妻を共有する「住み込みの夫」と「通いの夫」
不純愛トーク 第210夜
相対的貧困層が増え続ける日本の社会。月の可処分所得(純手取り額)が11万円を切る「貧困層」だと、夫1人で妻と子どもを養うのは、とてもムリ。そこで前回、提案したのが、男2人で妻を共有してはどうか――という《妻共有制》でした。今回は、その提案をさらに展開。「共有」の形には、「住み込み」と「通い」があるという話をご紹介します――。
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AKI たとえ男の所得が「相対的貧困」と認定されるレベルであっても、2人で妻を共有すれば、何とか子ども1人ずつぐらいは育てられる。前回は、そんなお話でしたね。貧困レベルの男1人では、絶対にそうはいかない?
哲雄 ムリでしょうね。貧困男が1人で専業の妻と子ども1人を養えるか、ちょっと試算して、夫2人という場合と比べてみましょうか?



《収入》 男1人の手取額(可処分所得)……11万円
《支出》
家賃……………4万5000円
水道光熱費……1万5000円
通信費…………6000円
食費……………2万4000円
衛生費…………2000円
衣服費…………3000円
新聞・TV代…7000円
雑費……………2000円
夫の小遣い……1万5000円(一日500円ずつ)
教育・育児費…1万円
貯蓄……………5000円
合計……………13万4000円(2万4000円の赤字)





《収入》 男2人の手取額(可処分所得)……22万円
《支出》
家賃……………8万5000円
水道光熱費……1万6000円
通信費…………6000円
食費……………3万5000円
衛生費…………3000円
衣服費…………5000円
新聞・TV代…7000円
雑費……………3000円
夫の小遣い……3万円(1人・一日500円ずつ)
教育・育児費…2万円
貯蓄……………5000円
合計……………22万円
AKI なるほど。妻に働いてもらわない限り、男1人で妻1人+子ども1人を養うのはムリってことですね。でも、子どもが乳幼児の間は、奥さん働けないし……。
哲雄 しかも、ここに上げた試算では、夏の冷房、冬の暖房を使わないという前提で計算してますから、実際には、光熱費はもう少し上がります。食費も、妻が節約料理の知恵と技術を持っているものとして計算していますし、ここには、酒・タバコ・茶菓子などの嗜好品代は、いっさい含んでいません。そのほかの経費も、3食自炊で風呂は2~3日に一度、シャワーのみ――という私の家計を参考にはじき出しています。
AKI ヘーッ、哲ジイって、そんな節約生活してるんだ? ビンボーしてるんですねェ。
哲雄 武士は食わねど、高楊枝――なんちって。
AKI 武士でもないくせに……。
哲雄 これは、夫2人と妻1人が子ども2人とともに、ひとつ屋根の下で暮らす《シェア・ハウス型複婚》の場合の試算なんですが、もう少し余裕のある方ですと、こちらの商品なんかもおすすめなんですよ。
AKI ハ、ハイ、何でしょう?
哲雄 《通い型・妻共有システム》でございます。こちらのほうが、夫同士のプライバシーも確保できるということで、最近、人気なんでございます。
AKI か、通い……? 夫が妻のもとに通ってくるんですか?
哲雄 実は、平安時代ぐらいまでは、日本の婚姻スタイルは、この「通い婚型」が主流だったんですよ。
AKI ま、妻のほうも、しじゅう傍にいられて、「お茶」だの「フロ」だの「チンチンなめて」だの言われるよりは、ラクかもしれませんわねェ。でも、このほうが、お金はかかりますよね。
哲雄 ですから、余裕のある方に――と申し上げました。夫2人と妻+子どもは、それぞれ別々に暮らしながら、夫2人が「妻+子ども」分の生活費を分担するわけです。「夫」も、「妻+子ども」も、それぞれがぎりぎりの生活をするとして、その費用を試算してみましょうか?





《収入》 男2人からの生活費……12万4000円
《支出》
家賃……………4万5000円
水道光熱費……1万5000円
通信費…………6000円
食費……………2万8000円
衛生費…………3000円
衣服費…………3000円
新聞・TV代…7000円
雑費……………2000円
教育・育児費…1万円
貯蓄……………5000円
合計……………12万4000円



《収入》 男1人の手取額(可処分所得)……16万3000円
《支出》
家賃……………4万5000円
水道光熱費……1万5000円
通信費…………6000円
食費……………1万8000円
衛生費…………1500円
衣服費…………2000円
新聞・TV代…7000円
雑費……………1500円
妻+子どもへの生活費負担……6万2000円
貯蓄……………5000円
合計……………16万3000円
AKI そうか。最低でも、男は手取りで16万3000円以上の収入がないとムリってことですね?
哲雄 額面で言うと、18~19万。これでギリギリ。言っておきますが、私が言っている「ギリギリ」は、健康を損ねない程度に生活を維持できる最低のラインってことですからね。スーツだって着たきり雀。新しいスーツを新調……なんて余裕は、ありません。新しい家電製品を買う余裕だってありません。
AKI ま、それも考えると、もう2~3万は欲しいところですよね。
哲雄 なので、この場合も、夫2人よりも、3人、4人にして、1人あたりの負担額を減らしたほうが、男はラク……ということになりますし、女性だって、男2人から6万2000円ずつ受け取るんだったら、3人から5万ずつ受け取ったほうがラク……ってことになりますよね。もう少し余裕のある男たちと契約して、1人から10万ずつ徴収すれば、かなり豊かな生活が送れるはずでしょ?
AKI そうなると、《専業主婦業》という職業が成立しちゃいますよね。
哲雄 そうなんです。「少子化」を防ぐためには、専業主婦を《職業化》するのも、ひとつの方策ではないか――と、私は思ってるんですよ。
AKI でも、哲ジイ、それって、法律的にはどうなっちゃうんです?
哲雄 もちろん、現行の民法下では、こういう婚姻形態を制度として定着させることはムリです。女性が複数の夫を持って、それぞれの子どもを育てようとしたら、あくまで、自分の戸籍は未婚のままにして、子どもだけを籍に入れるしか方法がないでしょうね。戸籍上、夫が2人なんていう届出はできませんから。
AKI 《複婚化》のためには、法律の壁を取り払わないとダメなんですね?
哲雄 それは、逆のケース、つまり、ひとりの夫が複数の妻を持つという場合も同じです。
AKI それ、それ。私、そっちの話もお聞きしたいんですが、一夫多妻の場合も、《シェア・ハウス型》とか《通い婚型》とかが考えられるんですか?
哲雄 ハイ。どちらも考えられますね。その話は、次回にお届けする予定ですが、実は、こっちの場合は、日本の経済構造に大きな変化をもたらすかもしれないんですよ。
AKI ファーイ、では、次回。ところで哲ジイ、もしお金に余裕があったら、哲ジイはどっちが希望なんです? やっぱり、複数の妻を持ちたいほう?
哲雄 ムリです。体がもちません。
AKI そっちかよ……。

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