ジジババ保育、妻共有…こんな「シェア」があったらいい
不純愛トーク 第334夜
これからは、「シェア」し合う形が、日本の社会を救う。前回は、そんな話をしました。その意味でも注目なのが、「シェア・ハウス」です。今回は、こんな「シェア・ハウス」があれば――という、管理人・哲雄の夢を、パートナー・AKI嬢とともに、語り合ってみました――。
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AKI 「シェア・ハウス」にコミュニティの未来を感じていらっしゃる哲ジイ、前回、その「シェア」のスタイルには、いろんな形が考えられる――とおっしゃいましたよね。お聞きしましょうか、哲ジイのプランを。
哲雄 別にプランってほどのものじゃない。というか、「プラン」を決めて入居者を募るというのではなく、自然に、そういう人たちが集まって来てコミュニティが形成される――というのが、私の理想なんですけどね。その結果、こういうスタイルが出来上がればいいな……と思うものを挙げてみましょうか。その第一がこちら。
オヤジ・オフクロの賄い付き
下宿風シェア・ハウス

AKI オーッ! いいッすね、これ。てことは、大家さんも一緒に暮らすシェア・ハウスなんですね?
哲雄 それが、大前提ですね。だから、放置家屋の再生には向かない。1960年代までの学生街などには、こういう下宿がゴロゴロありました。大家さんがメシを支度してくれて、「ごはんですよ~」と2階とかに住んでる学生たちを呼んでくれるんですねェ。これが、田舎から上京してひとり暮らしを始めた学生たちにとっては、何ともありがたい。
AKI 学生たちにとっては、「下宿のおばさん」って、オフクロ代わりみたいなもんだったんでしょうね。
哲雄 大家さんの気風にもよるし、入居した学生たちの性格にもよりますけど、私が知っている限り、下宿のおばさんとかおじさんっていうのは、学生たちにとっては、オフクロ代わり、オヤジ代わりのようなものだった。そういう下宿人と大家の関係が成立しているケースが多かったような気がします。
AKI そういう下宿、いまは、あんまりないでしょう?
哲雄 ほとんどないと思います。
AKI どうしてなんだろ?
哲雄 ひとつは、気質の変化じゃないですか。大家側も、下宿する側も、「プライバシー」を重視するような気質に変わっていって、「個」の生活を守りたいと思うようになった。あとは、経済的な問題かな。
AKI 経済的……? それ、どういうことですか?
哲雄 まず大家側の事情ですが、夫婦がふたりとも働きに出るというケースが増えて、下宿人たちの面倒を看きれなくなった。それと、相続対策で、家をアパートに建て替えるケースが増えた。下宿人たちの事情も変わりました。特に、東京のような大都市圏では、アルバイト市場が24時間化して、夜間のバイトが増えた。そうなると、食事の時間もバラバラになってしまう。「賄い付き」だと、時間が制約されてしまうでしょ。それにね……。
AKI 何か決定的な事情があるんですか?
哲雄 ハイ、コンビニとハンバーグ・ショップなどのファースト・フードの普及。これが大きいと思います。安い食事が24時間、いつでも手に入るとなると、「賄付きの下宿」はかえって煩わしいだけ――ってなってしまうでしょ?
AKI そうかぁ……。「便利」が「下宿」というスタイルを滅ぼそうとしてるんだ。でも、惜しいですよね、哲ジイ。
哲雄 私も、そう思います。特に、これから迎える高齢化社会では、こういうスタイルのシェア・ハウスは、高齢夫婦が社会参加できるスタイルとしても、貴重だと思うんですよ。
AKI そうですよね。特に、子どもたちが独立して巣立って行った高齢夫婦だけの世帯とか、夫に先立たれて女ひとりになってしまった世帯とかだと、若い人たちの世話を焼くっていうのは、生きがいにもつながるだろうし、それに、そんなふうに暮らしていれば、高齢者が孤独死するなんてことも避けられるしね。
哲雄 さらに、こんなのもありかな……と思うのが、こちら。
ジジ・ババ保育付き
子育て応援シェア・ハウス

