伴侶を選ぶなら、顔や性格より、まず「価値観=思想」
不純愛トーク 第208夜
「グローバリズム」が生み出した《格差社会》に対して「スローライフ」の実践を訴える長住は、貧しさゆえに「結婚難民」となりかかっている人たちを救うために、前回はなんと、「複婚社会」の提案までしました。さて、今回は、ここまでの話の総まとめ。「グローバル」か「スロー」か、そうした価値観が合わないと、結婚生活はムリ、という話をご紹介します――。
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哲雄 ウーム。やっぱり、起こりましたか……。
AKI 起こった――って、何がです?
哲雄 貧富の格差に抗議する民衆の抗議行動です。
AKI そう言えば、ロンドンでも、ニューヨークでも、アテネでも、東京でも、格差解消を訴えるデモが起こってますね。
哲雄 ま、東京なんておとなしいもんですけどね、これほどの格差がついているっていうのに。
AKI 哲ジイ、さっき、「やっぱり」っておっしゃいましたよね? 予測してたんですか?
哲雄 ハイ。何も起こらないわけがない――と思っておりました。何度も申し上げておりますが、市場原理主義で突っ走る資本主義は、もう、来るところまで来ています。破綻が目に見えている。「グローバリズム」の名の下に、一部の大資本=多国籍企業が世界中の富をかき集めようと躍起になり、その一方で、世界中で「貧困層」を作り出していく。こんなシステムが長続きするわけがない。長続きさせてはいけないのです。
立ち上がれ、貧しき者たちよ!
横暴、強欲なグローバル資本に「NO!」の鉄槌を下せ!
AKI 長住哲雄、怒っております。怒りながら、美しき未亡人のいる「シェア・ハウス」を、必死こいて探しております。
哲雄 あのね、繰り返し申し上げますが、私が「シェア・ハウス」にこだわるのは、《地縁結合》を再構築せよ――という、高邁な理想に燃えてのことなんですよ。「美しき未亡人」なんてのは、その……なんていうか、ただの副産物にすぎない。
AKI 哲ジイの言う「地縁社会」っていうのは、「反グローバリズム」の立場にも合致する考え方なんですか?
哲雄 ハイ、おっしゃるとおりです。「グローバリズム」がぶっ壊していった地域の「共同体」を構築し直すという考え方は、「スローライフ」運動の目指すものとも一致すると思います。
AKI 「グローバリズム」と「スローライフ」とは、目指すものがまったく違っているわけですよね。とするとですよ、哲ジイ。たとえば夫婦で、片方が「グローバリズム」、片方が「スローライフ」なんてマッチングは考えられないわけですね?
哲雄 全然、考えられません。ちょっと想像してみてください、こんな夫婦やカップルを。

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どうです、AKIクン。こんなふたりが、人生の長い時間を一緒に過ごせると思います?
AKI ムリ。絶対、ムリ!
哲雄 でしょ? 価値観が合うとか合わないっていうのは、イタリアンが好きか中華が好きか――みたいな単なる趣味の問題ではなくて、「生きる思想」が合うか合わないかっていう大きな問題。ところがね、世の中のカップルを見ていると、どうも、その擦り合わせを後回しにしているような気がする。
AKI そう言えばそうですよね。まずは、顔がいいとか、性格がいいとか、ボディが魅力的とか、そういうところから「あの人、タイプ」ってなって、つき合うようになって、いつの間にか生活を共にするようになって、そうなって初めて、「あれ…?」と思うところにぶち当たる。男だって、そうでしょ?
哲雄 一般的には、顔⇒ボディ⇒性格 まれに、ボディ⇒顔⇒性格 の優先順位で女をチェックするよね。ひどい男になると、女に「価値観」なんてものは必要ない、とまで思ってるかもしれない。
AKI エーッ、ひど~い!
