マリアたちへ☆目次

 
笑顔   短編集  

マリアたちへ

このシリーズは、
筆者がこれまでに出会ってきた思い出の女性たちに捧げる
「ありがとう」の短編集です。


 記事一覧 

読みたい記事のタイトルをクリックしてください

【リンク・キーワード】 エッチ 官能小説 純愛 エロ


 本シリーズの作品は、古いものから順に、小説専門の姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』
引っ越し作業を進めています。
の作品は、すでに引っ越しを完了。「こちら」をクリックすると、別ウインドウで、姉妹サイトの目次ページが開きます。


第1話 アイスが溶けてしまうまで

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。

第2話 ワレメ先生、さようなら

こちらの作品は、「チャボのラブレター」とタイトルを変えて、Kindle本として刊行しました。
お読みになりたい方は、⇒チャボのラブレター (マリアたちへ) をどうぞ。

第3話 ヘイ、ポーラ!

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。

第4話 漂流するプッシー

こちらの作品は、『漂流プッシーと飛べない青い鳥』とタイトルを変えて、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。

第5話 6年2組の赤いバラ

こちらの作品は、書籍化のため、当ブログから削除いたしました。

第6話 二色のパノラマ

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。

第7話 午前0時の罪びと

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に『寂しいスペードと悲しいハート』とタイトルを変え、移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。

第8話 ワラの天使

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。

第9話 母とのいちばん長い別れ

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。


第10話 急行「霧島」

こちらの作品は、独立した作品としてリメイク。『愛を駆ける急行』として、連載開始しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。


第11話 乳房の香り。ミス・中尾の最後の授業

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。


第12話 隣のミヨちゃん

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。


第13話 平均台のマドンナ

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。


第14話 明かりが窓に灯るまで

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移設中です。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。


第15話 父&娘幻想

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。


第16話 ミセス・ボディショット

こちらの作品は、姉妹サイト『「おとなの恋愛小説」倶楽部』に移転しました。
お読みになりたい方は、こちらからどうぞ。


第17話 ビンタと赤いバラ

この作品は、書籍化のため、当ブログから削除いたしました。


第18話 美しすぎる従妹

つなぎ合った小さな手。そのぬくもりを私は、いまも記憶している。それから10年後、高校生になった私は、旅の途中で広島に寄り、従妹・ユリと再会する。その胸元からのぞいたかわいい乳房。美しすぎる従妹は、それから、波乱の人生を送り、そして、おとなになった私と出会う……。

《第1章》 小さな手の思い出
《第2章》 彼女の胸で芽生える蕾
《第3章》 2人の「お兄ちゃん」
《第4章》 ユリ弁
《第5章》 危険な疾走
《第6章》 いるはずのない人
《第7章》 好きな人、おると?
《第8章》 小さなウソ
《第9章》 歳月が奪っていくもの
《第10章》 傷だらけの結婚
《終章》 この手は、いまも空いている


第19話 チュンリーの恋

「後輩ですよ」と紹介されのは、春麗と名乗る中国人女性だった。国費留学生として来日し、彰男と同じ大学の同じゼミを卒業したという。マスコミで、日中の架け橋となれるような仕事がしたいという彼女を、彰男は、知り合いの出版社に紹介した。利発な頭と豊かな知性を備えた春麗の仕事は、たちまち、編集部の目に留まり、彼女は夢を実現に近づいていく。そんな春麗に、彰男は恋をする……。

《第1章》 後輩は、美人留学生
《第2章》 ラブレター
《第3章》 スケベな日本人
《第4章》 恋人、いますか?
《第5章》 近すぎる彼女
《第6章》 北京ダックをあなたに
《第7章》 監視される夜
《第8章》 彼女の水着を撮った男
《第9章》 クレイジー・スーザン
《第10章》 封印された水着写真
《第11章》 最後の晩餐
《第12章》 白い肌の傷跡
《第13章》 ウサギのように震えて…
《第14章》 脱がせ屋のワナ
《第15章》 乳房こぼれて…
《第16章》 支配の暴力
《第17章》 自由への逃走
《第18章》 搭乗ゲートへ消えたひと
《第19章》 黒い知らせ
《終章》 永遠のロザリオ

