劇とかには出てきますよね?
哲雄 「めのと」とも言うんですけど、わりと最近まであったんですよ、この制度。皇室も、昭和天皇の時代までは、子どもに乳をやったり育てたりするのは、この「乳母」の役目でした。でもね、現・美智子皇后が皇室に入られたときに、「子どもは自分たちの手で育てたい」とおっしゃって、それで、この「めのと制度」が廃止されてしまいました。
AKI フーン。哲ジイの言う《公認・乳母制度》っていうのは、忙しい夫婦に代わって、フルタイムで「母親業」を代行します――っていう制度なんですね。
哲雄 これだったら、「職業」として成り立つでしょう? 少なくとも、子どもが0歳~学童期の間は、母親に代わって「乳母」が育児にあたる。その子が、小学校を卒業したら、「乳母」はお役御免となって、また、新しい家庭で「乳母」に就職する。そうすれば、忙しいダブル・インカム夫婦でも、安心して子どもが作れるし、育てられる。
AKI で、でもね、哲ジイ。その「乳母」は、24時間体制で子どもの世話に当たるわけでしょ? ひとつの家庭に縛られますよね? そうなると、お給料のほうも……。
哲雄 ハイ、かなりお支払いいただくことになりますよね。かなり、余裕のある夫婦でないと、ムリってことになります。そこまでの余裕はない、という場合ですと、こちらのプランなどいかがでしょう?
AKI まだ、あるんですね、「母親業」の就労形態が?
哲雄 「乳母」を雇用するほどの余裕はないけれど、しかし、時間の決められた「保育園」やパートタイムの「ベビーシッター」では、ケアが十分ではない――という方たちにおすすめのコースなんですよ。名づけて、《職業里親制度》。
AKI 今度は「里親」ですか?
哲雄 実はね、私も……。
AKI エッ、哲ジイって、里親に育てられたんですか?
哲雄 じゃなくて、私の場合は祖母のところに預けられたんですけどね、下の弟や妹が生まれるたびに。それで思いついた制度なんです。
AKI つまり、預けるってことですか? それも、一時預かりじゃなくて、預けっぱなしにするっていう……?
哲雄 たとえば、1週間のうち、平日だけは、子どもを「里親」のところに預けて、夫婦は仕事に専念する。金曜日の夜になったら、里親のところから子どもを引き取って、月曜日の朝まで一緒に過ごし、また、里親に預ける。つまり、子どもは、親の家で三泊四日、里親のところで四泊五日――という生活を送ることになるわけです。
AKI こっちのほうが、リーズナブルなんですか?
哲雄 「職業里親」は、常に、3家族~5家族ぐらいの子どもを預かるようにします。そうすれば、1家族あたりの負担は減らせるでしょ? 里親としても、「子ども1人につき7~10万円」程度の「里親料」を受け取るようにすれば、そこそこ安定した収入が得られます。子どもだって、いつも5~6人の子どもたちと一緒に暮らせるわけで、そのほうが楽しいし、社会生活のトレーニングにもなる。これ、いい制度だと思うんだけどねェ。
AKI ビンボー人にはむずかしいでしょうけど、そこそこ余裕のある夫婦なら、それくらいの負担は、可能かもしれませんね。私、その里親になっちゃおうかな……。
哲雄 なれませんよ、すぐには。
AKI エッ!?
哲雄 「公認」だと申し上げたでしょ? 「乳母」にしても「里親」にしても、他人の子どもを預かるわけですから、育児に関するそれなりの知識が求められる。子どもの人格形成にも大きく影響する存在ですから、その人間性、教養の程度などにも、ある程度の基準を設ける必要があるかと思います。
AKI 資格制度を設けるってことですか?
哲雄 単なるペーパー上のテストじゃなくて、対面面接などでその適性を判断する厳密な審査が求められるでしょうね。判断する側にも能力が求められる制度だと思います。
AKI しかし、現在のところ、そういう制度は存在しないわけですよね。
哲雄 しないどころか、もしTPPに加入なんてことになったら、逆の現象が起こるかもしれません。
AKI エッ、どういうことですか?
哲雄 アメリカ流の考え方で言えば、医療・介護などに従事する業務も、規制を取っ払って、どんどん外国人労働者を入れなさい――ってことだから、ろくろく日本語もしゃべれないような外国人が、保育などの現場にも参入してくるかもしれない。私は、ここまで、「妻業」を職業化してはいかがかとか、「母親業」を職業化してはいかがか、ということを申し上げてきましたが、それは、そういう仕事を「単純労働化」しなさい、と言ってるわけじゃない。むしろ、高度な専門知識を持った職業として、社会的にも認知しなさい――と申し上げてるわけですよ。
AKI 確かに、「妻業」にも、いろいろと「専門的」な知識と技術が求められますものねェ。
哲雄 いま、キミが頭の中に想像した「専門的」っていうのは、ちょっと違う気もしますけど……。
AKI アラ!? わかっちゃった?
哲雄 ま、ともかくです。
日本にとって、「少子化」と「非婚率の上昇」は、
何としても解決しないと、国家そのものが立ち行かなくなる深刻な問題です。
そのために、私は、いくつもの提案をしてきました。
AKI ハイ。ビンボー人の《妻共有制度》とか、金持ちは《複数妻》を持てとか、今回は、《公認・乳母制度》に《職業・里親制度》……。でもね、私、思うんですよ。哲ジイ、何かひとつ、お忘れではございませんか?
哲雄 ハ……? 何か?
AKI 「おひとり様撲滅運動」でございます。
哲雄 ボ、ボ・ク・メ・ツするんですか? おひとり様を……?
AKI 経済的に厳しくて……とかいうのは別ですが、結婚できるのにしないっていう「おひとり様」。これは、社会的にも、大問題だと思うんですよ。
哲雄 いま、世の中は、「おひとり様」がキーワードになりつつありますけどね。
AKI 理由なき「おひとり様」は、全員、逮捕せよ!
哲雄 オイ、オイ。そんなムチャな……。わかりました。次回は、その「おひとり様」問題について、語り合うことにいたしましょう。
AKI 厳しく追及させていただきますよ、私は。
哲雄 なんで、そうなる……?

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