哲雄 心の内でそう思ってる男、けっして少なくはないと思うよ。「おまえは、世の中のことなんてわかってないんだから、オレの言うとおりにしてればいいんだ」なんてね。そういう男たちにとっては、「女の思想性」なんて、ジャマでしかない。だから、「価値観」を擦り合わせる必要なんて、さらさらない――と思ってる。でもさ、そうではない男も、たくさんいる。安心していいよ。
AKI 別に、わたくし、いまのところ、何も不安になんて思ってませんけど……。ところで、哲ジイの場合はどうなんです? やっぱり、「価値観」は後回し?
哲雄 いや、私は、逆ですよ。私の場合は、まず「価値観」ありき。というより、私は、男でも女でも、まず最初に、「価値観」というか、その「思想性」で分類してしまいます。親しくおつき合いをするかどうかは、その段階で判断してしまいますから、恋愛に関しても、かなり対象が絞られてしまうんですよね。どんなに魅力的と思う女性でも、手にしたバッグがブランドものだったりすると、その時点でアウト。「どこに行きたい?」と尋ねた返事が「ディズニーランド」だったりすると、「こりゃダメだ」と、その段階でリストから外してしまいます。
AKI あ~あ。これだもん。あのね、哲ジイ、人間は、特に女は、つき合う相手によって、変化していくものなのよ。それを、会ったばかりの段階でそうやってレッテルを貼りまくってたら、いつまで待っても、理想の女性になんて出会えるわけないでしょ!
哲雄 ハイ。その点に関しては、深~く反省しております。
AKI あら、素直。いまさら気づいても、手遅れではありますけどね。
哲雄 ハ……何か?
AKI いえいえ、単なるひとり言です。でも、あれですよね。「価値観」の擦り合わせが後回しっていうのは、確かに、私も問題かな――って思います。少なくとも、結婚しようかっていう相手とは、その前に、「この人と価値観を共有できるかどうか」ぐらいは、やっぱり、考えてみるべきかな……って思います。それをちゃんとやってれば、後になって「この人とは生きる目的が違う」とか「価値観が合わない」なんて言って離婚する――なんてことにはならないと思うんですけどね。
哲雄 そう思ったので、ここまで縷々、原理主義かリベラリズムか、強欲資本主義か社会主義or修正資本主義か、グローバリズムかスローライフか……などという話をさせていただいたわけです。とはいえ、それらは「社会思想」の問題なので、直接的に男女の関係を左右したりはしないかもしれない。ただ、一緒に家庭を築くとなると、別です。確か、この話を始めた最初のほうで、共産党員と創価学会員は、はたして結婚できるか――という話をしたと思いますが……。
AKI ハイ、しっかり覚えてます。第178夜『創価学会員と共産党員の「結婚」は可能か?』ですよね。結論は、「あり得ない」でした。『聖教新聞』と『赤旗』を同時に購読する家庭生活なんて想像できない――と、確か、そんな話でした。
哲雄 というわけで、価値観の擦り合わせって重要だよ――と、それをおわかりいただけたところで、この一連の話は、これで終わりにしたいんですが……。
AKI ハイ、たいへん有意義なトークでございましたわ。でも、哲ジイ、私としては、最後に出てきた「複婚」の話、もっと追究したい気がするんですけど……。
哲雄 なるほど。興味は、そこですか?
AKI いや、興味っていうか、フーン、そういう形もありか――って思ったものですから。ね、哲ジイ、たとえばですよ、男2人で妻1人を共有するとしますよね。その場合、哲ジイは、「シェアハウス」がいいのではないか、とおっしゃいましたが……。
哲雄 そのほうが、経済的にはラクではないか、という話をしたわけです。少なくとも、ビンボーだから結婚できない――という男たちにとっては、それしか方法がないかもしれません。
AKI その場合、いくつか具体的な問題が出てきますよね。たとえば、エッチをどうするかとか、子どもができた場合、その親権はどうなるかとか……。
哲雄 ハイ。そこらへんを解決しないと、この結婚スタイルを現実化するのはむずかしいですよね。ようがす。次回からは、それらの問題を子細に研究してみることにしましょう。

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