13 この小説シリーズへのあなたの感想をClick Please! (無制限、押し放題中!)
管理人はいつも、下記3つの要素を満たせるようにと、脳みそに汗をかきながら記事をしたためています。
そして、みなさんが押してくださる感想投票に喜んだり、反省したりしながら、日々の構想を練っています。
どうぞ、正直な、しかしちょっぴり愛情のこもったポチを、よろしくお願いいたします。

 このシリーズは、テーマがいいと思う(FC2ランキング 恋愛)
 このシリーズは、描写や表現に惹かれる(にほんぶろぐ村ランキング 小説)
 このシリーズは、ストーリーが面白い(人気ブログランキング 恋愛)

  トップメニューに戻る 


拍手する

ミセス・ボディショット〈1〉 男を撃つショット

smile.jpg 

彼女が思い切って踏み込んで打ち返した打球は、
鋭いライジングとなって聡史のボディに飛んできた。
よけ損ねた聡史の下腹部を、その球が直撃した――


 マリアたちへ   第16話 
ミセス・ボディショット〈1〉

 前回までのあらすじ  今回より新連載。テニス・スクールを舞台に繰り広げられる、男女7人の愛の物語です。40歳になってテニスを始めた聡史は、M(中級)クラスに上がり、そこで、有賀幸恵に出会います。ふたりが言葉を交わすきっかけになったのは、幸恵が打ち返した鋭いボディ・ショットでした――

【リンク・キーワード】 エッチ 官能小説 純愛 エロ
このシリーズは、筆者がこれまでに出会ってきた思い出の女性たちに捧げる「ありがとう」の短編集です。いま思えば、それぞれにマリアであった彼女たちに、心からの感謝を込めて――。


 バックラインで、くねっと腰を振る姿が見えた。
 その腰をスウィングすると同時に、トスアップする左手が、頭上に伸びる。
 ラケットを握った右手が、左手の動きにシンクロして、Uの字を描くように振り上げられる。
 肩まで伸びたセミロングの髪が、揺れて頬に張り付く。
 スコーンという打球音。
 振り下ろされたラケットが彼女の左腰に巻きつき、ellesseのスカートが腰の周りで軽やかに揺れる。
 ラケットから打ち放たれた黄色い球がネットすれすれを越えて、聡史のフォア・サイドに向かってまっすぐに伸びてくる。
 フラットな打球は、素直で球筋がいい。
 サービスラインの手前でバウンドした打球は、バックライン上でラケットを構える聡史のひざの高さに伸びてきた。聡史にとっては、いちばん打ちやすい高さだ。
 体をひねって背中の後ろまで引いたラケットを、バウンドした球の落ち際に向かって水平に振り出す。
 心地いい打球音。
 スイート・スポットにヒットしたときの気持ちのいい衝撃が、手のひらに伝わってくる。
 その気持ちよさが好きで始めたテニスなので、スピンはかけない。スライスも滅多に打たない。コーチが何と言おうと、フラットにこだわる。それが自分のテニス・スタイルだ、と聡史は思っている。
 気持ちよくラケットではね返された打球が、相手のフォア・サイドに向かってまっすぐに伸びていくのを確認すると、聡史は前傾した体をそのまま前に送り出し、後ろ足で強くハード・コートのサーフェスを蹴った。

続きを読む

拍手する

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

ミセス・ボディショット〈2〉 悩殺のくねくね打法

smile.jpg 

幸恵は、クラスのマドンナ的存在だった。
サーブを打つときに、腰をくねっとひねる。
そのフォームは「くねくね打法」と呼ばれていた―― 


 マリアたちへ   第16話 
ミセス・ボディショット〈2〉

 前回までのあらすじ  40歳でテニスを始めた海野聡史は、レッスンのラリー練習で、有賀幸恵のボディショットに下腹部を直撃される。幸恵はクラスに4人だけいる女子の中でも、ちょっと目を引く美人だった――

【リンク・キーワード】 エッチ 官能小説 純愛 エロ
このシリーズは、筆者がこれまでに出会ってきた思い出の女性たちに捧げる「ありがとう」の短編集です。いま思えば、それぞれにマリアであった彼女たちに、心からの感謝を込めて――。


