少子化、格差社会につける妙薬かも?=「複婚社会」の可能性
不純愛トーク 第207夜
ビンボーな男は、「2人で妻1人を共有しては?」という《妻共有制》を提案した哲雄が、今回は、大胆にも《複婚社会》を提案します。実は、これこそ、少子化に歯止めをかけ、貧富の格差を是正する妙案だというのですが――。
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AKI さて、哲ジイ。今回は、日本も《複婚社会》にすべき――という哲ジイの持論を、たっぷりお聞かせ願いましょうか。
哲雄 あのね、私は別に、《複婚社会》にすべき、と申し上げているわけではありませんよ。「複婚」もOKの柔軟な婚姻制度を考えたほうがいいのではないか、と申し上げたわけです。大事なのは、《複婚》のほうではなくて、《地縁社会》の構築のほうなんです。
AKI あ、そうでした。で、「シェアハウス」とか「グループホーム」のような、新しい集合住宅がいいのではないか、自分もそういうところがあったら、入居してみたいものだ――と、確か、そんな話をしてたんでしたね。それで、見つかったんですか? 美しい未亡人が大家さんの「シェア・ハウス」?
哲雄 ま、そちらのほうは……ですね、ただいま、鋭意捜索中でありまして……。
AKI ないと思いますよ、そんなおいしい話。それよりも、私は、哲ジイのおっしゃる《複婚社会》のほうに興味があるんですけど。
哲雄 もしかして、キミも、複婚に惹かれてる……とか?
AKI ウーン……まったく魅力を感じないわけではありませんけど。でもね、哲ジイ。ひとつだけ疑問があるんですよ。前回、ビンボー人は「おふたりさまで妻ひとり」でもいいじゃないか――とおっしゃいましたよね?
哲雄 別に、「3人さまでおひとり」でも、場合によっちゃ「4人さまでおひとり」でもいいわけですよ。
AKI でもね、そんなことしてると、女、余っちゃうじゃありませんか。
哲雄 だから、単なる《共有妻制》ではなくて《複婚制》を――と言ったわけです。複数の男がひとりの妻を共有することをOKとすると、当然のことですが、女性は余ります。なので、この制度は、その反対、複数の女性がひとりの夫を共有することもOK――にしとかないと、男女のバランスがとれなくなってしまいます。
AKI つまり、一妻多夫をOKにする代わりに一夫多妻もOKにする――と、そういうことですか?
哲雄 ちょっとシミュレートしてみましょうか。ここに結婚適齢の男女各10人がいるとしましょうか。前々回、ちらとお話しましたが、将来的には、日本の生涯未婚率は、男性で3割、女性で2割に達するだろうと言われていると申し上げましたよね。すると、この10人のうち、結婚に適する男女の数は、男性7人、女性8人ということになります。この男性7人と女性8人の経済的内訳は、将来的には、だいたいこんな感じになるだろうと思われます。

貧困層(自分の収入だけでは妻子を養うのが困難な層)……2人
中間層(自分の収入だけでもなんとか妻子を養うことができる層)……3人
富裕層(自分の収入だけで余裕を持って妻子を養うことができる層)……2人
AKI 「貧困層」は、このままでは結婚できませんわねェ。
哲雄 そうですね。で、この「貧困層」が2人で1人の妻を共有したとします。すると、結婚をめぐる女性の立場はどうなるか? 最初の10人を分類してみましょうか。