AKI エーッと、これは、あれですね。前にもチラと話に出た、「シングル・マザー専用アパート」の《シェア・ハウス版》と考えればいいんでしょうか?
哲雄 目的は同じですが、「シングル・マザー」だけを集めても、結局は、「保育所」などを利用しないと、ママたちは安心して働きに出ることができません。だったら、こういうの作っちゃえばいいじゃないか――と構想したのが、これです。
AKI 年寄りとシングル・マザーを一緒に住ませて、保育は年寄りにまかせよう――というアイデアなんですね。
哲雄 まだ、気持ちも体も元気、という高齢者に、ママがいない間の保育をおまかせしようというわけです。シェア・ハウスとはいえ、個室は、寝室とバス・トイレぐらいは備えた広めの空間とし、ふだんは、ママと子どもが一緒に寝起きできるようにします。
AKI じゃ、共有するのは、育児ルームぐらい……?
哲雄 あとは、居間ぐらいですかね。キッチン共用というタイプがあってもいいし、広めの浴場を共用というタイプがあってもいいと思います。要は、高齢者に保育を任せることで、高齢者には社会参加という生きがいを与えることができ、一方、シングル・マザーたちには、育児を経験したベテランに子どもを預けるという安心感を与えることができる。もちろん、入居する高齢者は「育児経験あり」が条件、ということになりますけどね。
AKI なるほど、哲ジイには入居資格なし! ってことですか?
哲雄 ほっとけ。まだまだありますよ。いま、当社で売り出してるのは、こちら。
生涯未婚解消!
妻共有タイプシェア・ハウス

こちらなど、いかがでしょう、お嬢さま。
AKI 何とまた、不謹慎な! これ、モテない男用ですか?
哲雄 必ずしも、「モテない」ではないと思いますよ。というより、モテはするけど、ひとりでひとりの妻を面倒看る――ってほどの力はない、という男たちのためのシェア・ハウスでございます。
AKI つまり、経済的な問題?
哲雄 それがいちばん大きいと思います。独身の男女が「結婚の障害」として挙げる第一の理由は、このところずーっと、「結婚資金」が、ダントツの1位を占めています。これはね、単に「結婚式にかかる費用」のことだけを言ってるのではないと思いますよ。結婚生活を維持するだけの収入が稼げない――も、理由としては大きいと思うんです。
AKI だから、何人かで妻を共有しようというんですか?
哲雄 2人では生活できなくても、3人とか4人でなら何とかなるんじゃないか。貧乏人だって、これだったら妻が持てる。
AKI でも、妻は大変じゃないですか。男ひとりでも手がかかるのに、それが2人とか3人とかになると……。
哲雄 そんな手のかかる男は、このシステムには向きませんね。こういう「シェア・スタイル」を実現できるのは、自分のことぐらいは、ほぼ、自分でできる程度の自活力を持った男たち。さらに、おたがいがおたがいをリスペクトできる関係にあること。そして、女は、博愛の精神に富んだ世話好きであること。こういう条件がそろった場合にのみ、成立する関係だろうと思います。
AKI しかし、ヤキモチとか焼かないですか、男同士で?
哲雄 まったくなくはないだろうと思いますが、軽いヤキモチぐらいなら、むしろ、楽しむ。それぐらいの感覚の持ち主でないと、この「シェア・スタイル」はムリだろうと思います。しかし、いまはね、AKIクン、男も女も植物化している時代ですから、これくらいの関わり方がちょうどいいのかもしれませんよ。
AKI 妻の重みは、2分の1か3分の1ぐらいでちょうどいい――ってことですか? ま、わからないじゃありませんけど、私としては、その逆のほうがいいかも……。
哲雄 ハ……? 女何人かで、夫を共有する――ってことですか?
AKI かわいい、ペットのようなイケメンくんであれば、そういうのもありかな……って思いますよ。
哲雄 あ、私は、それでも一向にかまいませんけど……。
AKI だから、「かわいいイケメン」なら――ですって! 哲ジイはパス!
哲雄 クーッ! いつか、殺してやる!
管理人の本、Kindle で販売を開始しました。よろしければ、ぜひ!

シリーズ「マリアたちへ」Vol.1
『チャボのラブレター』
2014年10月リリース
Kidle専用端末の他、アプリをダウンロードすれば、スマホでもPCでも、ご覧いただけます。
作品のダウンロードは、左の写真をクリックするか、下記から。
チャボのラブレター (マリアたちへ)
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