  この話は連載2回目目です。この小説を最初から読みたい方は、こちらからどうぞ。

 テニスを始めたのは、40歳になってからだった。
 ふつうなら、そろそろ激しいスポーツは止めようか――と思い始める歳になって、聡史は生まれて初めて、ラケットを手にした。
 住んでいるマンションからほど遠くないところに、インドアの「ASKテニス・スクール」がオープンしたのが、そのきっかけだった。
 カマボコ型の体育館のような建物の中から聞こえてくる、スコーン、スコーンという打球音が、聡史の体の奥に長い間眠っていた何かを揺り起した。
 スポーツが好き、という子どもではなかった。
 プールに行こう、スキーに行こうと誘われても、一度も心を動かされたことがなかった。そんなことに時間を割くぐらいなら、本を読んだり、映画を見たり、絵を描いたりしているほうが楽しい――と感じる子どもだった。
 しかし、ボールだけは別だった。
 動くボールを見ると、無意識のうちに体が反応しそうになる。

 「やっぱり、おまえは戌年だねェ」

 母親には、いつもそう言って笑われた。
 そうなのかもしれない、と聡史は思った。
 自分の体の中には、犬のDNAが組み込まれているのかもしれない。
 プールやスキーにはまったく動かなかった心が、「野球しよう」とか「卓球しに行こう」と誘われると、喜んで飛んでいった。
 しかし、そうしてボールと戯れる機会は、高校を卒業してからは、まったくゼロになってしまった。
 貧乏学生だった大学時代には、金のかかる運動系のサークルに所属する余裕などなかった。卒業すると、雑誌のレイアウトなどを手がけるグラフィック系のデザイン会社に就職したが、いきなり、猛烈なスケジュールで仕事にのめり込むことになり、どこかで球技を楽しむなんていう余裕はなくなった。だいいち、一緒にプレーする相手が、聡史の周囲にはいなかった。
 20年以上、封印されたままだった犬としてのDNAが、新設のテニス・スクールから聞こえてくる打球音に揺り起こされ、かき乱された。

続きを読む

拍手する

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

ミセス・ボディショット〈3〉 至福のラリー

smile.jpg 

ラリー練習で聡史は幸恵とペアを組むことになった。
幸恵の頭の上を、深いロブが越えていく。
「海野さん、お願~い」。幸恵の声に聡史の足が燃えた…。

 マリアたちへ   第16話 
ミセス・ボディショット〈3〉

 前回までのあらすじ  40歳でテニスを始めた海野聡史は、レッスンのラリー練習で、有賀幸恵のボディショットに下腹部を直撃される。幸恵はクラスに4人だけいる女子の中でも、ちょっと目を引く美人だった。クラスの早川亮の話だと、幸恵には夫がいて、テニスもふたりで始めたのだが、その夫は体を壊して、いまは休んでいるという。ある日のレッスン前、ロビーでコーヒーを飲んでいると、「早いですね」と幸恵が声をかけてきた。聡史が独身だと知ると、幸恵は、「独身だって」と、横にいる児玉慶子の腕をつついた。慶子は、どうやら独身らしい。しかし、その紹介は、聡史にとって、少し迷惑でもあった――

【リンク・キーワード】 エッチ 官能小説 純愛 エロ
このシリーズは、筆者がこれまでに出会ってきた思い出の女性たちに捧げる「ありがとう」の短編集です。いま思えば、それぞれにマリアであった彼女たちに、心からの感謝を込めて――。


  この話は連載3回目目です。この小説を最初から読みたい方は、こちらから、
    前回分から読みたい方は、こちらからどうぞ。


 その日のラリー練習は、3ポイント先取の勝ち抜き戦になった。
 ペアはジャンケンで決められる。
 クラス全体を6人ずつの2グループに分け、その中でジャンケンをして1~6番の順番を決める。両組の1番同士、2番同士……というふうにペアが決められていくのだが、聡史のパートナーは、有賀幸恵になった。
 ペアが決まると、幸恵が「よろしく」と握手を求めてきた。
 細くてしなやかな指が、力なく聡史の4本の指を握ってきた。
 この細い指であんなライジングを打つのか――幸恵の指の微力さが、聡史には少し意外だった。

 最初の対戦相手は、コーチから「ショーちゃん」と呼ばれている現役高校生と児玉慶子のペアだった。どちらも、スピン系の球を打つペアだが、ショーちゃんが豪打するのに対して、児玉慶子はやわらかいくせ球を打つ。
 やりにくいペアだ。
 ゲームは、「ショーちゃんペア」がサーバーということで始まった。