生涯、独身を貫く……2人
そこそこの収入がある中間層の男性と一夫一妻の家庭を築く……3人
貧困層の男性2人の共有の妻となる……1人
ハイ、クイズです。残った女性の数は?
AKI エーッと、10-6だから、4人ですか? エッ!? てことは……。
哲雄 そうです。残り4人の女性が結婚の対象とできる男性は、富裕層の男性2人しかいない、ということになります。
AKI つまり、富裕層の男性2人が、それぞれ妻2人ずつを面倒みる……ってことですか?
哲雄 こうすれば、結婚を望む男女がすべて、落ち着くべきところに落ち着けることになります。
AKI なるほど。それが、哲ジイの言う《複婚社会》の仕組みですか?
哲雄 仕組みというより、そうならざるを得ないのではないか――という人口動態的考察です。ただね、こういう婚姻形態を社会が容認するためには、ひとつだけ条件があります。
AKI 何でしょう?
哲雄 ひとりの女性が複数の夫を持つにしても、ひとりの男性が複数の妻を持つにしても、複数いる配偶者を完全に平等に扱うこと――という条件です。それがないと、このシステムは成り立たない。というか、必ず、争いが起きます。
AKI わかった! 本妻と妾とか……そういう差別をしてはいけないってことですね?
哲雄 よくわかりましたね。そのとおり。イスラム世界では、いまでも一夫多妻の制度をとっているところが多いんだけど、彼らの社会では、妻たちは平等に扱いなさいということが、厳しく戒められています。キミは、そもそもなぜ、イスラムの世界で一夫多妻制が採用されたか、ご存じですか?
AKI まさか、イスラムの男が精力絶倫だから……なんて理由じゃないですよね?
哲雄 確かに、各種の性典などに書いてあるところを見ると、イスラムの男の標準とされているナニのサイズは、他の文化圏のそれよりも大きいです。しかし、問題は、そんなことじゃない。実はね、男が足りなかったんです、かの世界では。
AKI 男が……足りない……?
哲雄 というのも、ムハンマドが活躍していた当時のアラブ世界は、内戦に次ぐ内戦で、戦死者が相次ぎ、男の数が極端に少なくなってしまいました。一夫一妻なんてやってたのでは、結婚できない女たちがそこら中にあふれてしまうことになります。なので、当時の指導者たちは、男たちに複数の妻を持つことをむしろ推奨しました。その代わり、娶った妻は、すべて平等に扱いなさい――と。それが、イスラム世界に一夫多妻が定着した理由。けっして、イスラムの男たちが浮気者ぞろいなんてわけではないのです。
AKI ナルホド。「平等に」っていうのは、重要な条件ですよね。でないと、争いが起こってしまうかもしれませんものね。
哲雄 それにね、AKIクン。《複婚》OKっていう社会にすると、貧富の格差も是正されると思うんですよ。
AKI もしかして、財産が分割されるから――ですか?
哲雄 ビンゴ! 貧しい男たちは、団結して妻を持つことによって、子どもたちにより充実した教育を受けさせることができるようになる。反対に、富める男たちは、複数の妻を持って平等に遺産を分け与えることによって、その資産を再分配することになる。自然と、貧富の格差はならされていくことになるでしょう?
AKI 私、だんだん、《複婚制》も捨てたもんじゃないな……って思うようになりました。哲ジイが言うように、これって、もしかしたら、「少子化」に歯止めをかける妙案となるかもしれませんね。
哲雄 特に、私が重視するのは、貧困層の救済という点です。1ヶ月に13万程度しか稼げない男でも、そんな男が2人集まれば月収26万の家庭を作れる、3人集まれば月収39万の家庭を作れるわけでしょう。「シェア・ハウス」スタイルであれば、十分とは言えないまでも、そこそこ人間らしい生活は送れるようになります。
AKI あくまで、ひとつ屋根の下で暮らす――が条件なわけですね?
哲雄 この収入レベルだと、ひとつ屋根でないとムリでしょうね。「一妻多夫」の場合、男が女の元へ通ってくる「通い婚」スタイルも考えられるんですが、というか、日本も平安時代ぐらいまでは、「通い婚」だったわけですが、それだとコストがかかります。夫はそれぞれに住居を持っていて、妻の生活費を分担することになるわけですから、貧困層だとちとむずかしい。
AKI ただ、あれですよね。ひとつ屋根……ってなると、つまり、その……。
哲雄 ハハァ、キミはエッチのことを心配してるわけですね?
AKI ま、なにげに……。
哲雄 その様子じゃ、「なにげに」というレベルでもなさそうですね。でもね、たとえば男2人と女1人がひとつ屋根の下で共同生活している状況って、考えようによっちゃ、エキサイティングですよ。ただ、ものすごく独占欲の強い男とかには、絶対、向かない――というか、まず、共同生活そのものが成り立たない。だからね、こういう婚姻形態が成立するためには、おたがいが助け合おうという気持ちになることが、ものすごく重要。
AKI エッチも助け合うんですか? ボクはオッパイを責めるから、キミはあそこを頼むよ――なんて、キャハ……。
哲雄 そういうご趣味があれば、お好きにどうぞです。でも、ふつうに考えれば、妻の相手は男同士でローテーションを組むとかになるんじゃないですか。そうすれば、男もラク。女だって、日替わりで楽しめる。しかも、男同士には、けっこうライバル心があるから、競って妻を大事にしようとする。ね、わるくないでしょう?
AKI 全然、わるくないっす。私、それにする!
哲雄 エッ、エーッ!?

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