 「フォアお願いしていいですか?」
 「いいんですか?」
 「わたし、バック・サイドのほうが得意だから」

 フーン、そうなんだ――と思ったが、もしかしたら幸恵は、聡史にフォア・サイドを譲ってくれたのかもしれなかった。
 ストロークを気持ちよく打ち込みたいタイプなら、だれでも、フォア・サイドに回りたいと思うはずだ。幸恵はそれを自分に譲ってくれたのかもしれない――と思うと、聡史は少しプレッシャーを感じた。

 「あの子のサーブ、強烈だから、負けないでね」

 それぞれのポジションに分かれるとき、幸恵が聡史に耳打ちした。
 その言葉が、聡史には、「あなた、生きて帰ってきてね」と恋人を戦場に送り出す情婦の言葉のように聞こえた。
 よし、負けられないゾ。
 腹の底に力がみなぎってくるのを感じて、聡史は身震いした。

続きを読む

拍手する

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

ミセス・ボディショット〈4〉 恥辱のWフォールト

smile.jpg 

見事なフォーメーション・プレーで1組目を退けた
海野・有賀ペアだったが、2組目との対戦では、聡史が
2連続Wフォールト。幸恵は少し怒ったように見えた――


 マリアたちへ   第16話 
ミセス・ボディショット〈4〉

 前回までのあらすじ  40歳でテニスを始めた海野聡史は、レッスンのラリー練習で、有賀幸恵のボディショットに下腹部を直撃される。幸恵はクラスに4人だけいる女子の中でも、ちょっと目を引く美人だった。クラスの早川亮の話だと、幸恵には夫がいて、テニスもふたりで始めたのだが、その夫は体を壊して、いまは休んでいるという。ある日のレッスン前、ロビーでコーヒーを飲んでいると、「早いですね」と幸恵が声をかけてきた。聡史が独身だと知ると、幸恵は、「独身だって」と、横にいる児玉慶子の腕をつついた。慶子は、どうやら独身らしい。しかし、その紹介は、聡史にとって、少し迷惑でもあった。その日のラリー練習で、聡史は幸恵とペアを組んだ。その幸恵の頭の上を深いロブが越えていく。「海野さ~ん、お願~い!」。幸恵の声に聡史の足が燃えた。懸命にキャッチしたボールをクロスにロブで返し、相手がやっと拾って返した緩い球を幸恵がボレーで相手コートに叩きこんだ。至福の瞬間だった――

【リンク・キーワード】 エッチ 官能小説 純愛 エロ
このシリーズは、筆者がこれまでに出会ってきた思い出の女性たちに捧げる「ありがとう」の短編集です。いま思えば、それぞれにマリアであった彼女たちに、心からの感謝を込めて――。


  この話は連載4回目目です。この小説を最初から読みたい方は、こちらから、
    前回分から読みたい方は、こちらからどうぞ。


 結局、「ショーちゃんペア」との対戦は、聡史たちの勝利になった。
 2ポイント目は、ショーちゃんのダブル・フォールト
 ショーちゃんのサーブは強烈だが、正確さに欠ける。3ポイント目も、ファーストがフォールトとなり、緩くなったセカンドを聡史がパッシングで返したところを、拾ったショーちゃんの球がミス・ショットとなって、あっけなく3ポイント連取で決着がついた。
 そこまではよかった。
 サーブ権は、勝ったチームに移る。
 聡史がもっとも苦手としているのは、サーブだった。聡史は、サーブを幸恵に譲って自分は前衛に回ろうとしたが、幸恵は、首を振った。
 「私、くねくね打法とか言われて恥ずかしいから」というのが、理由だった。
 仕方がない。ここは、男気を見せるしかない――と、聡史は肚をくくった。
 対戦相手は、早川亮と松下健一のペアだった。早川は、素直なストロークを打ってくるが、松下はスライス系のくせ球を打ってくる。まるで卓球のように手首を使って、ラケットをこねくり回してくる。気をつけるとしたら、その足元に緩い球を返してしまったときだ。
 1ポイント目は、珍しく聡史のファーストが決まって、サービス・エースを取った。
 2ポイント目は、ファーストが大きくオーバーしてしまい、かろうじて入れたセカンドを早川に強打された。
 早川のリターンは、幸恵のサイドを抜いてパッシングになりそうだった。聡史は、そのカバーに走った。しかし、幸恵は、そのリターンを拾った。
 しまった!
 カバーに走った聡史のサイドはガラ空きになっている。
 幸恵の返した球は松下の足元へと飛んでいき、松下はその球をドロップ・ショットでサイドラインぎりぎりに落とした。
 聡史も、幸恵も、一歩も動けなかった。
 「うまい!」とコーチの声が飛ぶ。
 「ごめん」と謝る聡史に、幸恵が「ドンマイ」と微笑みかけた。
 次のポイントは、何としても取らなくてはならない。サーブに向かう聡史の体に力が入った。それがいけなかった。
 ファーストは、大きくサービスラインをオーバーして、バックライン近くまで飛んでいった。
 いけない。弱くてもいいから、確実に相手のコートに入れなくては……。
 軽打しようと思ったのだが、ラケットに当てるだけになったボールは、力なく、ネットにかかって落下した。
 痛恨のダブル・フォールト
 ポイント1-2。
 次のファーストも、フォールト。
 「あれれ……?」とコーチの声が飛んだ。
 もう、永久にサーブなんて決まらないんじゃないか……という思いが、聡史の体を支配した。
 トスアップする腕が縮こまり、トスの高さが足りない。よほど、やり直そうかと思ったが、3連続フォールトの後では、これ以上ぶざまな姿は見せられない。強引にラケットを振り下ろしたが、打点が低くなった。ボールは、勢いよくネットに突き刺さった。

 「あ~あ」

 コート・サイドから何人かが声を上げるのが聞こえた。

続きを読む

拍手する

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

ご訪問ありがとうございます
現在の閲覧者数:
Profile
プロフ画像《当ブログの管理人》
長住哲雄…独自の人間関係論を元に、数々の著書を刊行してきたエッセイスト&編集者。得意ジャンルは、恋愛論やコミュニケーション論。

    姉妹サイト    

《みなさんの投票で恋愛常識を作ります》
★投票!デート&Hの常識

《管理人の小説をこちで保管》
おとなの恋愛小説倶楽部

《シニア向けサイトも運営しています》
晩年clubロゴ

Since 2009.2.3

▼こちらの市民です。


アクセスランキング

管理人・長住哲雄の近著
  Kindle でお読みください〇〇

写真をクリックすると、詳細ページへ。

最新刊
長編小説

『妻は、おふたり様にひとりずつ』
2016年3月発売
虹BOOKS

3人に1人が結婚できなくなる
と言われる格差社会の片隅で、
2人の男と1人の女が出会い、
シェア生活を始めます。
愛を分かち合うその生活から
創り出される「地縁家族」とは?
定価:342円



シリーズ
マリアたちへ――Vol.2


『「聖少女」
6年2組の神隠し』

2015年7月発売
虹BOOKS

ビンタが支配する教室から
突然、姿を消した美少女。
40年後、その真実をボクは知る…。
定価:122円



シリーズ
マリアたちへ――Vol.1


『チャボの
ラブレター』

2014年10月発売
虹BOOKS

美しい養護教諭・チャボと、
中学生だった「ボク」の淡い恋物語です。
定価:122円

   全国有名書店で販売中〇〇〇

写真をクリックすると、詳細ページに。

新刊です!
『すぐ感情的に
なる人から
傷つけられない本』

2015年9月発売
こう書房
定価 1400円+税

あなたを取り巻く
「困った感情」の毒から
自分を守る知恵を網羅!



『これであなたも
「雑談」名人』


2014年4月発売
成美堂出版
定価 530円+税


あなたの「雑談」から
「5秒の沈黙」をなくす
雑談の秘訣を満載!



『モテる大人の
ほめルール』

2013年8月発売
こう書房
定価 1400円+税


人は、ホメてくれるあなたを
「好き」になる!
そんなホメ技術を満載!



男と女のモテ会話新1202000部増刷!
『男と女の
モテ会話術』

2012年7月発売
こう書房
定価 1400円+税

30秒で心を開かせ、
10分で好きにさせる心理マジック!

   スマホでも好評配信中!   
ダウンロード価格 100円
★iPhone、iPadでご覧になりたい方は、
⇒こちらのダウンロードページから



30秒でつかみ、
1分でウケる
『雑談の技術』


2007年6月 こう書房
定価 1300円+税


「あの人と話すと面白い」
と言われる
雑談のテクを網羅。

★オーディオブック(CD)も、
好評発売中です!




――など多数。
ランキング&検索サイト
    総合ランキング・検索     

FC2ブログ~恋愛(モテ)
にほんブログ村~恋愛観
にほんブログ村~恋愛小説(愛欲)
人気ブログランキング~恋愛



   ジャンル別ランキング&検索  

《Hな小説の検索サイトです》
正しいH小説の薦め正しいH小説の薦め


《Hな体験、画像などの検索サイト》
愛と官能の美学愛と官能の美学


《小説のジャンル別検索サイト》
オンライン小説ランキング★カテゴリー別
オンライン小説ranking


《あらゆる創作系サイトの検索に》
駄文同盟.com駄文同盟.com


《当ブログの成分・評価が確認できます》
blogram投票ボタン


おすすめ恋愛サイトです
いつも訪問している恋愛系ブログを、
独断でカテゴリーに分けてご紹介します。

悪魔
勉強になります
「愛」と「性」を
究めたいあなたに


《性を究める》
★カラダ開発研究ブログ
★性生活に必要なモノ
★男と女のエッチの秘密
★アラフォー女性のための夫婦性活なび
★セックスにまつわるエトセトラ
★飽きないセックスを極める
★真面目にワイ談~エロ親父の独り言
★彼女達との性ライフ
★恋する熟女



《性の不安に》
★自宅でチェック! 性病検査

《愛を究める》
★プライド
★セカンドバージン卒業まで

《男を磨く・女を磨く》
★かっこいい女への道
★予算15,000円でプレゼントする
本格ジュエリー「me.luxe」


女の子「男と女」はまるで劇場
いろいろな愛の形
その悦びと不安


《不倫》
★不倫ポータルネット
★幸せネル子の奔放自在な日々

《MとSの話》
★M顔で野生児だった私の半生

《国際結婚》
★アンビリーバブルなアメリカ人と日本人

《障害者とフーゾク》
★KAGEMUSYAの裏徒然日記

妻くすぐられます
カレと彼女の
ちょっとHな告白


★嫁の体験リポート
★恵子&誠
★レス婚~なんだか寂しい結婚生活
★おしりちゃんの部屋
★木曜日のアモーレ New



女王写真&Hな告白
赤裸な姿を美しく
大胆に魅せてくれます


《美しい自分を見せて、読ませてくれます》
★Scandalous Lady
★みっち~の部屋
★香澄のエロ日記

音楽女
ちょいエロなサイトです
他人の愛と性を
のぞき見


《Hな投稿集》
★人妻さとみの秘密の告白
★内緒の恋愛体験を告白


上記分類にご不満のブログ運営者さまは、管理人までご連絡ください。
創作系&日記系☆おすすめリンク
読むたびに笑ったり、感動したり、
勉強になったりするサイトです。

女の子ヘッドホン

読む悦び、見る愉しみを!
小説&エッセイ&写真

《官能小説》
萌木ケイの官能小説
ひとみの内緒話
riccia
★~艶月~
★妄想の座敷牢~紅殻格子の世界
★愛ラブYOU

《おとなのメルヘン&ラブストーリー》
★月夜の602号室
★小夜嵐
Precious Things

《ミステリー》
★コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

《愛の詩・時代の詩》
★Poem Spice 久遠の詩
★罵詈雑言~本能ノ赴クママニ
★メランコリックノイローゼ

《書評・レヴュー・文芸批評》
★新人賞を取って作家になる
★頭おかしい認定ニャ
★読書と足跡
★緑に向かって New

《写真&詩、エッセイ、日記》
★中高年が止まらない New
★質素に生きる
★エッチなモノクローム
★JAPAN△TENT
★いろいろフォト

傘と女性ユーモアあふれるブログです
いつもクスリと
笑わせられます


《風刺効きまくりです》
★ねじを巻け、そして服を脱げ。
★ショートショート
 とりぶうの読むコント~宮古島

★The Door Into Summer

スクーター
社会派なあなたへ
政治のこと、社会のこと

《政治批評&社会批評》
★真実を探すブログ
★Everyone says I love you!



    素材をお借りしました     

★写真素材・足成
★無料画像素材のプロ・フォト
★カツのGIFアニメ
★無料イラスト配布サイトマンガトップ

上記分類にご不満のブログ運営者さまは、
管理人までご連絡ください。
にほんブログ村ランキング
にほんブログ村内の各種ランキング、 新着記事などを表示します。
アクセスランキング
リンク元別の1週間のアクセス・ランキング。

検索フォーム
QRコード
QR